トップ
>
家柄
>
いへがら
ふりがな文庫
“
家柄
(
いへがら
)” の例文
包金を封のまゝに通用させる
家柄
(
いへがら
)
ですから、その樽屋の持つて來た千兩箱を、引つくり返して、一々勘定したわけでは御座いません
銭形平次捕物控:274 贋金
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
パリス
何
(
いづ
)
れも
名譽
(
めいよ
)
の
家柄
(
いへがら
)
であらせらるゝに、
久
(
ひさ
)
しう
確執
(
なかたがひ
)
をなされたはお
氣
(
き
)
の
毒
(
どく
)
な
儀
(
ぎ
)
でござった。
時
(
とき
)
に、
吾等
(
われら
)
が
申入
(
まうしい
)
れた
事
(
こと
)
の
御返答
(
ごへんたふ
)
は?
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
私は、彼女の地位、
縁故
(
えんこ
)
等が彼に合つてゐる故を以て、
家柄
(
いへがら
)
や、恐らくは政略的な理由の爲めに彼が彼女と結婚しようとしてゐるのだと思つた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
○そも/\時平公は大職冠九代の
孫照
(
そんせう
)
宣
(
ぜん
)
公の
嫡男
(
ちやくなん
)
にて、代々□臣の
家柄
(
いへがら
)
なり。しかのみならず延喜帝の
皇后
(
きさき
)
の
兄
(
あに
)
なり。このゆゑに若年にして□臣の
貴重
(
きちやう
)
に
職
(
しよく
)
ししなり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
大事になされよ我れ又江戸より歸りの時は再び
尋
(
たづ
)
ね
進
(
まゐ
)
らせん名を聞ばやと云ければ父は森田屋銀五郎我が身は
專
(
せん
)
と
呼
(
よば
)
れつゝ所に久しき
家柄
(
いへがら
)
なれども
斯
(
かく
)
成果
(
なりはて
)
しと嘆息の外なかりけり
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
二
年
(
ねん
)
三
年
(
ねん
)
は
夢
(
ゆめ
)
の
間
(
ま
)
に
過
(
す
)
ぎ、
未亡人
(
びぼうじん
)
の
操行
(
さうかう
)
に
關
(
くわん
)
して
誰一人
(
たれひとり
)
陰口
(
かげぐち
)
を
利
(
き
)
く
者
(
もの
)
もなかつた。
貧
(
まづ
)
しくはあつたけれど
彼女
(
かのぢよ
)
の
家柄
(
いへがら
)
もよかつたので、
多少
(
たせう
)
の
尊敬
(
そんけい
)
の
心持
(
こゝろも
)
ちも
加
(
くは
)
へて
人々
(
ひと/″\
)
は
彼女
(
かのぢよ
)
を
信用
(
しんよう
)
した。
悔
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
然
(
さ
)
うですかえ、十
王様
(
わうさま
)
は。婆「十
王様
(
わうさま
)
は
宮様
(
みやさま
)
同様
(
どうやう
)
なお
家柄
(
いへがら
)
でございますから、
何
(
なに
)
も
御用
(
ごよう
)
はないのでございませう。岩「
銭札
(
ぜにふだ
)
を
付
(
つ
)
ける
奴
(
やつ
)
などは
何
(
ど
)
うして。婆「
彼
(
あれ
)
は
書記官
(
しよきくわん
)
に
成
(
な
)
つて
居
(
を
)
ります。 ...
