“じせい”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ジセイ
語句割合
時勢39.5%
辞世27.9%
時世16.3%
自生4.7%
二成2.3%
治世2.3%
自制2.3%
自省2.3%
自製2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あるいは西洋イチゴといってもよかろうが、いっそ英語のストローベリ(Strawberry)で呼ぶかな、それがご時勢じせい向きかもしれない。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
六袋和尚は六日先んじておのれの死期を予知した。諸般のことを調ととのえ、辞世じせいの句もなく、特別の言葉もなく、あたかも前栽へ逍遥に立つ人のように入寂にゅうじゃくした。
閑山 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
法は、時世じせいと共に、移るもので不変ではない。わしの考え、わしが越前なら、天一坊の処分は、菅笠が無くとも、こう考えてよかろうのう。
大岡越前の独立 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
spontanea は自生じせいの意、種名の Sieboldi はかの有名なシーボルトの人名であり、属名の Primula は最初の義で、畢竟ひっきょう花の早咲はやざきを意味したものである。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
安大成あんだいせい重慶じゅうけいの人であった。父は孝廉こうれんの科に及第した人であったが早く没くなり、弟の二成じせいはまだ幼かった。
珊瑚 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
もっともてめえ達のいうとおり、どうもご治世じせいもよくねえなあ。役人のやり方だって面白くねえ。バタバタ四すみをひっぱたいてさ、ほこりばっかり立てやがる。
剣侠受難 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「あなたとはいつかどこかでおにかかったことがありますね。」と、ききたくなることがある。そんなときは、しいて自制じせいしながら
兄の声 (新字新仮名) / 小川未明(著)
だが自分の胸には依然T新聞社時代の痛い批判が消されることなくそのまま自省じせいのうちに残っていた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
はゝツ。国王こくわうの作つた詩といふから、結構けつこうな物だらうとぞんじて、手に取り上げますると、王「どうぢやな、自製じせいであるが、うまいかまづいか、遠慮ゑんりよなしにまうせ。シ ...
詩好の王様と棒縛の旅人 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)