“あさで”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
浅傷69.0%
淺傷13.8%
浅手10.3%
淺痍3.4%
軽傷3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
浅傷あさでを負わせるか、ともかく、旅を続けられないようにするはずでしたが、親分が相手にならなかったので、それも駄目
幸ひ聟の錦太郎は淺傷あさでだ、子刻こゝのつ前に祝言の盃事をして、死んで行く娘に安心させようと言ふのだ
それは女房が忍んで親元へまいる処をお前に見咎みとがめられて、浅手あさでを負うたようであるが、気にする程のことはないから、このことは他へは口外こうがいしてはなりませぬ、上様は落馬以来
頼朝の最後 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
人々は母上の目をねむらせ、その掌を合せたり。この掌の温きをば今まで我肩に覺えしものを。遺體をば、僧たち寺にき入れぬ。マリウチアは手に淺痍あさで負ひたる我を伴ひて、さきの酒店さかみせに歸りぬ。
その背後うしろから、物の影のように現われたのは、彰義隊士しょうぎたいし日下部欽之丞くさかべきんのじょう、二十四五の絵に描いたような美男ですが、軽傷あさでを受けた上、幾人か斬った返り血が、乱鬢みだれびんと、蒼い頬と
芳年写生帖 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)