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大理石
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だいりせき
ふりがな文庫
“
大理石
(
だいりせき
)” の例文
とせい/\、
肩
(
かた
)
を
揺
(
ゆすぶ
)
ると、
其
(
そ
)
の
響
(
ひゞ
)
きか、
震
(
ふる
)
へながら、
婦
(
をんな
)
は
真黒
(
まつくろ
)
な
髪
(
かみ
)
の
中
(
なか
)
に、
大理石
(
だいりせき
)
のやうな
白
(
しろ
)
い
顔
(
かほ
)
を
押据
(
おしす
)
えて、
前途
(
ゆくさき
)
を
唯
(
たゞ
)
熟
(
じつ
)
と
瞻
(
みまも
)
る。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
もどってみますと、お
城
(
しろ
)
ぜんたいが
大理石
(
だいりせき
)
づくりになっていて、まっ白な
石
(
せっ
)
こうの
彫像
(
ちょうぞう
)
もおいてあれば、
金
(
きん
)
のかざりもついていました。
漁師とそのおかみさんの話
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
その
頂上
(
てうじやう
)
には
古
(
ふる
)
い
昔
(
むかし
)
から、
大理石
(
だいりせき
)
のやうに
硬
(
かた
)
くて
真白
(
ましろ
)
な
雪
(
ゆき
)
が
凍
(
こほ
)
りついてゐて、
壁
(
かべ
)
のやうにそゝり
立
(
た
)
つ、そこまで、まだ
誰一人
(
だれひとり
)
攀
(
よ
)
ぢ
登
(
のぼ
)
つた
者
(
もの
)
がない。
火を喰つた鴉
(新字旧仮名)
/
逸見猶吉
(著)
白
(
しろ
)
い
大理石
(
だいりせき
)
の
墓
(
はか
)
が
建
(
た
)
てられていました。そして、それには、
自分
(
じぶん
)
の
名
(
な
)
が
刻
(
きざ
)
まれていました。
兄
(
にい
)
さんが、
建
(
た
)
てられたということがすぐわかりました。
銀のつえ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その御殿は、
大理石
(
だいりせき
)
と、緑色の石と、宝石とで作らなければいけない。そしてまん中に、金と銀とのかべとまどが二十四ついている大広間を作るのだ。
アラビヤンナイト:01 一、アラジンとふしぎなランプ
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
▼ もっと見る
それは白と
鼠
(
ねずみ
)
いろの
縞
(
しま
)
のある
大理石
(
だいりせき
)
で
上流
(
じょうりゅう
)
に家のないそのきれいな
流
(
なが
)
れがざあざあ
云
(
い
)
ったりごぼごぼ
湧
(
わ
)
いたりした。
嘉吉
(
かきち
)
はすぐ
川下
(
かわしも
)
に見える
鉱山
(
こうざん
)
の方を見た。
十六日
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
それに気がついて、
大理石
(
だいりせき
)
の洗面器の傍にかかっているタオルを見ると、これが真黒になってよごれていた。
什器破壊業事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
塔
(
たう
)
は
高
(
たか
)
さ三
尺
(
じやく
)
五
寸
(
すん
)
、
三尖方形
(
さんせんほうけい
)
の
大理石
(
だいりせき
)
で、
其
(
その
)
滑
(
なめらか
)
なる
表面
(
ひやうめん
)
には「
大日本帝國新領地朝日島
(
だいにつぽんていこくしんりようちあさひとう
)
」なる十一
字
(
じ
)
が
深
(
ふか
)
く
刻
(
きざ
)
まれて、
塔
(
たふ
)
の
裏面
(
うら
)
には、
發見
(
はつけん
)
の
時日
(
じじつ
)
と、
發見者
(
はつけんしや
)
櫻木海軍大佐
(
さくらぎかいぐんたいさ
)
の
名
(
な
)
とが
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
それから、壁のくぼんだところにいろいろの像が置かれている破風や、色ガラスをはめこんだ破風や、白と黒の
大理石
(
だいりせき
)
でしまをなしている
破風
(
はふ
)
なども、思いだすことができました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
大理石
(
だいりせき
)
をしきつめた大ろうかを通って、かいだんの上まで行って、番兵のつめているへやにはいりますと、番兵らは
鉄砲
(
てっぽう
)
を肩にのせてならんだまま、ありったけの高いびきをかいてねていました。
眠る森のお姫さま
(新字新仮名)
/
シャルル・ペロー
(著)
こういわれて、
漁師
(
りょうし
)
がおかみさんといっしょになかへはいってみますと、お
城
(
しろ
)
のなかには、
大理石
(
だいりせき
)
をしきつめた、大きな入り口の
間
(
ま
)
がありました。
漁師とそのおかみさんの話
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
二人
(
ふたり
)
は、
金
(
かね
)
を
惜
(
お
)
しまずに、
子供
(
こども
)
のために、
美
(
うつく
)
しい、
小
(
ちい
)
さな
大理石
(
だいりせき
)
の
墓
(
はか
)
を
建
(
た
)
てました。そして、そのまわりに
花
(
はな
)
の
咲
(
さ
)
く
木
(
き
)
や、いろいろの
草花
(
くさばな
)
を
植
(
う
)
えました。
星の子
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
外面
(
おもて
)
の、
印度洋
(
インドやう
)
に
向
(
む
)
いた
方
(
はう
)
の、
大理石
(
だいりせき
)
の
𢌞
(
まは
)
り
縁
(
えん
)
には、
軒
(
のき
)
から
掛
(
か
)
けて、
床
(
ゆか
)
へ
敷
(
し
)
く……
水晶
(
すゐしやう
)
の
簾
(
すだれ
)
に、
星
(
ほし
)
の
數々
(
かず/\
)
鏤
(
ちりば
)
めたやうな、ぎやまんの
燈籠
(
とうろう
)
が、十五、
晃々
(
きら/\
)
點
(
つ
)
いて
並
(
なら
)
んで
居
(
ゐ
)
ます。
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
幅
(
はば
)
七寸の、細長い
木箱
(
きばこ
)
に収められた大きなスウィッチで、
硝子
(
ガラス
)
蓋を開くと、
大理石
(
だいりせき
)
の
底盤
(
ていばん
)
の上に幅の広い
銅
(
どう
)
リボンでできた電気
断続用
(
だんぞくよう
)
の
刃
(
は
)
がテカテカ光り、エボナイト製の
夜泣き鉄骨
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
これでも小屋だってのか?
