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表
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ひょう
ふりがな文庫
“
表
(
ひょう
)” の例文
かの新聞で
披露
(
ひろう
)
する、諸種の
義捐金
(
ぎえんきん
)
や、
建札
(
たてふだ
)
の
表
(
ひょう
)
に掲示する寄附金の署名が写実である時に、これは理想であるといっても
可
(
よ
)
かろう。
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
ああ云う質素の家に住んでおられたのも、一つは人望のあった原因になっているのでありましょうとA君は丁寧に敬慕の意を
表
(
ひょう
)
される。
満韓ところどころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
やがてまた、朝廷に
表
(
ひょう
)
を捧げて、中央の
曹操
(
そうそう
)
と親交をむすぶなど、外交的にも進出するかたわら、かつて身を寄せていた
淮南
(
わいなん
)
の
袁術
(
えんじゅつ
)
へ
三国志:04 草莽の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
わたしはかれらを見つけて、一度はたいへんびっくりしたが、落ち着くと、わたしはぼうしを取って、かれらの
賞賛
(
しょうさん
)
に
感謝
(
かんしゃ
)
の意を
表
(
ひょう
)
した。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
「これは青竜王が預けていった答案なのだ。君の答案とピッタリ合った。儂は君にも青竜王にも敬意を
表
(
ひょう
)
する者だ!」
恐怖の口笛
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
日をきめて
興行物
(
こうぎょうもの
)
一さいをさしひかえ
各戸
(
かくこ
)
に半旗を上げて、日本の不幸に同情を
表
(
ひょう
)
し、義えん金を集めました。
大震火災記
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
米国人の歓迎祝砲海上
恙
(
つつが
)
なく
桑港
(
サンフランシスコ
)
に着た。着くやいなや土地の
重立
(
おもだっ
)
たる人々は船まで来て祝意を
表
(
ひょう
)
し、
之
(
これ
)
を歓迎の始めとして、陸上の見物人は
黒山
(
くろやま
)
の如し。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
吾人は
貞淑
(
ていしゅく
)
なる夫人のために
満腔
(
まんこう
)
の同情を
表
(
ひょう
)
すると共に、賢明なる
三菱
(
みつびし
)
当事者のために夫人の
便宜
(
べんぎ
)
を考慮するに
吝
(
やぶさ
)
かならざらんことを切望するものなり。……
馬の脚
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
食堂にかかってる
表
(
ひょう
)
へみんなが好きで名を書きこんだか?——決してそうじゃねえ。スターリンは、公債を
ズラかった信吉
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
これをきくと、
清作
(
せいさく
)
さんは、はじめて
見
(
み
)
るこの
人
(
ひと
)
にたいして、かぎりなき
懐
(
なつ
)
かしさと
敬意
(
けいい
)
を
表
(
ひょう
)
せずにいられません。しぜんとその
人
(
ひと
)
の
前
(
まえ
)
に
頭
(
あたま
)
が
下
(
さ
)
がるのを
感
(
かん
)
じました。
村へ帰った傷兵
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
三国の時代の有名な
諸葛孔明
(
しょかつこうめい
)
でございますが、御承知の通り、諸葛孔明様の有名な
出師
(
すいし
)
の
表
(
ひょう
)
の中に
大菩薩峠:38 農奴の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
されば
王政維新
(
おうせいいしん
)
の後、新政府にては各国公使を大阪に
召集
(
しょうしゅう
)
し政府
革命
(
かくめい
)
の事を告げて各国の
承認
(
しょうにん
)
を求めたるに、
素
(
もと
)
より
異議
(
いぎ
)
あるべきにあらず、いずれも同意を
表
(
ひょう
)
したる中に
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
この身の
周囲
(
まわり
)
の生活が、突然自分を
嘲笑
(
あざわら
)
って、敵意を
表
(
ひょう
)
しているように感ぜられて、切なかったのである。女は男の手を引っ張って、
大通
(
おおどおり
)
を
除
(
よ
)
けて静かな横町から内へ帰り掛けた。
みれん
(新字新仮名)
/
アルツール・シュニッツレル
(著)
ゆえに余は余の日本国を愛すというはこれ決して余の徳を賞讃するにあらずして一人
並
(
なみ
)
の人間として余の真情を
表
(
ひょう
)
するなり、余は米国が日本に
勝
(
まさ
)
りて富を有し技芸の
盛
(
さかん
)
なるを知る
基督信徒のなぐさめ
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
偈
(
げ
)
を説いていうには、「身現
二
円月相
一
、以表
二
諸仏体
一
、説法無
二
其形
一
、用弁非
二
声色
一
」[身に円月相を現じ、以て諸仏の体を
表
(
ひょう
)
す、説法
其
(
そ
)
