“郁芳門”の読み方と例文
読み方割合
いくほうもん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
十七歳の少年北畠顕家あきいえは、ぶさ飾りの月毛に乗って、御所の郁芳門いくほうもんから奥羽の鎮守に赴任して行った。
むむ、雑訴決断所なら郁芳門いくほうもんのそばではないか。あそこへ行ってみよう。あそこの外記げき蔵人くろうどでもつかまえて、論功ノひょう内見ないけんさせろといったら、見せぬともこばめまい。
もちろん、この列は、いちど御所の郁芳門いくほうもんへ立ち寄り、成良しげなが親王のお輿こしを奉じて、それから立ったことなので、何かと手間どり、じっさいに都を出たのは、ひるごろになっていた。