“かんとう”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:カントウ
語句割合
竿頭35.3%
韓当11.8%
関東7.8%
奸党5.9%
竿燈3.9%
關東3.9%
館陶3.9%
奸盗2.0%
官等2.0%
寒燈2.0%
(他:11)21.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
幕僚は、その場で皆、喪章もしょうをつけた。——そして将軍旗の竿頭かんとうにも、弔章ちょうしょうが附せられた。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一つの法令を発するごとに、これを一片の板に書き付け、数十尺の竿頭かんとう高く掲げて、これをもって公布と号した。
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)
と、その気を察して、孫権の左右から、韓当かんとう周泰しゅうたいのふたりが分れて、曹操のうしろへ迫った。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「救えっ。救うてくれっ」と、まだ乱戦中、波間に声がするので、呉将の韓当かんとうが、熊手で引上げてみると、こよいの大殊勲者、黄蓋だった。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
京都きょうとのからすは関東かんとうのからすにかって、このごろみやこはなしをしました。
葛の葉狐 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
そしてまた関東かんとうのからすはひがしへ、京都きょうとのからすは西にしへ、わかれてんでいってしまいました。
葛の葉狐 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
この水戸の苦悶くもんは一方に誠党と称する勤王派の人たちを生み、一方に奸党かんとうと呼ばるる佐幕派の人たちを生んだ。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「——けいらは、何と悠長なお考えでおられるのか。将軍家がこの信長に頼られたのは、信長にって、京師の奸党かんとう三好松永の徒を一掃し、失地を奪回し、室町幕府の御家統を正さんとするにあったのではおざらぬか」
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
生保内おぼない村のネブタ流しは、入込んだ山寄りの村だけに、その行事がずっと質素で、竿燈かんとうなどという飾り物はない。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
羅馬の市に竿燈かんとうくるは近き世の事にて、其の頃はまださるものなかりしなり。
關東かんとうでは日光につこう鹽原しほばら關西かんさいでは京都きようと嵐山あらしやま高尾たかをなどは有名ゆうめいなものです。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
いままでべた土器どきはなしは、しゆとして關東かんとうから奧羽地方おううちほうにおいて土器どきについてまをしたのでありますが
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
燕王乃ち館陶かんとうより渡りて、東阿とうあを攻め、汶上ぶんじょうを攻め、沛県はいけんを攻めて之を略し、遂に徐州じょしゅうに進み
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
王遂に臨清りんせいに至り、館陶かんとうたむろし、つい大名府たいめいふかすめ、転じて汶上ぶんじょうに至り、済寧せいねいかすめぬ。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
それに何事ぞ、奸盗かんとうかなんぞのように、白昼に縛首にせられた。
阿部一族 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「何が僭越だ。令状を執行されない以上、官等かんとうは君等の上席じゃないか……」
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
で、しばらくは交際に、神妙に首をひねると見せかけていた源十郎が、今宵の手裏剣にちと心当りがござるから——とうまいことを言って、とめるのもきかずに化物屋敷の自宅を出てゆくと、あとには離室の一同、寒燈かんとうのもとになおも議をらしていたが
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
試みに第一巻からその目次を拾って見ると「植学の語は日本にて作り、植物学の語は支那にて製す」「欵冬かんとうはふきに非ず」「槲か檞か」「はこねうつぎは箱根山に産せぬ」「蘇鉄は熱帯植物に非ず、椶櫚しゅろも亦然り」「きりしまつつじ霧島山に無く、うんぜんつつじ温泉うんぜん岳に産せず」等々の所論が満載されている。
そのまわりに年々生い茂る款冬かんとうなどに負かされるのか、いっこうに大きくもならず、一度も花をつけたことは無かった。
柿の種 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
しかしそれが一般強壮な者の汗闘かんとうふるわすことは大きい。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そのぎに環頭かんとうつるぎといふのがあります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
三日月の本情見する枯野かな 甘棠かんとう
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
自由競争の余地なく、四門を閉じて籠城ろうじょうし、永年作り附けの封建社会においては、新分子を注入し、新要素を与うるもの、この売禄買株の管樋かんとうを通じて来るも、またむべからざるにあらずや。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
此時このとき艦頭かんとうてる武村兵曹たけむらへいそうは、右鬢うびん微傷びしやうけて
牡丹燈記の話は、明州めいしゅう即ち今の寧波にんぽう喬生きょうせいと云う妻君さいくんを無くしたばかしのわかい男があって、正月十五日の観燈かんとうの晩に門口かどぐちに立っていた。
牡丹灯籠 牡丹灯記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
こういう話の残っているのをみても、武蔵が鑑刀かんとうにも一見識を持っていたことが分るし、殊に刀剣は身につける物のうちの何物よりも、愛しもしたろうし、潔癖にそれを選んで私用としたに違いない。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
このこと心根しんこんにしみてかなしければこそ、其夜そのよ閑燈かんとうのもとに令孃ひめがみて
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「ごらん下さい、この和子の身支度を。すぐここより父孝高のいる播磨はりまの陣へ参って、父に劣らぬいさおを立てて、華々はなばなと生死の関頭かんとうに、将来の命数をまかせる覚悟にござりまする」
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)