“楢夫(ならを)” の例文
踊ったぞ、踊ったぞ。町のまっ赤な門火の中で、刀をぎらぎらやらかしたんだ。楢夫(ならを)さんと一緒になった時などは、刀がほんたうにカチカチぶっつかった位だ。
種山ヶ原 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
「うん。」楢夫(ならを)が答へました。楢夫はもうすっかり機嫌(きげん)を直してピョンピョン跳んだりしてゐました。
ひかりの素足 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
「みんなひどく傷を受けてゐる。それはおまへたちが自分で自分を傷つけたのだぞ。けれどもそれも何でもない、」その人は大きなまっ白な手で楢夫(ならを)の頭をなでました。
ひかりの素足 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
「ほう、すっかり夜ぁ明げだ。」一郎はひとりごとを云(い)ひながら弟の楢夫(ならを)の方に向き直りました。楢夫の顔はりんごのやうに赤く口をすこしあいてまだすやすや睡(ねむ)って居ました。
ひかりの素足 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
楢夫(ならを)さんが空に向って叫んだのでした。
種山ヶ原 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
達二と楢夫(ならを)さんと、たった二人でした。
種山ヶ原 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)