の
形
(
かたち
)
無し、
用弁
(
ようべん
)
は
声色
(
しょうしき
)
に非ず]。
日本精神史研究
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
ね、
表
(
ひょう
)
によって意欲するなんて、何が面白いものかね。そればかりでない、そのとき人間はさっそく人間でなくなって、手廻しオルガンの釘か、ないしそれに類したものになってしまうだろう。
地下生活者の手記
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
「ブドリ君だな。すっかりしたくができた。急いで降りてきたまえ。観測の器械は一ぺん調べてそのままにして、
表
(
ひょう
)
は全部持ってくるのだ。もうその小屋はきょうの午後にはなくなるんだから。」
グスコーブドリの伝記
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
立ちはだかり、睨みすえるようにして、
表
(
ひょう
)
を見た。
花と龍
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
カロリー
表
(
ひょう
)
春 第四十五
食餌箋
(
しょくじせん
)
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
と、心から敬意を
表
(
ひょう
)
した。
吸血鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
心底
(
しんそこ
)
から感謝の意を
表
(
ひょう
)
した上で、自分の考えも少し聞いてもらいたいのは山々であったが、何分にも鼻の奥が詰って不自由である。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
神思幾日、彼は一夜、
斎戒沐浴
(
さいかいもくよく
)
の後、燭をかかげて、後主
劉禅
(
りゅうぜん
)
に
上
(
のぼ
)
す文を書いていた。後に有名な
前出師
(
ぜんすいし
)
の
表
(
ひょう
)
は実にこのときに成ったものである。
三国志:10 出師の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
さてはいかなる医学士も、
驚破
(
すわ
)
という場合に望みては、さすがに懸念のなからんやと、予は同情を
表
(
ひょう
)
したりき。
外科室
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
二人は、まるで
舷門
(
げんもん
)
から上って来た司令官を迎えるように、
極
(
きわ
)
めて
厳
(
げん
)
たる礼をもって金博士に敬意を
表
(
ひょう
)
した。
毒瓦斯発明官:――金博士シリーズ・5――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
上役
(
うわやく
)
や同僚は
未亡人
(
びぼうじん
)
常子にいずれも深い同情を
表
(
ひょう
)
した。
馬の脚
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
河村さんの書いてくれた
表
(
ひょう
)
を見ると、娯楽機関という題目のもとに、
倶楽部
(
クラブ
)
とか会とか名のつくものが十ばかり並べてある。
満韓ところどころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
つたえ聞くに、尊氏は先の月、違勅の
畏
(
おそ
)
れをいって諸政を弟の直義に託し、身は謹慎を
表
(
ひょう
)
するため、浄光明寺に入ったままふかくつつしんでいると申す。
私本太平記:10 風花帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
よりて
茲
(
ここ
)
に本官は戦死認定通知書を
送付
(
そうふ
)
し、その
忠烈
(
ちゅうれつ
)
に対し
深厚
(
しんこう
)
なる敬意を
表
(
ひょう
)
するものなり。
空襲葬送曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
代助は慎重な態度で、聴いていた。けれども、父の言葉が切れた時も、依然として許諾の意を
表
(
ひょう
)
さなかった。すると父はわざと抑えた調子で
それから
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
と、肚とはまったく反対なことばを勅使に答えて、うやうやしくも王朝に
表
(
ひょう
)
を書かせ、一たん玉璽を返し奉った。
三国志:10 出師の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
主席は、心の中で、すこぶる満足の意を
表
(
ひょう
)
するのであった。
人造人間戦車の機密:――金博士シリーズ・2――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
岡崎にある中堅たちは、
表
(
ひょう
)
を書いて、連署した。しかし、その連名の中にも、石川数正の名だけはなかった。
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
余は大連で見物すべき満鉄の事業その他を、ここで河村さんと股野に、
表
(
ひょう
)
のような形に
拵
(
こしら
)
えて
貰
(
もら
)
った。
満韓ところどころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
ミミが賛意を
表
(
ひょう
)
した。
宇宙尖兵
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
