大理石だいりせき)” の例文
とせい/\、かたゆすぶると、ひゞきか、ふるへながら、をんな真黒まつくろかみなかに、大理石だいりせきのやうなしろかほ押据おしすえて、前途ゆくさきたゞじつみまもる。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
もどってみますと、おしろぜんたいが大理石だいりせきづくりになっていて、まっ白なせっこうの彫像ちょうぞうもおいてあれば、きんのかざりもついていました。
その頂上てうじやうにはふるむかしから、大理石だいりせきのやうにかたくて真白ましろゆきこほりついてゐて、かべのやうにそゝりつ、そこまで、まだ誰一人だれひとりのぼつたものがない。
火を喰つた鴉 (新字旧仮名) / 逸見猶吉(著)
しろ大理石だいりせきはかてられていました。そして、それには、自分じぶんきざまれていました。にいさんが、てられたということがすぐわかりました。
銀のつえ (新字新仮名) / 小川未明(著)
その御殿は、大理石だいりせきと、緑色の石と、宝石とで作らなければいけない。そしてまん中に、金と銀とのかべとまどが二十四ついている大広間を作るのだ。
それは白とねずみいろのしまのある大理石だいりせき上流じょうりゅうに家のないそのきれいなながれがざあざあったりごぼごぼいたりした。嘉吉かきちはすぐ川下かわしもに見える鉱山こうざんの方を見た。
十六日 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
それに気がついて、大理石だいりせきの洗面器の傍にかかっているタオルを見ると、これが真黒になってよごれていた。
什器破壊業事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
たうたかさ三じやくすん三尖方形さんせんほうけい大理石だいりせきで、そのなめらかなる表面ひやうめんには「大日本帝國新領地朝日島だいにつぽんていこくしんりようちあさひとう」なる十一ふかきざまれて、たふ裏面うらには、發見はつけん時日じじつと、發見者はつけんしや櫻木海軍大佐さくらぎかいぐんたいさとが
それから、壁のくぼんだところにいろいろの像が置かれている破風や、色ガラスをはめこんだ破風や、白と黒の大理石だいりせきでしまをなしている破風はふなども、思いだすことができました。
大理石だいりせきをしきつめた大ろうかを通って、かいだんの上まで行って、番兵のつめているへやにはいりますと、番兵らは鉄砲てっぽうを肩にのせてならんだまま、ありったけの高いびきをかいてねていました。
眠る森のお姫さま (新字新仮名) / シャルル・ペロー(著)
こういわれて、漁師りょうしがおかみさんといっしょになかへはいってみますと、おしろのなかには、大理石だいりせきをしきつめた、大きな入り口のがありました。
二人ふたりは、かねしまずに、子供こどものために、うつくしい、ちいさな大理石だいりせきはかてました。そして、そのまわりにはなや、いろいろの草花くさばなえました。
星の子 (新字新仮名) / 小川未明(著)
外面おもての、印度洋インドやういたはうの、大理石だいりせき𢌞まはえんには、のきからけて、ゆかく……水晶すゐしやうすだれに、ほし數々かず/\ちりばめたやうな、ぎやまんの燈籠とうろうが、十五、晃々きら/\いてならんでます。
印度更紗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
はば七寸の、細長い木箱きばこに収められた大きなスウィッチで、硝子ガラス蓋を開くと、大理石だいりせき底盤ていばんの上に幅の広いどうリボンでできた電気断続用だんぞくようがテカテカ光り、エボナイト製の
夜泣き鉄骨 (新字新仮名) / 海野十三(著)
これでも小屋だってのか? 中庭なかにわや、庭園ていえんや、温室おんしつや、大理石だいりせきぞうが見えないのか? これでも小屋だってのか? 犬小屋ってもののまわりには、ブナの木立こだちや、ハシバミのやぶや
紀念塔きねんたふ建立けんりつをはつて、吾等われらは五六退しりぞいてながめると、うるはしき大理石だいりせきたふ表面ひやうめんには、鮮明あざやかに『大日本帝國新領地朝日島だいにつぽんていこくしんりようちあさひたう』。あゝれで安心あんしん々々、一同いちどうぼうだつして大日本帝國だいにつぽんていこく萬歳ばんざい三呼さんこした。
しろのなかへはいってみますと、なにもかもがほんものの大理石だいりせききんをとりあわせたものばかりでした。ビロードのおおいには、大きな金のふさがついていました。
ついきのうのばん、あの海の底に沈んだ都を見たばかりでしたから、それらの家々が、あるものは彫像ちょうぞうで、またあるものは黒や白の大理石だいりせきで、かざられていたにちがいないと思いました。
そのうちに、あかしおなかから、一つのうつくしいしままれました。天使てんしは、そのしまそらびまわりました。見下みおろすと、そこには、しろ大理石だいりせき建物たてものが、平地へいちにも、おかうえにもありました。
町の天使 (新字新仮名) / 小川未明(著)
家来けらいの人たちといっしょに、みんなで食卓しょくたくについて、きんのおさらでごちそうを食べていますと、なにやら、ピチャ、ピチャ、ピチャ、ピチャ、と、大理石だいりせき階段かいだんをはいあがってくる音がしました。