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同勢
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どうぜい
ふりがな文庫
“
同勢
(
どうぜい
)” の例文
「それでもそれだけの
同勢
(
どうぜい
)
にはたっぷりとは言えない。かわいそうに、
畜生
(
ちくしょう
)
にはじゅうぶん食べさしておやんなさい」
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
やがて正一は、そんなこまっちゃくれた紹介をしながら、
同勢
(
どうぜい
)
を
引
(
ひき
)
つれた
恰好
(
かっこう
)
で、格太郎の部屋へ入って来た。
お勢登場
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
其時
(
そのとき
)
車
(
くるま
)
を
真中
(
まんなか
)
に、
案山子
(
かゝし
)
の
列
(
れつ
)
は
橋
(
はし
)
にかゝつた。……
瀬
(
せ
)
の
音
(
おと
)
を
横切
(
よこぎ
)
つて、
竹
(
たけ
)
の
脚
(
あし
)
を、
蹌踉
(
よろ
)
めく
癖
(
くせ
)
に、
小賢
(
こざか
)
しくも
案山子
(
かゝし
)
の
同勢
(
どうぜい
)
橋板
(
はしいた
)
を、どゞろ/\とゞろと
鳴
(
な
)
らす。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
跡部
(
あとべ
)
は
大筒方
(
おほづゝかた
)
の首を斬らせて、
鑓先
(
やりさき
)
に
貫
(
つらぬ
)
かせ、
市中
(
しちゆう
)
を持ち歩かせた。後にこの戦死した唯一の
士
(
さむらひ
)
が、途中から大塩の
同勢
(
どうぜい
)
に加はつた浪人梅田だと云ふことが知れた。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
〆切
(
しめきり
)
町内の自身番屋には鳶の者火事裝束にて
相詰
(
あひつめ
)
たり程なく
惣人數
(
そうにんず
)
は數寄屋橋御門へ來しに見附は常よりも
警固
(
かため
)
の人數多く既に天一坊の
同勢
(
どうぜい
)
見附
(
みつけ
)
へ
這入
(
はひれ
)
ば門を
〆切
(
しめきり
)
夫
(
それ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
其所
(
そこ
)
へ
活東
(
くわつとう
)
花舟
(
くわしう
)
二
子
(
し
)
が
應援
(
おうえん
)
として
遣
(
や
)
つて
來
(
き
)
たので、
同勢
(
どうぜい
)
六
人
(
にん
)
と
成
(
な
)
り、
實
(
じつ
)
に
賑
(
にぎ
)
やかな
發掘
(
はつくつ
)
であつた。
探検実記 地中の秘密:04 馬籠と根方
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
田植
(
たうゑ
)
の
同勢
(
どうぜい
)
は
股引
(
もゝひき
)
穿
(
は
)
いた
儘
(
まゝ
)
泥
(
どろ
)
の
足
(
あし
)
をずつと
堀
(
ほり
)
の
水
(
みづ
)
に
立
(
た
)
てゝ、
股引
(
もゝひき
)
の
紺地
(
こんぢ
)
がはつきりと
成
(
な
)
るまで
兩手
(
りやうて
)
でごし/\と
扱
(
しご
)
いた。
溶
(
と
)
けた
泥
(
どろ
)
が
煙
(
けぶり
)
の
如
(
ごと
)
く
水
(
みづ
)
を
濁
(
にご
)
らしてずん/\と
流
(
なが
)
される。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
嫁
(
とつ
)
いで京都に往って居る
季
(
すえ
)
の
女
(
むすめ
)
の家を訪うべく幾年か心がけて居た母と、折よく
南部
(
なんぶ
)
から出て来た
寄生木
(
やどりぎ
)
のお新お糸の姉妹を連れて、余の家族を合せて
同勢
(
どうぜい
)
六人京都に往った。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
同勢
(
どうぜい
)
はこれでようやく
揃
(
そろ
)
ったが、この先どうなる事だろうと思いながら、相変らず
神妙
(
しんびょう
)
にしていると、長蔵さんは自分達を
路傍
(
みちばた
)
に置きっ放しにして、一人で
家
(
うち
)
の中へ這入って行った。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
夫れから水夫を
呼
(
よん
)
で、水を使えは鉄砲で撃殺すから
爾
(
そ
)
う思えと云うような
訳
(
わ
)
けで水を倹約したから、
如何
(
どう
)
やら斯うやら水の尽きると云うことがなくて、
同勢
(
どうぜい
)
合せて九十六人無事に亜米利加に
着
(
つい
)
た。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
六人の
同勢
(
どうぜい
)
と乗り組むはずになっていた。
フレップ・トリップ
