“奸党”の読み方と例文
旧字:奸黨
読み方割合
かんとう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この水戸の苦悶くもんは一方に誠党と称する勤王派の人たちを生み、一方に奸党かんとうと呼ばるる佐幕派の人たちを生んだ。一つの藩は裂けてたたかった。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
けいらは、何と悠長なお考えでおられるのか。将軍家がこの信長に頼られたのは、信長にって、京師の奸党かんとう三好松永の徒を一掃し、失地を奪回し、室町幕府の御家統を
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
むやみにいがみ合い、ケチをつけたがる風習の土地柄がある、たとえば、水戸の如きは、あれだけの家格と人物を持ちながら、到底一致することができない、奸党かんとうだ、正義派だ、結城ゆうきだ、藤田だと
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)