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いさむ
ふりがな文庫
“
勇
(
いさむ
)” の例文
「ああ、これは、
勇
(
いさむ
)
ちゃんもたべていいんですよ。」と、お
母
(
かあ
)
さんが、おっしゃったので、やっと
勇
(
いさむ
)
ちゃんの
怒
(
いか
)
りは
解
(
と
)
けましたが
お母さんはえらいな
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
家
(
うち
)
に居る時は斎藤の娘、嫁入つては原田の奥方ではないか、
勇
(
いさむ
)
さんの気に入る様にして家の内を納めてさへ行けば何の子細は無い
十三夜
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「そうだ。それよりも早く結論を出すことに骨を折らなければ……」と
勇
(
いさむ
)
少年は再び大辻の方を向いていった。
恐怖の口笛
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
その子供らはこの人のよい叔父にすっかり、
懐
(
なつ
)
いてしまった。兄貫一の子は三人あって、お花というが十五歳で、その次が
前
(
さき
)
の源造、末が
勇
(
いさむ
)
という
七歳
(
ななつ
)
のかあいい
児
(
こ
)
である。
河霧
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
家
(
うち
)
に
居
(
ゐ
)
る
時
(
とき
)
は
齋藤
(
さいとう
)
の
娘
(
むすめ
)
、
嫁入
(
よめい
)
つては
原田
(
はらだ
)
の
奧方
(
おくがた
)
ではないか、
勇
(
いさむ
)
さんの
氣
(
き
)
に
入
(
い
)
る
樣
(
やう
)
にして
家
(
いへ
)
の
内
(
うち
)
を
納
(
おさ
)
めてさへ
行
(
ゆ
)
けば
何
(
なん
)
の
子細
(
しさい
)
は
無
(
な
)
い
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
四
人
(
にん
)
はかんじょうすると、いちばん
小
(
ちい
)
さい
勇
(
いさむ
)
ちゃんのが、一つ
多
(
おお
)
かっただけで、三
人
(
にん
)
のゼリビンズの
数
(
かず
)
はまったくおんなじだったのです。
お母さんはえらいな
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
墓地
(
ぼち
)
は
雪
(
ゆき
)
に
埋
(
う
)
まっていましたけれど、
勇
(
いさむ
)
ちゃんは、
木
(
き
)
に
見覚
(
みおぼ
)
えがあったので、この
下
(
した
)
にお
姉
(
ねえ
)
さんが
眠
(
ねむ
)
っていると
教
(
おし
)
えたのでした。
青い星の国へ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
此方
(
こちら
)
から
強請
(
ねだつ
)
た
譯
(
わけ
)
ではなけれど
支度
(
したく
)
まで
先方
(
さき
)
で
調
(
とゝの
)
へて
謂
(
い
)
はゞ
御前
(
おまへ
)
は
戀女房
(
こひによぼう
)
、
私
(
わたし
)
や
父樣
(
とゝさん
)
が
遠慮
(
ゑんりよ
)
して
左
(
さ
)
のみは
出入
(
でい
)
りをせぬといふも
勇
(
いさむ
)
さんの
身分
(
みぶん
)
を
恐
(
おそ
)
れてゞは
無
(
な
)
い
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
政
(
まさ
)
ちゃんの
機嫌
(
きげん
)
は、すっかり
直
(
なお
)
りました。このとき、
勇
(
いさむ
)
ちゃんは、とっくに
大
(
おお
)
きなりんごを
持
(
も
)
って
出
(
で
)
てしまって、いなかったのであります。
政ちゃんと赤いりんご
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
なあ
父樣
(
とゝさん
)
一
遍
(
ぺん
)
勇
(
いさむ
)
さんに
逢
(
あ
)
ふて十
分
(
ぶん
)
油
(
あぶら
)
を
取
(
と
)
つたら
宜
(
よ
)
う
御座
(
ござ
)
りましよと
母
(
はゝ
)
は
猛
(
たけ
)
つて
前後
(
ぜんご
)
もかへり
見
(
み
)
ず。
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
勇
(
いさむ
)
ちゃんは、
光子
(
みつこ
)
さんの
家
(
うち
)
でいちばんおじいさんがこわかったのです。だから、もうそれっきりねこのことをいうのをやめてしまいました。
はちの巣
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ポチはみんなのすがたを
見
(
み
)
ると、とんできました。そして、いきなり
勇
(
いさむ
)
ちゃんにとびついて
勇
(
いさむ
)
ちゃんの
顔
(
かお
)
をなめたりしました。
はちの巣
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
光子
(
みつこ
)
さんは、
勇
(
いさむ
)
ちゃんがねこをいじるのはしつこくてかわいそうだけれど、いじめるのではないから、「うん。」といって、
承諾
(
しょうだく
)
しました。
はちの巣
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
果物
(
くだもの
)
がはいっているから、
勇
(
いさむ
)
ちゃんは、たべていけないのですね。」と、
二郎
(
じろう
)
さんが、パイをながめながらいいました。
お母さんはえらいな
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
このとき、
家
(
うち
)
の
内
(
なか
)
では、こたつにあたりながら、
年子
(
としこ
)
は、
先生
(
せんせい
)
のお
母
(
かあ
)
さんと、
弟
(
おとうと
)
の
勇
(
いさむ
)
ちゃんと、三
人
(
にん
)
で、いろいろお
話
(
はなし
)
にふけっていたのでした。
青い星の国へ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
勇
(
いさむ
)
