-
トップ
>
-
御世話
>
-
おせわ
見て是は/\
御世話と
云ひながら
財布の
中よりぞろ/\と一分金にて十三兩二分取出し
殘らず勘定して質物を
受取我が家をさしてぞ歸りける
「その時分はいろいろ
御世話になりまして。」と君江は
挨拶にこまって、思出したように礼を述べた。
私なども
矢張り
一人の
竜神さんの
御指導に
預かったことは、かねがね
申上げて
居ります
通りで、これは
私に
限らず、どなたも
皆、その
御世話になるのでございます。
「
御世話どころか、
萬事不行屆で
嘸御窮屈で
御座いましたらう。
然し
是程御坐りになつても
大分違ひます。わざ/\
御出になつた
丈の
事は
充分御座います」と
云つた。
見るが
切めての
樂しみなり
我れは
望みとて
無き
身なれば
生涯この
家に
御奉公して
御二
タ方さま
朝夕の
御世話さては
嬰子さま
生まれ
給ひての
御抱き
守り
何にもあれ
心を
御
入置下され度凡五ヶ年も
過候はゞ私し事
屹度相戻りますれば何卒
相替らず
御世話下されたし尤とも此事は師匠
存命の内にも度々
相願しかども師匠は
私しを
慈しむの餘り
片時も
側を離すを
「
永々御世話になりました。
殘念ですが、
何うも
仕方がありません。もう
當分御眼に
掛かる
折も
御座いますまいから、
隨分御機嫌よう」と
宜道に
挨拶をした。
宜道は
氣の
毒さうであつた。
何うしてもお
前には
逢はないよ、
長々御世話さま
此處からお
禮を
申します、
人をつけ、もう
誰の
事も
當てにするものか、
左樣なら、と
言つて
立あがり
沓ぬぎの
草履下駄足に
引かくるを
それから
二日ばかりして、
坂井の
名刺を
添へた
立派な
菓子折を
持つて、
下女が
禮に
來たが、
先達ては
色々御世話になりまして、
難有う
存じます、
何れ
主人が
自身に
伺ふ
筈で
御座いますがと
云ひ
置いて
大切に致して
至極宜敷御ざいますと申ければ重四郎
夫は
餘りと申せば
能過ます私し
風情と云にお勇
否々然樣では御座りません御承知なれば
御世話致しませう先でも金子の望みは
無れ共
旅の御方は
尻が
輕いに
依て
其故で
先方は
氣遣に思ひますから金子を
長居をして
御世話さまに
成つたは、申
譯がありませぬ、いやで
成らぬ
田舍へは
歸らねばならず、
情のあろうと
思ふ
貴孃がそのやうに
見すてゝ
下されば、いよ/\
世の
中は
面白くないの
頂上
これは
御世話と
筆やの
妻にも
挨拶して、
祖母が
自からの
迎ひに
正太いやが
言はれず、
其まゝ
連れて
歸らるゝあとは
俄かに
淋しく、
人數は
左のみ
變らねど
彼の
子が
見えねば
大人までも
寂しい