孔明は、夜、中流に船を浮かべ、諸天を
祠
(
まつ
)
る
表
(
ひょう
)
を書いて、幾万の鬼霊に祈り、これを戦の
魂魄
(
こんぱく
)
に捧げてその冥福を祈ると唱えて、供え物と共に河水へ流した。
三国志:10 出師の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と穏かに同意の意を
表
(
ひょう
)
した。なるほど危ないはずだ。九十度の角度で切っ立った、
屏風
(
びょうぶ
)
のような穴を真直に下りるんだから、猿の仕事である。
梯子
(
はしご
)
が
懸
(
かか
)
ってる。
勾配
(
こうばい
)
も何にもない。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
後軍の
陸遜
(
りくそん
)
は
表
(
ひょう
)
を孫権にささげて、敵のうしろへ
大迂回
(
だいうかい
)
を計ったもののようでしたが、この計もまた、事前に魏へ洩れたため、機謀ことごとく敵に裏を掻かれ
三国志:11 五丈原の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
もしこの布団が勧められたまま、
主
(
ぬし
)
なくして春風の吹くに任せてあったなら、鈴木君はわざと
謙遜
(
けんそん
)
の意を
表
(
ひょう
)
して、主人がさあどうぞと云うまでは堅い畳の上で我慢していたかも知れない。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
という一文を草して、
表
(
ひょう
)
を朝廷にさし出し、つぶさに、吉水の罪状というものをかぞえ上げたものである。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
浅井君の結婚問題に関する意見は大道易者のごとく容易である。女の未来や
生涯
(
しょうがい
)
の幸福についてはあまり同情を
表
(
ひょう
)
しておらん。ただ頼まれたから頼まれたなりに事を運べば好いものと心得ている。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
に心からな
回向
(
えこう
)
をささげている姿にみえる。また心から朝廷へも
恭順
(
きょうじゅん
)
の意を
表
(
ひょう
)
している彼かに見える。
私本太平記:10 風花帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
けれど孔明以下、法正も張飛も趙雲もたびたび、進言して、玄徳の積極性をうながしたため、ついに彼もそれを許容することになり、ここに文官の
譙周
(
しょうしゅう
)
が
表
(
ひょう
)
を作った。
三国志:09 図南の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
むむ、雑訴決断所なら
郁芳門
(
いくほうもん
)
のそばではないか。あそこへ行ってみよう。あそこの
外記
(
げき
)
か
蔵人
(
くろうど
)
でもつかまえて、論功ノ
表
(
ひょう
)
を
内見
(
ないけん
)
させろといったら、見せぬとも
拒
(
こば
)
めまい。
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
彼は、それらの
検見帳
(
けみちょう
)
から、領下の
戸帳
(
こちょう
)
や
蓄備倉
(
ちくびそう
)
の
表
(
ひょう
)
や
年貢控
(
ねんぐひか
)
えなどを
克明
(
こくめい
)
に見終っての後。
私本太平記:12 湊川帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
孫策の「漢帝に
奉
(
たてまつ
)
るの
表
(
ひょう
)
」を捧げて行ったり、また朝延への
貢
(
みつ
)
ぎ物を持って行ったのである。
三国志:06 孔明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
孔明がかつて、
後主
(
こうしゅ
)
劉禅
(
りゅうぜん
)
へささげた
表
(
ひょう
)
の中にも、日頃の生活態度を、こう述べている。
三国志:12 篇外余録
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
陸遜
(
りくそん
)
は、
表
(
ひょう
)
を以て、呉帝に奏した。それは今、新城へ攻めかかっている味方をして、魏軍のうしろへ
迂回
(
うかい
)
させ、敵
曹叡
(
そうえい
)
の本軍を、大きな包囲環のうちに取り囲もうという秘策だった。
三国志:11 五丈原の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「元々、尊氏は朝廷を敵とする意志でない。さればこそ、恭順の意を
表
(
ひょう
)
し、戦は、義貞との対決として、直義以下のそちたちにまかせたのだ。敗れてからの泣き言などは聞きぐるしいぞ」
私本太平記:10 風花帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「この道誉も、兼好坊主の言い草に、そっくり、まずは賛意を
表
(
ひょう
)
しておく」
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
表
(
ひょう
)
にない小事件になると、
掬
(
すく
)
いきれない河砂ほどもなおあるのだった。
随筆 私本太平記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
表
常用漢字
小3
部首:⾐
8画
“表”を含む語句
表面
表情
表書
表紙
表現
表象
表通
表裏
献立表
表皮
表白
華表
代表
表題
表示
表徴
表向
裏表
表店
表札
...