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南北
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なんぼく
ふりがな文庫
“
南北
(
なんぼく
)” の例文
あなたがあやつる人生切り紙細工は大
南北
(
なんぼく
)
のものの大芝居の如く血をしたたらせている。あまり、
煩
(
うる
)
さい無駄口はききますまい。
虚構の春
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
蓮根
(
はす
)
、
蓮根
(
はす
)
とは
言
(
い
)
はず、
蓮根
(
れんこん
)
とばかり
稱
(
とな
)
ふ、
味
(
あぢ
)
よし、
柔
(
やはら
)
かにして
東京
(
とうきやう
)
の
所謂
(
いはゆる
)
餅蓮根
(
もちばす
)
なり。
郊外
(
かうぐわい
)
は
南北
(
なんぼく
)
凡
(
およ
)
そ
皆
(
みな
)
蓮池
(
はすいけ
)
にて、
花
(
はな
)
開
(
ひら
)
く
時
(
とき
)
、
紅々
(
こう/\
)
白々
(
はく/\
)
。
寸情風土記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
日本
(
につぽん
)
は
南北
(
なんぼく
)
に
長
(
なが
)
く
續
(
つゞ
)
いてゐて、ところによる
氣候
(
きこう
)
の
變化
(
へんか
)
もいろ/\ですから、
動物
(
どうぶつ
)
もまた、いろ/\なものが
棲
(
す
)
んでゐます。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
いろいろの
乞食
(
こじき
)
が、
東西
(
とうざい
)
、
南北
(
なんぼく
)
、その
国
(
くに
)
の
都
(
みやこ
)
をいつも
往来
(
おうらい
)
していますので、その
国
(
くに
)
の
人
(
ひと
)
も、これには
気
(
き
)
づきませんでした。
赤い姫と黒い皇子
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
此學校
(
このがつこう
)
の
敷地
(
しきち
)
は、
數年前
(
すうねんぜん
)
に
水田
(
すいでん
)
を
埋立
(
うめた
)
てゝ
作
(
つく
)
られたものであつて、
南北
(
なんぼく
)
に
長
(
なが
)
き
水田
(
すいでん
)
の
一區域
(
いちくいき
)
の
中
(
なか
)
に、
半島
(
はんとう
)
の
形
(
かたち
)
をなして
西
(
にし
)
から
東
(
ひがし
)
へ
突出
(
とつしゆつ
)
してゐた。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
▼ もっと見る
芝居の話も
詳
(
くわ
)
しく、知ったか振りをしたぼくが
南北
(
なんぼく
)
、
五瓶
(
ごへい
)
、正三、
治助
(
じすけ
)
などという
昔
(
むかし
)
の作者達の
比較
(
ひかく
)
論をするのに、上手な
合槌
(
あいづち
)
を打ってくれ、ぼくは今夜は
正
(
まさ
)
に自分の
独擅場
(
どくせんじょう
)
だなと得意な気がして
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
この
中岳
(
なかたけ
)
の
火口
(
かこう
)
は
前
(
まへ
)
に
記
(
しる
)
した
通
(
とほ
)
り、
南北
(
なんぼく
)
に
連續
(
れんぞく
)
した
數箇
(
すうこ
)
の
池
(
いけ
)
から
成立
(
なりた
)
ち、
重
(
おも
)
なものとして、
北中南
(
きたなかみなみ
)
の
三
(
みつ
)
つを
區別
(
くべつ
)
する。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
いや、
笑事
(
わらひごと
)
ではない。しばらくして——
東
(
ひがし
)
は
海
(
うみ
)
を
限
(
かぎ
)
り、
北
(
きた
)
は
野辺地
(
のへぢ
)
に
至
(
いた
)
るまで、
東西
(
とうざい
)
九
里
(
り
)
、
南北
(
なんぼく
)
十三
里
(
り
)
、
周囲
(
しうゐ
)
十六
里
(
り
)