明治の地獄
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
其
(
それ
)
も
其筈
(
そのはづ
)
、
実家
(
さと
)
は
生計向
(
くらしむき
)
も
豊
(
ゆた
)
かに、
家柄
(
いへがら
)
も
相当
(
さうたう
)
に
高
(
たか
)
く、
今年
(
ことし
)
五十
幾許
(
いくつ
)
かの
父
(
ちゝ
)
は
去年
(
きよねん
)
まで
農商務省
(
のうしやうむしやう
)
の
官吏
(
くわんり
)
を
勤
(
つと
)
め、
嫡子
(
ちやくし
)
は
海軍
(
かいぐん
)
の
大尉
(
たいゐ
)
で、
今
(
いま
)
朝日艦
(
あさひかん
)
に
乗組
(
のりく
)
んで
居
(
を
)
り、
光子
(
みつこ
)
は
唯
(
たつ
)
た
一人
(
ひとり
)
の
其妹
(
そのいまうと
)
として
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
眞田家
(
さなだけ
)
の
領地
(
りやうち
)
信州
(
しんしう
)
川中島
(
かはなかじま
)
は、
列國
(
れつこく
)
に
稀
(
まれ
)
なる
損場
(
そんば
)
にて、
年々
(
とし/″\
)
の
損毛
(
そんまう
)
大方
(
おほかた
)
ならざるに、
歴世
(
れきせい
)
武
(
ぶ
)
を
好
(
この
)
む
家柄
(
いへがら
)
とて、
殖産
(
しよくさん
)
の
道
(
みち
)
發達
(
はつたつ
)
せず、
貯藏
(
ちよざう
)
の
如何
(
いかん
)
を
顧
(
かへり
)
みざりしかば、
當時
(
たうじ
)
の
不如意
(
ふによい
)
謂
(
い
)
はむ
方
(
かた
)
無
(
な
)
かりし。
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
切
(
きつ
)
て
放
(
はな
)
して
急催促
(
きふさいそく
)
に
言譯
(
いひわけ
)
すべき
程
(
ほど
)
もなく
忽
(
たちま
)
ち
表向
(
おもてむ
)
きの
訴訟沙汰
(
そしようざた
)
とは
成
(
な
)
れりける
素
(
もと
)
松澤
(
まつざは
)
は
數代
(
すだい
)
の
家柄
(
いへがら
)
世
(
よ
)
の
信用
(
しんよう
)
も
厚
(
あつ
)
ければ
僅々
(
きん/\
)
千
(
せん
)
や
二千
(
にせん
)
の
金
(
かね
)
何方
(
いづかた
)
にても
調達
(
てうたつ
)
は
出來得
(
できう
)
べしと
世人
(
せじん
)
の
思
(
おも
)
ふは
反對
(
うらうへ
)
にて
玉子
(
たまご
)
の
四角
(
しかく
)
まだ
萬國博覽曾
(
ばんこくはくらんくわい
)
にも
陳列
(
ちんれつ
)
の
沙汰
(
さた
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「十二
社
(
そう
)
の近所に、
楢井
(
ならゐ
)
山左衞門といふ大名主があるが、
苗字
(
めうじ
)
帶刀
(
たいたう
)
まで許された
家柄
(
いへがら
)
で、主人の山左衞門は三月ばかり前にポツクリ亡くなつた——」
銭形平次捕物控:153 荒神箒
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
○そも/\時平公は大職冠九代の
孫照
(
そんせう
)
宣
(
ぜん
)
公の
嫡男
(
ちやくなん
)
にて、代々□臣の
家柄
(
いへがら
)
なり。しかのみならず延喜帝の
皇后
(
きさき
)
の
兄
(
あに
)
なり。このゆゑに若年にして□臣の
貴重
(
きちやう
)
に
職
(
しよく
)
ししなり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
五十人位御婦人や
殿方
(
とのがた
)
がゐらしたと思ひますが——皆さまのうちでも第一流のお
家柄
(
いへがら
)
でしてね。そしてイングラム孃はその晩の第一のお美しい方とされてゐらしたのですよ。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
計
(
はか
)
るに非ず五六年も
苦
(
くる
)
しみなば元の
田畑
(
でんばた
)
取戻
(
とりもど
)
すことも出來左すれば村長にも成る
家柄
(
いへがら
)
故
(
ゆゑ
)
先祖
(
せんぞ
)
への
孝養
(
かうやう
)
と思ひ
兼
(
かね
)
て心
懸
(
がけ
)
置たる錢十貫文之を
殘
(
のこ
)
し
置
(
おか
)
ば當時の暮し方は
澤山
(
たくさん
)
あらん來年は給金の
半
(
なかば
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
調べる氣で出かけると、二軒目でわけもなくわかつた。流派は遠慮するが、あの鈴川主水といふのは、
家柄
(
いへがら
)
は低いが、大層な藝達者で、中國筋のさる大名のお抱へになつてゐた
銭形平次捕物控:314 美少年国
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
領
(
りやう
)
し
豐臣家
(
とよとみけ
)
の御代には老中の一人にして生駒雅樂頭と號し
天晴
(
あつぱれ
)
武功
(
ぶこう
)
の
家柄
(
いへがら
)
なり其後徳川家に
隨
(
したが
)
ひ四代目にして家中に
騷動
(
さうどう
)
起
(
おこ
)
り既に家名
斷絶
(
だんぜつ
)
すべきの處親類藤堂和泉守殿歎願により羽州由利郡矢島に
於
(
おい
)
て高八千石を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
“家柄”の解説
家柄(いえがら)とは、先祖からの家すじを意味する。家格と同義とされることもある。
(出典:Wikipedia)
家
常用漢字
小2
部首:⼧
10画
柄
常用漢字
中学
部首:⽊
9画
“家”で始まる語句
家
家内
家中
家来
家鴨
家主
家人
家族
家並
家庭