くんは、こういいました。
賢二
(
けんじ
)
くんは、だまって、ただ、ねずみの
渡
(
わた
)
るのを
身動
(
みうご
)
きもせずにじっと
見守
(
みまも
)
っていました。
ねずみの冒険
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「ずるいやい。」と、
叫
(
さけ
)
んで、
山田
(
やまだ
)
が、それを
奪
(
うば
)
い
返
(
かえ
)
そうとしました。ちょうど、
昨日
(
きのう
)
、
政
(
まさ
)
ちゃんが、
兄
(
あに
)
の
勇
(
いさむ
)
ちゃんに
向
(
む
)
かってやったと
同
(
おな
)
じことです。
政ちゃんと赤いりんご
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
彼
(
かれ
)
は、
勇
(
いさむ
)
ちゃんが、スパイクを
買
(
か
)
ってもらったら、
自分
(
じぶん
)
もお
母
(
かあ
)
さんに
買
(
か
)
ってもらうお
約束
(
やくそく
)
があるので、さっきも
勇
(
いさむ
)
ちゃんと、その
話
(
はなし
)
をしていたのでした。
少年と秋の日
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
勇
(
いさむ
)
ちゃんは、
手
(
て
)
に、
青
(
あお
)
い
大
(
おお
)
きなりんごをしっかりと
握
(
にぎ
)
っていました。そして、お
母
(
かあ
)
さんの
裁判
(
さいばん
)
を、
不平
(
ふへい
)
そうな
顔
(
かお
)
つきをして、うつむいて
聞
(
き
)
いていました。
政ちゃんと赤いりんご
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
かならず、七
時半
(
じはん
)
に
迎
(
むか
)
えにくると
勇
(
いさむ
)
ちゃんがいったから、もう
起
(
お
)
きて、ご
飯
(
はん
)
を
食
(
た
)
べなければなりませんでした。
お母さん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「ああ、あんな
約束
(
やくそく
)
をしなければよかった。これから、
勇
(
いさむ
)
ちゃんの
家
(
いえ
)
へいって、
断
(
ことわ
)
ってこようかしらん。」と、
正
(
しょう
)
ちゃんは、
気
(
き
)
がもめてなりませんでした。
お母さん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
どうしたのか、そのボールは
見
(
み
)
つかりませんでした。お
隣
(
となり
)
の
勇
(
いさむ
)
ちゃんは、
用事
(
ようじ
)
ができて
帰
(
かえ
)
ってしまったけれど、
彼
(
かれ
)
だけは、まだ、
思
(
おも
)
いきれなかったのでした。
少年と秋の日
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
勇
(
いさむ
)
ちゃんは、ハーモニカを
唇
(
くちびる
)
にあてて、
姉
(
ねえ
)
さんの
好
(
す
)
きだった
曲
(
きょく
)
を、
北風
(
きたかぜ
)
に
向
(
む
)
かって
鳴
(
な
)
らしていたのです。
青い星の国へ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「どうして、わかったの?
勇
(
いさむ
)
ちゃんが、
迎
(
むか
)
えにきた?」と、
正
(
しょう
)
ちゃんは、
驚
(
おどろ
)
いて、ききました。
お母さん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その
後
(
のち
)
、四、五
日
(
にち
)
たってからです、
勇
(
いさむ
)
ちゃんは
学校
(
がっこう
)
へゆくときに、
年
(
とし
)
ちゃんに
向
(
む
)
かって
子供の床屋
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「あっ、ごらん、ねずみがあんなところを
渡
(
わた
)
っている。」と、
先
(
さき
)
に
見
(
み
)
つけたのは、
勇
(
いさむ
)
くんでした。すずめが
電線
(
でんせん
)
に
止
(
と
)
まっていると
思
(
おも
)
ったのが、あにはからんや、ねずみでありました。
ねずみの冒険
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
鳥
(
とり
)
や、
獣物
(
けだもの
)
のすることは、
人間
(
にんげん
)
のごとく、そうしくじりがないものです。しかし、だれもいないと
思
(
おも
)
ったのがそうでなかった。
空
(
あ
)
き
地
(
ち
)
に
勇
(
いさむ
)
くんと
賢二
(
けんじ
)
くんが、すずめをさがしていたのです。
ねずみの冒険
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
怖
(
こわ
)
い
顔
(
かお
)
をした、おじさんだね。」と、
小
(
ちい
)
さい
声
(
こえ
)
で
勇
(
いさむ
)
ちゃんがいいました。
子供の床屋
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「お
父
(
とう
)
さんが、
旅行
(
りょこう
)
からお
帰
(
かえ
)
りになったら。」と、
勇
(
いさむ
)
ちゃんはいいました。
少年と秋の日
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
勇
(
いさむ
)
ちゃんも、
年
(
とし
)
ちゃんも、
学校
(
がっこう
)
へゆくときはその
前
(
まえ
)
を
通
(
とお
)
りました。
子供の床屋
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“勇”の意味
《名詞》
(ゆう) 心が強く。いさましいこと。勇気。
(出典:Wiktionary)
“勇”の解説
勇(ゆう)とは、儒教における徳目のひとつ。勇気(おそれない心)のこと。儒学においては、三徳のひとつに数えられる。
(出典:Wikipedia)
勇
常用漢字
小4
部首:⼒
9画
“勇”を含む語句
勇士
勇気
勇猛
剛勇
勇敢
驍勇
侠勇
勇者
大勇
勇怯
勇氣
勇躍
吉井勇
勇壮
近藤勇
武勇
忠勇
勇治
蠻勇
勇坊
...