淺痍あさで)” の例文
人々は母上の目をねむらせ、その掌を合せたり。この掌の温きをば今まで我肩に覺えしものを。遺體をば、僧たち寺にき入れぬ。マリウチアは手に淺痍あさで負ひたる我を伴ひて、さきの酒店さかみせに歸りぬ。