韓当かんとう)” の例文
「救えっ。救うてくれっ」と、まだ乱戦中、波間に声がするので、呉将の韓当かんとうが、熊手で引上げてみると、こよいの大殊勲者、黄蓋だった。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また右列には、程普ていふ黄蓋こうがい韓当かんとう周泰しゅうたい蒋欽しょうきん呂蒙りょもう潘璋はんしょう陸遜りくそんなどを始めとして、すべての武官、三十六将、各〻、衣冠剣佩をととのえて
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
従う面々には、先の君理、子衡しこうをはじめとして、父の代から仕えて、流浪中も彼のそばを離れずにきた程普ていふ黄蓋こうがい韓当かんとうなどの頼もしい者もいた。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
行軍には、まず韓当かんとう黄蓋こうがいを先鋒とし、大小の兵船五百余艘、三江の岸へさして進み陣地を構築せよ。蒋欽しょうきん周泰しゅうたいは第二陣につづけ。凌統りょうとう潘璋はんしょうは第三たるべし。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
甘寧かんねいを先手に、蒋欽しょうきん韓当かんとうを左右の両翼に、夜の四更に兵糧をつかい、五更に船陣を押しすすめ、弩弓どきゅう、石砲を懸連かけつらねて、「いざ、来れ」と、待ちかまえていた。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
三万の精兵は、一夜のうちに、八十余艘の速船はやぶねや軍船に乗りこんだ。参軍の諸将には、韓当かんとう蒋欽しょうきん朱然しゅぜん潘璋はんしょう、周泰、徐盛、丁奉ていほうなど名だたる猛者もさのみえらばれた。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、その気を察して、孫権の左右から、韓当かんとう周泰しゅうたいのふたりが分れて、曹操のうしろへ迫った。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「心得て候う」と、陣線を越えて、彼方へ馬を向けて行ったのは呉の韓当かんとうであった。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
新たに建業から大軍をひきいてきた韓当かんとう、周泰など老練を配し、先手には潘璋はんしょう、うしろ備えには凌統りょうとう、そして呉随一の戦上手いくさじょうずといわれる甘寧が全軍をにらんで遊軍という位置にある。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「や。あの山上は、韓当かんとうの持ち場ではないか。鋭気があり過ぎる」
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
孫策は、諫めをきいて、大将韓当かんとうに先鋒をいいつけた。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
幕下の韓当かんとう
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)