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
わたしたちはいつも上等な
宿屋
(
やどや
)
にとまったことはなかった。たいてい行っても追い出されそうもない、
同勢
(
どうぜい
)
残
(
のこ
)
らずとめてくれそうな
木賃宿
(
きちんやど
)
を選んだ。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
同勢
(
どうぜい
)
十人のうえ、おとなもおよばぬ、しっかりものの小林芳雄君が、団長としてつきそっていくのですから、団員のおとうさまおかあさまたちも、安心して
妖怪博士
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
御祓筋
(
おはらひすぢ
)
から高麗橋までは三丁余あるので、三
文目
(
もんめ
)
五
分筒
(
ふんづゝ
)
の射撃を、大塩の
同勢
(
どうぜい
)
は知らずにしまつた。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
けれども
言出
(
いひだ
)
した
事
(
こと
)
は、
其
(
そ
)
の
勢
(
いきほひ
)
だけに
誰一人
(
たれいちにん
)
深切
(
しんせつ
)
づくにも
敢
(
あへ
)
て
留
(
と
)
めやうとするものは
無
(
な
)
く、……
其
(
そ
)
の
同勢
(
どうぜい
)
で、ぞろ/\と
温泉宿
(
をんせんやど
)
へ
帰
(
かへ
)
る
途中
(
とちゆう
)
、
畷
(
なはて
)
を
片傍
(
かたわき
)
に
引込
(
ひつこ
)
んだ、
森
(
もり
)
の
中
(
なか
)
の、とある
祠
(
ほこら
)
へ
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
先に立朱網代の乘物には常樂院天忠和尚跡は四人の
徒士
(
かち
)
若黨長棒の駕籠には山内伊賀亮
外
(
ほか
)
に乘物十六
挺
(
ちやう
)
駄荷物十七
荷
(
か
)
桐棒
(
きりぼう
)
駕籠五挺都合上下二百六十四人の
同勢
(
どうぜい
)
にて道中
筋
(
すぢ
)
は下に/\と制止聲を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
再
(
ふたゝ
)
び
蓋
(
ふた
)
をとつた
時
(
とき
)
には
掃除
(
さうぢ
)
の
足
(
た
)
らぬ
風呂桶
(
ふろをけ
)
のなかには
前夜
(
ぜんや
)
の
垢
(
あか
)
が一
杯
(
ぱい
)
に
浮
(
う
)
いて
居
(
ゐ
)
た。
其麽
(
そんな
)
ことには
關
(
かま
)
はずに
田植
(
たうゑ
)
の
同勢
(
どうぜい
)
はずん/\と
這入
(
はひ
)
つた。
彼等
(
かれら
)
は
殆
(
ほと
)
んど
只
(
たゞ
)
手拭
(
てぬぐひ
)
でぼちや/\と
身體
(
からだ
)
をこすつて
出
(
で
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
一同車を降りて二三の打合せを済ませると、そこの刑事なども
同勢
(
どうぜい
)
に加わって、徒歩で程近いO町に向った。刑事部長は署長室に
止
(
とど
)
まって吉報を待つことにした。
一寸法師
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
顔に
触
(
さわ
)
られまいと、
俯向
(
うつむ
)
きながら、
煽
(
あお
)
ぎ消すやうに、ヒラヒラと払ふと、そよ/\と起る風の
筋
(
すじ
)
は、仏の
御加護
(
おんかご
)
、おのづから、魔を
退
(
しりぞ
)
くる
法
(
ほう
)
に
合
(
かな
)
つて、蠅の
同勢
(
どうぜい
)
は漂ひ流れ、泳ぐが如くに
蠅を憎む記
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
平野橋で跡部の手と衝突した大塩の
同勢
(
どうぜい
)
は、又逃亡者が出たので百人
余
(
あまり
)
になり、
浅手
(
あさで
)
を
負
(
お
)
つた庄司に手当をして遣つて、平野橋の西詰から少し南へよぢれて、今
淡路町
(
あはぢまち
)
を西へ退く所である。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
ところがこの村には一けんも
宿屋
(
やどや
)
というものはなかった。当たり前の家ではじいさんのこじきの、しかも子どもに三びきの犬まで引き
連
(
つ
)
れて、ぬれねずみになった
同勢
(
どうぜい
)
をとめようという者はなかった。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
爾時
(
そのとき
)
、
十八九人
(
じふはつくにん
)
の
同勢
(
どうぜい
)
が、ぞろ/\と
野
(
の
)
を
越
(
こ
)
えて
駆
(
か
)
けて
来
(
き
)
た。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
同
常用漢字
小2
部首:⼝
6画
勢
常用漢字
小5
部首:⼒
13画
“同”で始まる語句
同
同一
同胞
同情
同時
同棲
同伴
同志
同僚
同樣