“欵冬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふき50.0%
かんとう25.0%
くわんとう25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかしあの綺麗な肉を五味の中に棄てるのが惜しかつたので、欵冬ふきの葉を沢山取つて下に鋪いて、其上に肉をそつと置きました。そして肉の上にも欵冬の葉を沢山載せて置きました。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
欵冬かんとうはふきに非ず」「槲か檞か」「はこねうつぎは箱根山に産せぬ」「蘇鉄は熱帯植物に非ず、椶櫚しゅろも亦然り」
此年文政七年の冬に入つてより、蘭軒は十月十三日に本草経竟宴ほんざうきやう/\えんの詩を賦した。竟宴には宿題があつて、蘭軒は欵冬くわんとうを詠じた。其七絶は葌斎かんさい詩集に見えてゐるが、此にははぶく。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)