“浅手”の読み方と例文
旧字:淺手
読み方割合
あさで100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
母子(おやこ)は生れて以来の母子で、この貴(たっ)とい観念を傷つけられた覚(おぼえ)は、重手(おもで)にしろ浅手(あさで)にしろ、まだ経験した試しがないという考えから、もしあの事を云い出して
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それは女房が忍んで親元へまいる処をお前に見咎(みとが)められて、浅手(あさで)を負うたようであるが、気にする程のことはないから、このことは他へは口外(こうがい)してはなりませぬ、上様は落馬以来
頼朝の最後 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
平野橋で跡部の手と衝突した大塩の同勢(どうぜい)は、又逃亡者が出たので百人余(あまり)になり、浅手(あさで)を負(お)つた庄司に手当をして遣つて、平野橋の西詰から少し南へよぢれて、今淡路町(あはぢまち)を西へ退く所である。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)