“楢井”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ならゐ50.0%
ならい50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
家の中へ入ると、楢井ならゐ家は打續く不幸にすつかり滅入めいり乍らも、おとむらひの支度やら、弔問てうもんの客などで、何となくザワザワして居ります。
「十二そうの近所に、楢井ならゐ山左衞門といふ大名主があるが、苗字めうじ帶刀たいたうまで許された家柄いへがらで、主人の山左衞門は三月ばかり前にポツクリ亡くなつた——」
「すがの荒野」を地名とすると、和名鈔わみょうしょうの筑摩郡苧賀ソガ郷で、あずさ川と楢井ならい川との間の曠野こうやだとする説(地名辞書)が有力だが、他にも説があって一定しない。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)