“楢夫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ならを50.0%
ならお50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
踊ったぞ、踊ったぞ。町のまっ赤な門火の中で、刀をぎらぎらやらかしたんだ。楢夫ならをさんと一緒になった時などは、刀がほんたうにカチカチぶっつかった位だ。
種山ヶ原 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
「うん。」楢夫ならをが答へました。楢夫はもうすっかり機嫌きげんを直してピョンピョン跳んだりしてゐました。
ひかりの素足 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
楢夫ならおは夕方、裏の大きなくりの木の下に行きました。その幹の、丁度楢夫の目位高い所に、白いきのこが三つできていました。
さるのこしかけ (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
達二たつじはすっかり太い白いたすきをけてしまって、地面じめんをどんどんみました。楢夫ならおさんが空にむかって叫んだのでした。
種山ヶ原 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)