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星影
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ほしかげ
ふりがな文庫
“
星影
(
ほしかげ
)” の例文
いつしか、
人
(
ひと
)
の
気
(
き
)
づかぬうちに、
天気模様
(
てんきもよう
)
はがらりと
変
(
か
)
わっていました。
真
(
ま
)
っ
暗
(
くら
)
な
空
(
そら
)
は、ただ一つの
星影
(
ほしかげ
)
だに、
目
(
め
)
にとまらなかった。
雲と子守歌
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
天空
(
そら
)
には
星影
(
ほしかげ
)
一
點
(
てん
)
、二
點
(
てん
)
、
又
(
ま
)
た三
點
(
てん
)
、
風
(
かぜ
)
死
(
し
)
して
浪
(
なみ
)
黒
(
くろ
)
く、
船
(
ふね
)
は
秒一秒
(
べういちべう
)
と、
阿鼻叫喚
(
あびけうくわん
)
の
響
(
ひゞき
)
を
載
(
の
)
せて、
印度洋
(
インドやう
)
の
海底
(
かいてい
)
に
沈
(
しづ
)
んで
行
(
ゆ
)
くのである。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
指さすかたをみると、なるほど、滝の水明かりと、ほのかな
星影
(
ほしかげ
)
の光をあびて、
孤岩
(
こがん
)
の上に立っている白い
道士
(
どうし
)
の
衣
(
ころも
)
がみえる。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そして、
變化
(
へんくわ
)
のない
街道
(
かいだう
)
は
相變
(
あいかは
)
らず
小川
(
をがは
)
に
沿
(
そ
)
うて、
平
(
たひら
)
な
田畑
(
たはた
)
の
間
(
あひだ
)
をまつ
直
(
す
)
ぐに
走
(
はし
)
つてゐた。
霧
(
きり
)
は
殆
(
ほとん
)
ど
霽
(
は
)
れ
上
(
あが
)
つて、
空
(
そら
)
には
星影
(
ほしかげ
)
がキラキラと
見
(
み
)
え
出
(
だ
)
した。
一兵卒と銃
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
崖
(
がけ
)
の
下
(
した
)
、
葎
(
むぐら
)
生
(
お
)
ひ
茂
(
しげ
)
りて、
星影
(
ほしかげ
)
の
晝
(
ひる
)
も
見
(
み
)
ゆべくおどろ/\しければ、
同宿
(
どうしゆく
)
の
人
(
ひと
)
たち
渾名
(
あだな
)
して
龍
(
りう
)
ヶ谷
(
たに
)
といふ。
逗子だより
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
若さを持てあまして、剣術に凝った。
星影
(
ほしかげ
)
一刀流に、
落葉
(
おちば
)
返しという別格の構えをひらいたのは、この若松屋惣七だ。それはいま、同流秘伝の一つに数えられた。
巷説享保図絵
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
と富士男がうめくようにいった、かれの
面
(
おもて
)
はあおざめ、ひたいには
玉
(
たま
)
のような汗が浮いている、だが、
星影
(
ほしかげ
)
くらくだれも知るよしもない。次郎はさらに
決然
(
けつぜん
)
といった。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
厭
(
いと
)
はず朝はしらむを待て起き
霧
(
きり
)
に
簑
(
みの
)
着
(
き
)
て
山稼
(
やまかせ
)
ぎ人は
戻
(
もど
)
れど
黄昏
(
たそがれ
)
過
(
すぎ
)
月の
無
(
なき
)
夜
(
よ
)
は
星影
(
ほしかげ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
江
(
カウ
)
は
星影
(
ほしかげ
)
をひたして
鷺
(
さぎ
)
はすなごに眠れり。
放翁鑑賞:06 その六 ――放翁絶句十三首和訳(つけたり、雑詩七首)――
(新字旧仮名)
/
河上肇
(著)
星影
(
ほしかげ
)
夜天
(
やてん
)
の
宿
(
しゆく
)
にかがやけども
独絃哀歌
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
星影
(
ほしかげ
)
に
藤村詩抄:島崎藤村自選
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
お
姫
(
ひめ
)
さまは、やはり、
歌
(
うた
)
をうたい、
楽器
(
がっき
)
をお
鳴
(
な
)
らしになりました。すると、ある
夜
(
よ
)
、
海
(
うみ
)
の
上
(
うえ
)
に、ふりまいたような
星影
(
ほしかげ
)
