“かんとう”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:カントウ
語句割合
竿頭32.1%
韓当10.7%
関東8.9%
奸党5.4%
關東3.6%
館陶3.6%
竿燈3.6%
韓滔1.8%
奸盗1.8%
官等1.8%
寒冬1.8%
寒灯1.8%
寒燈1.8%
欵冬1.8%
款冬1.8%
汗闘1.8%
環刀1.8%
環頭1.8%
甘棠1.8%
管樋1.8%
艦頭1.8%
観燈1.8%
鑑刀1.8%
閑燈1.8%
関頭1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
懐中物になんの手がかりも、なんの不審もないとすれば、百尺竿頭かんとう一歩をすすめて、さらに第二第三のネタ捜しをしなければならないのです。
また右列には、程普ていふ黄蓋こうがい韓当かんとう周泰しゅうたい蒋欽しょうきん呂蒙りょもう潘璋はんしょう陸遜りくそんなどを始めとして、すべての武官、三十六将、各〻、衣冠剣佩をととのえて
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
がつ一日ついたち大地震おおじしんのために、東京とうきょう横浜よこはま、この二つのおおきな都市としをはじめ、関東かんとうたい建物たてものは、あるいはこわれたり、あるいはけたりしてしまいました。
子供と馬の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
けいらは、何と悠長なお考えでおられるのか。将軍家がこの信長に頼られたのは、信長にって、京師の奸党かんとう三好松永の徒を一掃し、失地を奪回し、室町幕府の御家統を
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こないだの關東かんとう大震災だいしんさいのときには、淺草あさくさ觀音かんのんのおどううらのいてふの片側かたがは半分はんぶんけても、半分はんぶん枝葉えだはのためにがおどうえうつるのをふせぎました。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
安平の太守王基おうきがそんな噂を聞きましてね、その妻子に病人の多いのを卜わせ、その禍いを除いたこともあり、また館陶かんとうの令、諸葛原しょかつげんはわざわざ彼を招いて、衆臣とともに
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
羅馬の市に竿燈かんとうくるは近き世の事にて、其の頃はまださるものなかりしなり。狹き枝みちに歩み入れば、平ならざる道を照すもの唯だ聖母の像の御前みまへに供へたる油燈のみなり。
官軍の呼延灼こえんしゃく韓滔かんとうの二大将に追いまくられ、あわや宋江や軍師呉用すらが、あぶなく、殲滅せんめつの危機に見舞われかけたほどだったが
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
じつは昨夜、あなたがここを出たあとで、入れ代りに、旧友の彭玘ほうき凌振りょうしん、また韓滔かんとうも、揃ッてここへやって来ました。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
武士らしく切腹仰せつけられれば異存はない。それに何事ぞ、奸盗かんとうかなんぞのように、白昼に縛首にせられた。この様子で推すれば、一族のものも安穏には差しおかれまい。
阿部一族 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「何が僭越だ。令状を執行されない以上、官等かんとうは君等の上席じゃないか……」
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
こうして、まだとしのいかない子供こどもが、この寒冬かんとうしたにふるえているとおもうと、つれなく、ことわることができなかったのです。
ある冬の晩のこと (新字新仮名) / 小川未明(著)
黄ばんだ寒灯かんとうの洩れてくるところから、先任の老番人が、彼の跫音あしおとに首を出した。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
寒燈かんとうのもとになおも議をらしていたが、ただひとり暗い夜道を思案にくれてあてどもなく辿る源十郎の肩には、三こうの露のほかに苦しい金策の荷が、背も折れんばかりに重かったのだった。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
欵冬かんとうはふきに非ず」「槲か檞か」「はこねうつぎは箱根山に産せぬ」「蘇鉄は熱帯植物に非ず、椶櫚しゅろも亦然り」
そのまわりに年々生い茂る款冬かんとうなどに負かされるのか、いっこうに大きくもならず、一度も花をつけたことは無かった。
柿の種 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
もとよりそれ自体の力は多足というに足らない。しかしそれが一般強壮な者の汗闘かんとうふるわすことは大きい。彼らは戦災の悲愁ひしゅうをわすれ、希望の明日をこの土木へけたのである。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして側には一りの弓を立て、腰には両刃りょうばせんの八環刀かんとういて、久しぶりな闘争の発汗に会ったためか酒の色か、いかにもこころよげな眉宇びうに見える。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かういふふうなつくりのつるぎは、支那しなにも朝鮮ちようせんにもつかりませんので、まづ日本につぽんはじめて出來できたものだらうとおもはれます。そのぎに環頭かんとうつるぎといふのがあります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
三日月の本情見する枯野かな 甘棠かんとう
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
自由競争の余地なく、四門を閉じて籠城ろうじょうし、永年作り附けの封建社会においては、新分子を注入し、新要素を与うるもの、この売禄買株の管樋かんとうを通じて来るも、またむべからざるにあらずや。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
此時このとき艦頭かんとうてる武村兵曹たけむらへいそうは、右鬢うびん微傷びしやうけて、ながるゝ血汐ちしほ兩眼りようがんるを、こぶしはらつて、キツと見渡みわたうみおも電光でんくわうごとちかづききたつた海底戰鬪艇かいていせんとうてい
牡丹燈記の話は、明州めいしゅう即ち今の寧波にんぽう喬生きょうせいと云う妻君さいくんを無くしたばかしのわかい男があって、正月十五日の観燈かんとうの晩に門口かどぐちに立っていた。
牡丹灯籠 牡丹灯記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
こういう話の残っているのをみても、武蔵が鑑刀かんとうにも一見識を持っていたことが分るし、殊に刀剣は身につける物のうちの何物よりも、愛しもしたろうし、潔癖にそれを選んで私用としたに違いない。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
其涙そのなみださとしぬぐはれてなほかなしく、にすがりて何時いつまでもきしが、三歳子みつごたましひいつはりにはらで、このこと心根しんこんにしみてかなしければこそ、其夜そのよ閑燈かんとうのもとに令孃ひめがみて
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「ごらん下さい、この和子の身支度を。すぐここより父孝高のいる播磨はりまの陣へ参って、父に劣らぬいさおを立てて、華々はなばなと生死の関頭かんとうに、将来の命数をまかせる覚悟にござりまする」
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)