中庭
(
なかにわ
)
や、
庭園
(
ていえん
)
や、
温室
(
おんしつ
)
や、
大理石
(
だいりせき
)
の
像
(
ぞう
)
が見えないのか? これでも小屋だってのか? 犬小屋ってもののまわりには、ブナの
木立
(
こだち
)
や、ハシバミのやぶや
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
紀念塔
(
きねんたふ
)
の
建立
(
けんりつ
)
は
終
(
をは
)
つて、
吾等
(
われら
)
は五六
歩
(
ぽ
)
退
(
しりぞ
)
いて
眺
(
なが
)
めると、
麗
(
うる
)
はしき
大理石
(
だいりせき
)
の
塔
(
たふ
)
の
表面
(
ひやうめん
)
には、
鮮明
(
あざやか
)
に『
大日本帝國新領地朝日島
(
だいにつぽんていこくしんりようちあさひたう
)
』。あゝ
之
(
こ
)
れで
安心
(
あんしん
)
々々、
一同
(
いちどう
)
は
帽
(
ぼう
)
を
脱
(
だつ
)
して
大日本帝國
(
だいにつぽんていこく
)
の
萬歳
(
ばんざい
)
を
三呼
(
さんこ
)
した。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
お
城
(
しろ
)
のなかへはいってみますと、なにもかもがほんものの
大理石
(
だいりせき
)
に
金
(
きん
)
をとりあわせたものばかりでした。ビロードのおおいには、大きな金のふさがついていました。
漁師とそのおかみさんの話
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
ついきのうの
晩
(
ばん
)
、あの海の底に沈んだ都を見たばかりでしたから、それらの家々が、あるものは
彫像
(
ちょうぞう
)
で、またあるものは黒や白の
大理石
(
だいりせき
)
で、かざられていたにちがいないと思いました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
そのうちに、
紅
(
あか
)
い
潮
(
しお
)
の
中
(
なか
)
から、一つの
美
(
うつく
)
しい
島
(
しま
)
が
産
(
う
)
まれました。
天使
(
てんし
)
は、その
島
(
しま
)
の
空
(
そら
)
を
飛
(
と
)
びまわりました。
見下
(
みお
)
ろすと、そこには、
真
(
ま
)
っ
白
(
しろ
)
な
大理石
(
だいりせき
)
の
建物
(
たてもの
)
が、
平地
(
へいち
)
にも、
丘
(
おか
)
の
上
(
うえ
)
にもありました。
町の天使
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ご
家来
(
けらい
)
の人たちといっしょに、みんなで
食卓
(
しょくたく
)
について、
金
(
きん
)
のおさらでごちそうを食べていますと、なにやら、ピチャ、ピチャ、ピチャ、ピチャ、と、
大理石
(
だいりせき
)
の
階段
(
かいだん
)
をはいあがってくる音がしました。
カエルの王さま:または鉄のハインリッヒ
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
“大理石”の解説
大理石(だいりせき、en: marble, マーブル)とは、石灰岩が変成作用を受けてできた粗粒の方解石、ドロマイトなどの岩石のこと。岩石学では「結晶質石灰岩」と呼び、変成岩の一種と位置付けている。→#岩石学での位置づけ
古代より建築材料や彫刻の材料として使われている。→#石材や建築材料
「大理石」は石材としての呼称であるが、変成作用を受けていない石灰岩(化石を含む場合あり)や、蛇紋岩などもそう呼ばれる場合がある。
(出典:Wikipedia)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
理
常用漢字
小2
部首:⽟
11画
石
常用漢字
小1
部首:⽯
5画
“大理石”で始まる語句
大理石彫
大理石材
大理石脈
大理石色
大理石門