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時世
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じせい
ふりがな文庫
“
時世
(
じせい
)” の例文
吉兵衛の
腑甲斐
(
ふがい
)
なさばかりではなく、染物屋などにとっては運の悪い
時世
(
じせい
)
で、天保十三年の水野の改革で着物の新織新型、羽二重、縮緬
顎十郎捕物帳:18 永代経
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
法は、
時世
(
じせい
)
と共に、移るもので不変ではない。わしの考え、わしが越前なら、天一坊の処分は、菅笠が無くとも、こう考えてよかろうのう。
大岡越前の独立
(新字新仮名)
/
直木三十五
(著)
残りの
有金
(
ありがね
)
で昔のゆめを追っているうちに、
時世
(
じせい
)
はぐんぐんかわり、廻り
燈籠
(
どうろう
)
のように世の中は走った。人間自然
淘汰
(
とうた
)
で佐兵衛さんも物故した。
旧聞日本橋:10 勝川花菊の一生
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
「
鳴
(
な
)
り
物
(
もの
)
をはやすことはまかりならんぞ。いまは、そんな
時世
(
じせい
)
ではないのだッ、このバカどもめ!」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そこへ心を傾けないものは非国民でさえあった
時世
(
じせい
)
の動きは、親に無断で学徒兵をこころざせば、そしてそれがひとり息子であったりすれば英雄の
価値
(
かち
)
はいっそう高くなった。
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
▼ もっと見る
時世
(
じせい
)
の言わせる一種の強味と
憧憬
(
しょうけい
)
とがあらわれて、
聴
(
き
)
く人の心を動かした。
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
「お前たちの
時世
(
じせい
)
はすぎた。世の中は進んだ」
おじいさんのランプ
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
仲
(
なか
)
よくつき合っているご
時世
(
じせい
)
ですから、こちとらなどは、なんの
怨
(
うら
)
みもくそもありゃしません
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“時世”の意味
《名詞》
時世(じせい)
時代。その時の世の中。
(出典:Wiktionary)
時
常用漢字
小2
部首:⽇
10画
世
常用漢字
小3
部首:⼀
5画
“時世”で始まる語句
時世時節
時世粧
時世後
時世時勢