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取合
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とりあ
ふりがな文庫
“
取合
(
とりあ
)” の例文
雲
(
くも
)
ならば、
雲
(
くも
)
に、
美
(
うつく
)
しくも
凄
(
すご
)
くも
寂
(
さび
)
しうも
彩色
(
さいしき
)
されて
描
(
か
)
いてある…
手
(
て
)
を
取合
(
とりあ
)
ふて
睦
(
むつ
)
み
合
(
あ
)
ふて、もの
言
(
い
)
つて、
二人
(
ふたり
)
居
(
ゐ
)
られる
身
(
み
)
ではない。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
ロセッチは
或
(
あるい
)
はこれを縦に弾くものと誤解したのかもしれぬが、この物凄い魔の女に
取合
(
とりあ
)
わした対照は実に
佳
(
い
)
いと思った。
二面の箏
(新字新仮名)
/
鈴木鼓村
(著)
掘
(
ほ
)
つてる
穴
(
あな
)
を
覗
(
のぞ
)
きながら、
地主
(
ぢぬし
)
は
頑固
(
ぐわんこ
)
に
中止
(
ちうし
)
を
言張
(
いひは
)
る。
下
(
した
)
では
掘
(
ほ
)
りながら、
談判
(
だんぱん
)
はどうか
原田
(
はらだ
)
さんの
方
(
はう
)
へ
言
(
い
)
つて
呉
(
く
)
れと
取合
(
とりあ
)
はぬ。これを
露西亞式
(
ろしあしき
)
の
發掘
(
はつくつ
)
と
云
(
い
)
つて
笑
(
わら
)
つたのであつた。
探検実記 地中の秘密:03 嶺の千鳥窪
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
お
爺
(
じい
)
さんはそんなことを
言
(
い
)
って、まじめに
取合
(
とりあ
)
ってくださいませんので、
止
(
や
)
むを
得
(
え
)
ずちょっと
統一
(
とういつ
)
して、のぞいて
見
(
み
)
ると、
果
(
はた
)
してお
宮
(
みや
)
の
所在地
(
しょざいち
)
は、
私
(
わたくし
)
の
昔
(
むかし
)
の
隠家
(
かくれが
)
のあったところで
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
当時或る洋学者の家などにはこの種の外国人が
頻
(
しき
)
りに
来訪
(
らいほう
)
して、前記のごとき
計画
(
けいかく
)
を説き政府に
取次
(
とりつぎ
)
を求めたるもの一にして
足
(
た
)
らざりしかども、ただこれを
聞流
(
ききなが
)
して
取合
(
とりあ
)
わざりしという。
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
▼ もっと見る
あれ
位
(
くらゐ
)
私
(
わたし
)
が
泣
(
な
)
いても
恨
(
うら
)
んでも
取合
(
とりあ
)
つて
下
(
くだ
)
さらなかつたは
旦那樣
(
だんなさま
)
のおえらいので、あの
時代
(
じだい
)
のやうな
蓮葉
(
はすは
)
な
私
(
わたし
)
に
萬一
(
まんいち
)
お
役所
(
やくしよ
)
の
事
(
こと
)
でも
聞
(
き
)
かして
下
(
くだ
)
さらうなら、どのやうの
詰
(
つま
)
らぬ
事
(
こと
)
を
仕出來
(
しでか
)
すか
この子
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
米国人などは毎度勧めに来たことがあるけれども、私は
唯
(
ただ
)
笑
(
わらっ
)
て
取合
(
とりあ
)
わぬ。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
停車場
(
ステイション
)
に
演劇
(
しばい
)
がある、町も村も引っぷるって
誰
(
たれ
)
が角兵衛に
取合
(
とりあ
)
おう。あわれ人の中のぼうふらのような
忙
(
せわ
)
しい稼業の
児
(
こ
)
たち、今日はおのずから
閑
(
かん
)
なのである。
春昼後刻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
心
(
こゝろ
)
も
暗夜
(
やみ
)
の
手
(
て
)
を
取合
(
とりあ
)
つて、
爾時
(
そのとき
)
はじめて、
影
(
かげ
)
を
捉
(
と
)
る
魔
(
ま
)
ものの
話
(
はなし
)
は、
坂
(
さか
)
の
途中
(
とちう
)
で、
一人
(
ひとり
)
の
盲人
(
めくら
)
に
聞
(
き
)
かされた
事
(
こと
)
を
申
(
まを
)
して、
其
(
そ
)
の
脊恰好
(
せいかつかう
)
、
年
(
とし
)
ごろを
言
(
い
)
ひますと、
婦
(
をんな
)
は、はツと
三人の盲の話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
と
謹
(
つゝし
)
んで
持
(
も
)
つて
寄
(
よ
)
る、
小刀
(
こがたな
)
を
受取
(
うけと
)
ると、
密
(
そ
)
と
取合
(
とりあ
)
つた
手
(
て
)
を
放
(
はな
)
して、
柔
(
やはら
)
かに、
優
(
やさ
)
しく、
雪枝
(
ゆきえ
)
の
手
(
て
)
の
甲
(
かう
)
の、
堅
(
かた
)
く
成
(
な
)
つて
指
(
ゆび
)
も
動
(
うご
)
かぬを、
撫
(
な
)
でさすりつゝ、
美女
(
たをやめ
)
が
其
(
そ
)
の
掌
(
てのひら
)
に
握
(
にぎ
)
らせた。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
じぶと
云
(
い
)
ふ
料理
(
れうり
)
あり。だししたぢに、
慈姑
(
くわゐ
)
、
生麩
(
なまぶ
)
、
松露
(
しようろ
)
など
取合
(
とりあ
)
はせ、
魚鳥
(
ぎよてう
)
をうどんの
粉
(
こ
)
にまぶして
煮込
(
にこ
)
み、
山葵
(
わさび
)
を
吸口
(
すひくち
)
にしたるもの。
近頃
(
ちかごろ
)
頻々
(
ひんぴん
)
として
金澤
(
かなざは
)
に
旅行
(
りよかう
)
する
人々
(
ひと/″\
)
、
皆
(
みな
)
その
調味
(
てうみ
)
を
賞
(
しやう
)
す。
寸情風土記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
椽側
(
えんがは
)
に
居
(
ゐ
)
た
白痴
(
あはう
)
は
誰
(
たれ
)
も
取合
(
とりあ
)
はぬ
徒然
(
つれ/″\
)
に
堪
(
た
)
へられなくなつたものか、ぐた/\と
膝行出
(
いざりだ
)
して、
婦人
(
をんな
)
の
傍
(
そば
)
へ
其
(
そ
)
の
便々
(
べん/\
)
たる
腹
(
はら
)
を
持
(
も
)
つて
来
(
き
)
たが、
崩
(
くづ
)
れたやうに
胡座
(
あぐら
)
して、
頻
(
しきり
)
に
恁
(
か
)
う
我
(
わし
)
が
膳
(
ぜん
)
を
視
(
なが
)
めて、
指
(
ゆびさし
)
をした。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
取
常用漢字
小3
部首:⼜
8画
合
常用漢字
小2
部首:⼝
6画
“取”で始まる語句
取
取出
取縋
取柄
取除
取次
取敢
取交
取做
取付