淺傷あさで)” の例文
新字:浅傷
先刻風呂場で、背中へ淺傷あさでを負つたと聽いた主人が、同じ脇差で背中から突き刺され、一と太刀に心の臟をやられて床の上で死んで居るのです。
幸ひ聟の錦太郎は淺傷あさでだ、子刻こゝのつ前に祝言の盃事をして、死んで行く娘に安心させようと言ふのだ
サツと身をかへすと、眼にも止まらぬ早業で、早くも二三人の捕方は淺傷あさでを負はされた樣子。
その晩は、久留馬登之物ともう一人の仲間が、親分に喧嘩を吹かけ、手足を折るか、淺傷あさでを負はせるか、兎も角、旅を續けられないやうにする筈でしたが、親分が相手にならなかつたので、それも駄目