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時勢
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じせい
ふりがな文庫
“
時勢
(
じせい
)” の例文
さて、この立国立政府の公道を行わんとするに当り、平時に
在
(
あり
)
ては
差
(
さ
)
したる
艱難
(
かんなん
)
もなしといえども、
時勢
(
じせい
)
の
変遷
(
へんせん
)
に
従
(
したがっ
)
て国の
盛衰
(
せいすい
)
なきを得ず。
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
あるいは西洋イチゴといってもよかろうが、いっそ英語のストローベリ(Strawberry)で呼ぶかな、それがご
時勢
(
じせい
)
向きかもしれない。
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
授業
(
じゅぎょう
)
の
休
(
やす
)
み
時間
(
じかん
)
に、
廊下
(
ろうか
)
へ
出
(
で
)
ると、
壁
(
かべ
)
には
少年工募集
(
しょうねんこうぼしゅう
)
の
工場
(
こうじょう
)
のビラが
貼
(
は
)
られていました。
時勢
(
じせい
)
は、いまや
少年群
(
しょうねんぐん
)
の
進出
(
しんしゅつ
)
を
待
(
ま
)
ち
受
(
う
)
けているのでした。
僕が大きくなるまで
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
貴殿
(
きでん
)
の
尊奉
(
そんぽう
)
なさる
越後
(
えちご
)
の
天鼓流
(
てんこりゅう
)
では、まだ
作事
(
さくじ
)
や
築工
(
ちっこう
)
に
時勢
(
じせい
)
おくれのところがあるゆえ、それを逆法と思われるかも知らぬが、自分の
信
(
しん
)
ずる
越前
(
えちぜん
)
……
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
エーテルの世界には毎晩のようにJOAKの音楽やらラジオドラマが其の強力な電波勢力を
誇
(
ほこ
)
りがおに夜更けまでも暴れているような
時勢
(
じせい
)
になりました。
壊れたバリコン
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
処
(
ところ
)
が
御維新
(
ごゐつしん
)
此
(
こ
)
の
方
(
かた
)
時勢
(
じせい
)
の
変遷
(
へんせん
)
で次第に
家運
(
かうん
)
の傾いて来た
折
(
をり
)
も
折
(
をり
)
火事にあつて質屋はそれなり
潰
(
つぶ
)
れてしまつた。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
その中には多少
時勢
(
じせい
)
に通じたるものもあらんなれども、多数に
無勢
(
ぶぜい
)
、一般の挙動はかくのごとくにして、局外より
眺
(
なが
)
むるときは、ただこれ
攘夷
(
じょうい
)
一偏の
壮士輩
(
そうしはい
)
と認めざるを得ず。
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
時勢
(
じせい
)
の
変化
(
へんか
)
はこちらから
観
(
み
)
て
居
(
い
)
ると
実
(
じつ
)
によく
判
(
わか
)
ります。
神霊
(
しんれい
)
の
有
(
あ
)
るか、
無
(
な
)
いかもあやふやな
人達
(
ひとたち
)
から、
単
(
たん
)
に
形式的
(
けいしきてき
)
に
頭
(
あたま
)
を
低
(
さ
)
げてもらいましても、ドーにも
致方
(
いたしかた
)
がございませぬ。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
唯
(
た
)
だ
給料
(
きふれう
)
を
貪
(
むさぼ
)
つてゐるに
過
(
す
)
ぎん……
而
(
さう
)
して
見
(
み
)
れば
不正直
(
ふしやうぢき
)
の
罪
(
つみ
)
は、
敢
(
あへ
)
て
自分計
(
じぶんばか
)
りぢや
無
(
な
)
い、
時勢
(
じせい
)
に
有
(
あ
)
るのだ、もう二百
年
(
ねん
)
も
晩
(
おそ
)
く
自分
(
じぶん
)
が
生
(
うま
)
れたなら、
全然
(
まるで
)
別
(
べつ
)
の
人間
(
にんげん
)
で
有
(
あ
)
つたかも
知
(
し
)
れぬ。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
槍先
(
やりさき
)
の
功名
(
こうみやう
)
に
依
(
よつ
)
て
長年
(
ながねん
)
大禄
(
たいろく
)
を
頂戴
(
ちやうだい
)
して
居
(
を
)
つたが、
是
(
これ
)
から
追々
(
おひ/\
)
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
が
開
(
ひら
)
けて
来
(
く
)
るに
従
(
したが
)
つて
時勢
(
じせい
)
も
段々
(
だん/\
)
変化
(
へんくわ
)
して
参
(
まゐ
)
るから、
何
(
なに
)
か
身
(
み