。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
東京
(
とうきやう
)
——
番町
(
ばんちやう
)
——では、
周圍
(
しうゐ
)
の
廣
(
ひろ
)
さに、みゝづくの
聲
(
こゑ
)
は
南北
(
なんぼく
)
にかはつても、その
場所
(
ばしよ
)
の
東西
(
とうざい
)
をさへわきまへにくい。
木菟俗見
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
例
(
たと
)
へば
現在
(
げんざい
)
活動中
(
かつどうちゆう
)
の
火山
(
かざん
)
は
南北
(
なんぼく
)
アメリカ
洲
(
しゆう
)
では
西
(
にし
)
の
方
(
ほう
)
の
太平洋沿岸
(
たいへいようえんがん
)
だけに
一列
(
いちれつ
)
に
竝
(
なら
)
んでをり、
中部
(
ちゆうぶ
)
アメリカ
地方
(
ちほう
)
では
二條
(
にじよう
)
になつて
右
(
みぎ
)
の
南北線
(
なんぼくせん
)
につながつてゐる。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
それは
校庭
(
こうてい
)
が
南北
(
なんぼく
)
に
二條
(
にじよう
)
に
龜裂
(
きれつ
)
して、
其處
(
そこ
)
から
水柱
(
みづばしら
)
を
二三間
(
にさんげん
)
の
高
(
たか
)
さに
噴出
(
ふんしゆつ
)
し
始
(
はじ
)
めたのであつた。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
宮
(
みや
)
は、
報徳神社
(
はうとくじんじや
)
といふ、
彼
(
か
)
の
二宮尊徳
(
にのみやそんとく
)
翁
(
をう
)
を
祭
(
まつ
)
れるもの、
石段
(
いしだん
)
の
南北
(
なんぼく
)
に
畏
(
かしこ
)
くも、
宮樣
(
みやさま
)
御手植
(
おんてうゑ
)
の
對
(
つゐ
)
の
榊
(
さかき
)
、
四邊
(
あたり
)
に
塵
(
ちり
)
も
留
(
とゞ
)
めず、
高
(
たか
)
きあたり
靜
(
しづか
)
に
鳥
(
とり
)
の
聲
(
こゑ
)
鳴
(
な
)
きかはす。
此
(
こ
)
の
社
(
やしろ
)
に
詣
(
まう
)
でて
云々
(
しか/″\
)
。
城の石垣
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
即
(
すなは
)
ちその
直徑
(
ちよつけい
)
は
東西
(
とうざい
)
四里
(
より
)
南北
(
なんぼく
)
五里
(
ごり
)
に
及
(
およ
)
び、こゝに
阿蘇
(
あそ
)
一郡
(
いちぐん
)
四萬
(
しまん
)
の
人
(
ひと
)
が
住
(
す
)
まつてゐる。
但
(
たゞ
)
し
噴火
(
ふんか
)
はこの
火口
(
かこう
)
全體
(
ぜんたい
)
から
起
(
おこ
)
つたのではなく、
周圍
(
しゆうい
)
の
土地
(
とち
)
の
陷沒
(
かんぼつ
)
によつて
斯
(
か
)
く
擴
(
ひろ
)
がつたものだといふ。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
と
唱
(
とな
)
へ
出
(
いだ
)
す
節
(
ふし
)
は
泣
(
な
)
くがごとく、
怨
(
うら
)
むがごとく、いつも(
應
(
おう
)
)の
來
(
きた
)
りて
市街
(
しがい
)
を
横行
(
わうかう
)
するに
從
(
したが
)
うて、
件
(
くだん
)
の
童謠
(
どうえう
)
東西
(
とうざい
)
に
湧
(
わ
)
き、
南北
(
なんぼく
)
に
和
(
わ
)
し、
言語
(
ごんご
)
に
斷
(
た
)
えたる
不快
(
ふくわい
)
嫌惡
(
けんを
)
の
情
(
じやう
)
を
喚起
(
よびおこ
)
して、
市人
(
いちびと
)
の
耳
(
みゝ
)
を
掩
(
おほ
)
はざるなし。
蛇くひ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“南北”の意味
《名詞》
南と北のこと。
南と北との間。
(出典:Wiktionary)
南
常用漢字
小2
部首:⼗
9画
北
常用漢字
小2
部首:⼔
5画
“南北”で始まる語句
南北朝
南北線
南北地下電車
南北合同
南北支那