をごらんなされて
町のお姫さま
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
其
(
その
)
翌日
(
よくじつ
)
から、
私
(
わたくし
)
は
朝
(
あさ
)
は
東雲
(
しのゝめ
)
の
薄暗
(
うすくら
)
い
時分
(
じぶん
)
から、
夕
(
ゆふべ
)
は
星影
(
ほしかげ
)
の
海
(
うみ
)
に
落
(
お
)
つる
頃
(
ころ
)
まで、
眞黒
(
まつくろ
)
になつて
自動鐵檻車
(
じどうてつおりのくるま
)
の
製造
(
せいぞう
)
に
從事
(
じゆうじ
)
した。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
それらのあわれな物のかげをつづった竹童のすがたは、
星影
(
ほしかげ
)
の下にあおく
隈
(
くま
)
どられて見えたが、かれの目には、ただ
一粒
(
ひとつぶ
)
の春の星さえ、うつらぬのである。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
頭上
(
づじやう
)
には
處處
(
しよしよ
)
に
幽
(
かす
)
かな
星影
(
ほしかげ
)
が
感
(
かん
)
じられた。
一兵卒と銃
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
老臣
(
ろうしん
)
は
船
(
ふね
)
の
上
(
うえ
)
で、
夜
(
よる
)
になれば
空
(
そら
)
の
星影
(
ほしかげ
)
を
仰
(
あお
)
いで
船
(
ふね
)
のゆくえを
知
(
し
)
り、また
朝
(
あさ
)
になれば
太陽
(
たいよう
)
の
上
(
のぼ
)
るのを
見
(
み
)
てわずかに
東西南北
(
とうざいなんぼく
)
をわきまえたのであります。
不死の薬
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
『はてさて、
妙
(
めう
)
だぞ、あれは
矢
(
や
)
ツ
張
(
ぱり
)
滊船
(
きせん
)
だわい、して
見
(
み
)
ると
今月
(
こんげつ
)
の
航海表
(
かうかいへう
)
に
錯誤
(
まちがい
)
があつたのかしらん。』と
言
(
い
)
ひつゝ、
仰
(
あほ
)
いで
星影
(
ほしかげ
)
淡
(
あは
)
き
大空
(
おほぞら
)
を
眺
(
なが
)
めたが
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
捨
(
す
)
てられたお
人形
(
にんぎょう
)
は、
一晩
(
ひとばん
)
、ものさびしい
野原
(
のはら
)
の
中
(
なか
)
で、
露宿
(
ろじゅく
)
しました。
嵐
(
あらし
)
の
音
(
おと
)
をきいておそれていました。
気味悪
(
きみわる
)
く
光
(
ひか
)
る
星影
(
ほしかげ
)
を
見
(
み
)
ておののいていました。
風の寒い世の中へ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
鶏
(
にわとり
)
が、
朝
(
あさ
)
早
(
はや
)
く
起
(
お
)
きて、そのりこうそうな
黒
(
くろ
)
い
瞳
(
ひとみ
)
の
中
(
なか
)
に、
星影
(
ほしかげ
)
を
映
(
うつ
)
して、
勇
(
いさ
)
んで
鳴
(
な
)
いてくれなかったならば、
星
(
ほし
)
は、
毎夜毎夜
(
まいよまいよ
)
、
音
(
おと
)
もない
野原
(
のはら
)
や、
黒
(
くろ
)
い
村
(
むら
)
や、
白
(
しろ
)
く
霧
(
きり
)
のかかった
林
(
はやし
)
や
ものぐさなきつね
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
太郎
(
たろう
)
は、
小便
(
しょうべん
)
に
起
(
お
)
きました。そして、
戸
(
と
)
を
開
(
あ
)
けて
外
(
そと
)
を
見
(
み
)
ますと、いつのまにか、
空
(
そら
)
はよく
晴
(
は
)
れていました。
月
(
つき
)
はなかったけれど、
星影
(
ほしかげ
)
が
降
(
ふ
)
るように、きらきらと
光
(
ひか
)
っていました。
大きなかに
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それは、
星影
(
ほしかげ
)
のきらきらと
光
(
ひか
)
る、
寒
(
さむ
)
い
晩
(
ばん
)
のことでありました。
がん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“星影”の解説
「星影」(ほしかげ)は、DEEPの11枚目のシングル。2013年7月24日にrhythm zoneから発売された。
(出典:Wikipedia)
星
常用漢字
小2
部首:⽇
9画
影
常用漢字
中学
部首:⼺
15画
“星影”で始まる語句
星影左門