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竿頭
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かんとう
ふりがな文庫
“
竿頭
(
かんとう
)” の例文
さらに、
竿頭
(
かんとう
)
一歩、漢室の復興という希望も、はや、
痴人
(
ちじん
)
の夢ではありません。その実現を期することができる……と、私は信じまする
三国志:07 赤壁の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
懐中物になんの手がかりも、なんの不審もないとすれば、百尺
竿頭
(
かんとう
)
一歩をすすめて、さらに第二第三のネタ捜しをしなければならないのです。
右門捕物帖:24 のろいのわら人形
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
すなわち一度は忠実なる門下生となってその上において我等は百尺
竿頭
(
かんとう
)
に一歩を進める
底
(
てい
)
の心掛けが肝要なことであります。
俳句の作りよう
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
彼が公然なる脱走をなして間部の首を
竿頭
(
かんとう
)
に貫き、天下に義を唱えんがため、京都に赴かんとするや、周布彼に告げて曰く
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
これに百尺
竿頭
(
かんとう
)
一歩をすすめたのであるが、しかし、どう物色しても、川那子薬で全快したという者が見当らなかった。
勧善懲悪
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
▼ もっと見る
一つの法令を発するごとに、これを一片の板に書き付け、数十尺の
竿頭
(
かんとう
)
高く掲げて、これをもって公布と号した。
法窓夜話:02 法窓夜話
(新字新仮名)
/
穂積陳重
(著)
一旦は船へ戻るとしても出直して、北上の
竿頭
(
かんとう
)
さらに一歩を進めて、
陸奥
(
みちのく
)
の
陸
(
くが
)
の果てなる恐山——鬼が出るか、
蛇
(
じゃ
)
が出るか、そこまで行って見参したいものだな。
大菩薩峠:37 恐山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
……のみならず諸君の好奇心は、それだけに満足しないで、更に、百尺
竿頭
(
かんとう
)
一歩を進めた質問を発せしめた。
曰
(
いわ
)
く……「心理遺伝はタッタそれだけのものか」……と……。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
ただし
竿頭
(
かんとう
)
のさつきの花だけは
花御堂
(
はなみどう
)
にあやかったものであって、元はやはり
髯籠系統
(
ひげこけいとう
)
のものであったかと推察する。なお後の話の都合上この八日という日取りを御記憶ねがっておく
年中行事覚書
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
最後の
竿頭
(
かんとう
)
に立って思いついた僕の一策というのは、どんなことであったろうか。
海底都市
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
荒浪
(
あらなみ
)
の
鞺々
(
どう/\
)
と
打寄
(
うちよ
)
する
岬
(
みさき
)
の
一端
(
いつたん
)
には、
高
(
たか
)
き
旗竿
(
はたざほ
)
が
立
(
た
)
てられて、
一夜作
(
いちやづく
)
りの
世界
(
せかい
)
※國
(
ばんこく
)
の
旗
(
はた
)
は、
其
(
その
)
竿頭
(
かんとう
)
から
三方
(
さんぽう
)
に
引
(
ひ
)
かれた
綱
(
つな
)
に
結
(
むす
)
ばれて、
翩々
(
へんぺん
)
と
風
(
かぜ
)
に
靡
(
なび
)
く、
其
(
その
)
頂上
(
てつぺん
)
には
我
(
わ
)
が
譽
(
ほまれ
)
ある
日章旗
(
につしようき
)
は
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
顧
(
かへり
)
みると
町
(
まち
)
の
旅館
(
りよかん
)
の
旗
(
はた
)
が
竿頭
(
かんとう
)
に
白
(
しろ
)
く
動
(
うご
)
いて
居
(
を
)
る。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
このさい、親王の
中書軍
(
ちゅうしょぐん
)
がささげていた
日月
(
にちげつ
)
の錦の旗が、とつぜん突風に狂い、
竿頭
(
かんとう
)
から地に落ちたので、人々みな
私本太平記:10 風花帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
マヂニーに
髣髴
(
ほうふつ
)
して、さらにマヂニーの百尺
竿頭
(
かんとう
)
及ぶべからざるものあればなり。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
もしそれ百尺
竿頭
(
かんとう
)
、百歩を進めた
超凡越聖
(
ちょうぼんおっしょう
)
、
絶学
(
ぜつがく
)
無造作裡
(
むぞうさり
)
に、
上
(
かみ
)
は神仏の
頤
(
あご
)
を
蹴放
(
けはな
)
し、
下
(
しも
)
は聖賢の鼻毛を数えるに到っては天魔、鬼神も
跣足
(
はだし
)
で逃げ出し、軒の鬼瓦も腹を抱えて転がり落ちるであろう。
近世快人伝
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
藤吉郎は、
洲股
(
すのまた
)
へさして帰城した。この戦から、彼は初めて、
馬印
(
うまじるし
)
を主君からゆるされた。行軍の秋をてらてら
耀
(
かがや
)
いてゆく
竿頭
(
かんとう
)
の一
瓢
(
ぴょう
)
がそれであった。
新書太閤記:03 第三分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
我邦における
犬公方
(
いぬくぼう
)
の名ある
疎胆
(
そたん
)
雄略の綱吉が将軍職に
就
(
つ
)
きたる明年(天和二年、一千六百八十二年)に
迨
(
およ
)
んでは、
彼得
(
ペートル
)
大帝位に
即
(
つ
)
き、
遠馭
(
えんぎょ
)
長駕、
経略
(
けいりゃく
)
の猛志さらに
百尺
(
ひゃくしゃく
)
竿頭
(
かんとう
)
一歩を進め
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
幕僚は、その場で皆、
喪章
(
もしょう
)
をつけた。——そして将軍旗の
竿頭
(
かんとう
)
にも、
弔章
(
ちょうしょう
)
が附せられた。
三国志:03 群星の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「君よ、見給え。ここにあるのは君の
頭
(
こうべ
)
ではないか。武士たる者が、わが頭を敵にわたし、
竿頭
(
かんとう
)
の
曝
(
さら
)
し物とされては、もはや
利
(
き
)
いたふうな口はきけない筈だがな。……あははは。わははは」
三国志:04 草莽の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
これこそ天上というのだろう、何の雑念もなく、今は、迷いもなく、三百余人が一体となって、ただ
竿頭
(
かんとう
)
の白旗と、それに
結
(
ゆわ
)
えつけてある以仁王の
令旨
(
りょうじ
)
とを、時折、無言で見あげ合っていた。
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“竿頭”の意味
《名詞》
竿の先。
(出典:Wiktionary)
竿
漢検準1級
部首:⽵
9画
頭
常用漢字
小2
部首:⾴
16画
“竿頭”で始まる語句
竿頭一瓢