いさむ)” の例文
「ああ、これは、いさむちゃんもたべていいんですよ。」と、おかあさんが、おっしゃったので、やっといさむちゃんのいかりはけましたが
お母さんはえらいな (新字新仮名) / 小川未明(著)
うちに居る時は斎藤の娘、嫁入つては原田の奥方ではないか、いさむさんの気に入る様にして家の内を納めてさへ行けば何の子細は無い
十三夜 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「そうだ。それよりも早く結論を出すことに骨を折らなければ……」といさむ少年は再び大辻の方を向いていった。
恐怖の口笛 (新字新仮名) / 海野十三(著)
その子供らはこの人のよい叔父にすっかり、なついてしまった。兄貫一の子は三人あって、お花というが十五歳で、その次がさきの源造、末がいさむという七歳ななつのかあいいである。
河霧 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
うちとき齋藤さいとうむすめ嫁入よめいつては原田はらだ奧方おくがたではないか、いさむさんのやうにしていへうちおさめてさへけばなん子細しさい
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
にんはかんじょうすると、いちばんちいさいいさむちゃんのが、一つおおかっただけで、三にんのゼリビンズのかずはまったくおんなじだったのです。
お母さんはえらいな (新字新仮名) / 小川未明(著)
墓地ぼちゆきまっていましたけれど、いさむちゃんは、見覚みおぼえがあったので、このしたにおねえさんがねむっているとおしえたのでした。
青い星の国へ (新字新仮名) / 小川未明(著)
此方こちらから強請ねだつわけではなけれど支度したくまで先方さき調とゝのへてはゞ御前おまへ戀女房こひによぼうわたし父樣とゝさん遠慮ゑんりよしてのみは出入でいりをせぬといふもいさむさんの身分みぶんおそれてゞは
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
まさちゃんの機嫌きげんは、すっかりなおりました。このとき、いさむちゃんは、とっくにおおきなりんごをっててしまって、いなかったのであります。
政ちゃんと赤いりんご (新字新仮名) / 小川未明(著)
なあ父樣とゝさんぺんいさむさんにふて十ぶんあぶらつたら御座ござりましよとはゝたけつて前後ぜんごもかへりず。
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
いさむちゃんは、光子みつこさんのうちでいちばんおじいさんがこわかったのです。だから、もうそれっきりねこのことをいうのをやめてしまいました。
はちの巣 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ポチはみんなのすがたをると、とんできました。そして、いきなりいさむちゃんにとびついていさむちゃんのかおをなめたりしました。
はちの巣 (新字新仮名) / 小川未明(著)
光子みつこさんは、いさむちゃんがねこをいじるのはしつこくてかわいそうだけれど、いじめるのではないから、「うん。」といって、承諾しょうだくしました。
はちの巣 (新字新仮名) / 小川未明(著)
果物くだものがはいっているから、いさむちゃんは、たべていけないのですね。」と、二郎じろうさんが、パイをながめながらいいました。
お母さんはえらいな (新字新仮名) / 小川未明(著)
このとき、うちなかでは、こたつにあたりながら、年子としこは、先生せんせいのおかあさんと、おとうといさむちゃんと、三にんで、いろいろおはなしにふけっていたのでした。
青い星の国へ (新字新仮名) / 小川未明(著)
いさむくんは、こういいました。賢二けんじくんは、だまって、ただ、ねずみのわたるのを身動みうごきもせずにじっと見守みまもっていました。
ねずみの冒険 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「ずるいやい。」と、さけんで、山田やまだが、それをうばかえそうとしました。ちょうど、昨日きのうまさちゃんが、あにいさむちゃんにかってやったとおなじことです。
政ちゃんと赤いりんご (新字新仮名) / 小川未明(著)
かれは、いさむちゃんが、スパイクをってもらったら、自分じぶんもおかあさんにってもらうお約束やくそくがあるので、さっきもいさむちゃんと、そのはなしをしていたのでした。
少年と秋の日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
いさむちゃんは、に、あおおおきなりんごをしっかりとにぎっていました。そして、おかあさんの裁判さいばんを、不平ふへいそうなかおつきをして、うつむいていていました。
政ちゃんと赤いりんご (新字新仮名) / 小川未明(著)
かならず、七時半じはんむかえにくるといさむちゃんがいったから、もうきて、ごはんべなければなりませんでした。
お母さん (新字新仮名) / 小川未明(著)
「ああ、あんな約束やくそくをしなければよかった。これから、いさむちゃんのいえへいって、ことわってこようかしらん。」と、しょうちゃんは、がもめてなりませんでした。
お母さん (新字新仮名) / 小川未明(著)
どうしたのか、そのボールはつかりませんでした。おとなりいさむちゃんは、用事ようじができてかえってしまったけれど、かれだけは、まだ、おもいきれなかったのでした。
少年と秋の日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
いさむちゃんは、ハーモニカをくちびるにあてて、ねえさんのきだったきょくを、北風きたかぜかってらしていたのです。
青い星の国へ (新字新仮名) / 小川未明(著)
「どうして、わかったの? いさむちゃんが、むかえにきた?」と、しょうちゃんは、おどろいて、ききました。
お母さん (新字新仮名) / 小川未明(著)
そののち、四、五にちたってからです、いさむちゃんは学校がっこうへゆくときに、としちゃんにかって
子供の床屋 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「あっ、ごらん、ねずみがあんなところをわたっている。」と、さきつけたのは、いさむくんでした。すずめが電線でんせんまっているとおもったのが、あにはからんや、ねずみでありました。
ねずみの冒険 (新字新仮名) / 小川未明(著)
とりや、獣物けだもののすることは、人間にんげんのごとく、そうしくじりがないものです。しかし、だれもいないとおもったのがそうでなかった。いさむくんと賢二けんじくんが、すずめをさがしていたのです。
ねずみの冒険 (新字新仮名) / 小川未明(著)
こわかおをした、おじさんだね。」と、ちいさいこえいさむちゃんがいいました。
子供の床屋 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「おとうさんが、旅行りょこうからおかえりになったら。」と、いさむちゃんはいいました。
少年と秋の日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
いさむちゃんも、としちゃんも、学校がっこうへゆくときはそのまえとおりました。
子供の床屋 (新字新仮名) / 小川未明(著)