“ちせい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
地勢52.9%
治世17.6%
智清5.9%
地性5.9%
地精5.9%
緻精5.9%
致声5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
柴田権六しばたごんろく召使めしつかわれていたころは、つねに、めようとする敵地てきちへ先へはいって、そこの地勢ちせい水理すいりをきわめておくのが自分の仕事であった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
まれに祐筆などより立身して小姓組にいりたる例もなきに非ざれども、治世ちせい二百五十年の間、三、五名に過ぎず。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
大相国寺の智清ちせいは、手紙の中にある智深の経歴を読んで、ちょっと、うんざり顔だったが、また禅家ぜんけ特有なとでもいうか、へんな興味も覚えぬではなかった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「こいつは困った。あの中には大相国寺だいそうこくじ智清ちせい禅師へ宛てた智真ちしん長老のお手紙が入っている。取りに帰れば、石橋しゃっきょうでふんづかまるし。……といって、あれ持たずには東京とうけいへ行く意味もない」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
地性ちせい水質すいしつによること、空論くうろんにては申されぬ」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
損じた顏だつたら、私は基督教徒としてそんな地精ちせいだの火精だのと連れ添ふ氣なんぞ棄てゝしまふ。だが此奴め、何をお前はきかなくてはならないのだ。——云つちまへ!
かくのごとき緻精ちせい巧妙を極めし函なるがゆえに、この木函作製のためには、クレテ以下六人の工人が昼夜兼行、その心魂しんこんの限りを尽しつつ
ウニデス潮流の彼方 (新字新仮名) / 橘外男(著)
此日の榛軒の書は親戚故旧の名を列記して、柏軒に「致声ちせい」を嘱したに過ぎない。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)