)
に一
能
(
のう
)
を
具
(
そな
)
へたいと考へて、
予
(
よ
)
は
人知
(
ひとし
)
れず
医学
(
いがく
)
を研究したよ。
華族のお医者
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
人
(
ひと
)
或
(
ある
)
ひはわが
輩
(
はい
)
のこの
意見
(
いけん
)
を
以
(
もつ
)
て、つまらぬ
些事
(
さじ
)
に
拘泥
(
こうでい
)
するものとし
或
(
ある
)
ひは
時勢
(
じせい
)
に
通
(
つう
)
ぜざる
固陋
(
ころう
)
の
僻見
(
へきけん
)
とするものあらば、わが
輩
(
はい
)
は
甘
(
あま
)
んじてその
譏
(
そしり
)
を
受
(
う
)
けたい。そして
謹
(
つゝし
)
んでその
教
(
をし
)
へを
受
(
う
)
けたい。
国語尊重
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
いまのところ、まだ五、六
人
(
にん
)
ですが、なにしろこんな
時勢
(
じせい
)
で、それさえ
荷
(
に
)
が
重
(
おも
)
すぎ、ときどき
途方
(
とほう
)
にくれますよ。
子供は悲しみを知らず
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ただ
給料
(
きゅうりょう
)
を
貪
(
むさぼ
)
っているに
過
(
す
)
ぎん……そうして
見
(
み
)
れば
不正直
(
ふしょうじき
)
の
罪
(
つみ
)
は、
敢
(
あえ
)
て
自分
(
じぶん
)
ばかりじゃ
無
(
な
)
い、
時勢
(
じせい
)
にあるのだ、もう二百
年
(
ねん
)
も
晩
(
おそ
)
く
自分
(
じぶん
)
が
生
(
うま
)
れたなら、まるで
別
(
べつ
)
の
人間
(
にんげん
)
であったかも
知
(
し
)
れぬ。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
事々物々
秩序
(
ちつじょ
)
を存して動かすべからざるの
時勢
(
じせい
)
なれば、ただその時勢に制せられて
平生
(
へいぜい
)
の
疑念
(
ぎねん
)
憤怒
(
ふんど
)
を外形に発すること
能
(
あた
)
わず、或は忘るるがごとくにしてこれを発することを知らざりしのみ。
旧藩情
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
……それと、今日のわれらの身をよい
訓
(
おし
)
えとして、ひとたび誓うた節義を
更
(
か
)
えるな。
時勢
(
じせい
)
のゆくてを見誤るなよ。わしの滅亡は若年のためその先見がなかったに依るのだ。小三郎がよい
鑑
(
かがみ
)
であるぞ
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ナニ
横着
(
わうちやく
)
な事があるものか、イエ
彼
(
あれ
)
はほんの心ばかりの
祝
(
いはひ
)
なんで、
如何
(
いか
)
にも
珍
(
めづらし
)
い物を
旧主人
(
きゆうしゆじん
)
から
貰
(
もら
)
ひましたんでね、
実
(
じつ
)
は
御存知
(
ごぞんぢ
)
の
通
(
とほ
)
り、
僕
(
ぼく
)
は
蘭科
(
らんくわ
)
の
方
(
はう
)
は
不得手
(
ふえて
)
ぢやけれど、
時勢
(
じせい
)
に追はれて
止
(
や
)
むを
得
(
え
)
ず
八百屋
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
時勢
(
じせい
)
の
然
(
しか
)
らしむるところとは申しながら、そもそも勝氏が一身を以て東西の間に
奔走
(
ほんそう
)
周旋
(
しゅうせん
)
し、内外の
困難
(
こんなん
)
に
当
(
あた
)
り
円滑
(
えんかつ
)
に事を
纒
(
まと
)
めたるがためにして、その
苦心
(
くしん
)
の
尋常
(
じんじょう
)
ならざると、その
功徳
(
こうとく
)
の
大
(
だい
)
なるとは
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
矢張
(
やは
)
り
時勢
(
じせい
)
に
疎
(
うと
)
い女の事で
忽
(
たちま
)
ち
云淀
(
いひよど
)
んでしまつた。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
いいお
考
(
かんが
)
えですね。
時勢
(
じせい
)
がこんなですから、
衣服
(
いふく
)
のほうも
働
(
はたら
)
きいいように
改良
(
かいりょう
)
されましょうし、
私
(
わたし
)
など、こうおばあさんになっては、
新
(
あたら
)
しい
研究
(
けんきゅう
)
は
骨
(
ほね
)
がおれますし、
若
(
わか
)
い
人
(
ひと
)
にやってもらわなければ。
汽車は走る
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“時勢”の意味
《名詞》
時勢(じせい)
時代の勢い。時世の成り行き。
(出典:Wiktionary)
時
常用漢字
小2
部首:⽇
10画
勢
常用漢字
小5
部首:⼒
13画
“時勢”で始まる語句
時勢粧
時勢後