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優
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いう
ふりがな文庫
“
優
(
いう
)” の例文
実に
優
(
いう
)
にやさしき者が純熱一すじによって、火焔の如く、瀑布の如く猛烈たり得る活ける例証をわれわれは日蓮において見得るのである。
学生と先哲:――予言僧日蓮――
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
ドリヷルは梅原が
優
(
いう
)
の𤍠心な崇拝者であることを告げて、
優
(
いう
)
の
扮
(
ふん
)
する「エジプ王」の如きは三十回以上も見物して居ると語つた。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
自分は独逸によつて今日迄
鼓吹
(
こすゐ
)
された軍国的精神が、
其
(
その
)
敵国たる英仏に多大の影響を与へた事を
優
(
いう
)
に認めると同時に、
此
(
この
)
時代錯誤的精神が
点頭録
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
瀧口、『
優
(
いう
)
に哀れなる御述懷、覺えず法衣を
沾
(
うるほ
)
し申しぬ。
然
(
さ
)
るにても如何なれば都へは行き給はで、此山には上り給ひし』。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
師匠の鶴吉とどんな事になつて居るか、
金遣
(
かねづか
)
ひはどうか、お
優
(
いう
)
との間はどんな事になつて居るか。——待つてくれ、それから書き役の又六の方も調べるんだ。
銭形平次捕物控:154 凧の詭計
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
送しにおもせも文右衞門が男
振
(
ぶり
)
優
(
いう
)
に
艷
(
やさし
)
く甲府の中にも多く有まじき
樣子
(
やうす
)
に
迷
(
まよ
)
ひ
終
(
つひ
)
に人知ず
返書
(
へんしよ
)
を取り
交
(
かは
)
し二世の
誓
(
ちかひ
)
を立たりけり然るにおもせの親五郎右衞門は此
事
(
こと
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
キヤツと
叫
(
さけ
)
びて
倒
(
たふ
)
るゝを、
見向
(
みむ
)
きもやらず
通
(
とほ
)
りしは、
優
(
いう
)
にやさしき
人
(
ひと
)
の、
黄楊
(
つげ
)
の
櫛
(
くし
)
を
唇
(
くちびる
)
に
銜
(
くは
)
へしなり。うらぶれし
良家
(
りやうか
)
の
女
(
むすめ
)
の、
父
(
ちゝ
)
の
病氣
(
いたつき
)
なるに、
夜半
(
よは
)
に
醫
(
い
)
を
乞
(
こ
)
へる
道
(
みち
)
なりけり。
婦人十一題
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
我はこの時かの
幸
(
さち
)
多き
群
(
むれ
)
の
先手
(
さきて
)
の、
容端
(
かたち
)
正
(
たゞしく
)
歩履
(
あゆみ
)
優
(
いう
)
にこなたに進み來るをみたり 八五—八七
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
さても
好
(
この
)
みの
斯
(
か
)
くまでに
上手
(
じやうず
)
なるか、
但
(
たゞ
)
しは
此人
(
このひと
)
の
身
(
み
)
に
添
(
そ
)
ひし
果報
(
くわはう
)
か、
銀
(
しろかね
)
の
平打
(
ひらうち
)
一つに
鴇色
(
ときいろ
)
ぶさの
根掛
(
ねがけ
)
むすびしを、
優
(
いう
)
にうつくしく
似合
(
にあ
)
ひ
給
(
たま
)
へりと
見
(
み
)
れば、
束髮
(
そくはつ
)
さしの
花
(
はな
)
一輪
(
いちりん
)
も
中々
(
なか/\
)
に
愛
(
あい
)
らしく
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
アカイア人の數
優
(
いう
)
に城内すめるトロイアの
イーリアス:03 イーリアス
(旧字旧仮名)
/
ホーマー
(著)
優
(
いう
)
なる姿に倒れ伏して
泣菫詩抄
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
見よかの大空姿
優
(
いう
)
に
感謝
(旧字旧仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
優
(
いう
)
なる
姿
(
すがた
)
睦
(
む
)
つるゝよ
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
太刀より
優
(
いう
)
に拵へて
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
女子
(
をなご
)
の
命
(
いのち
)
は
只一
(
たゞひと
)
つの戀、あらゆる此世の望み、樂み、さては
優
(
いう
)
にやさしき
月花
(
つきはな
)
の哀れ、何れ戀ならぬはなし。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
梅原が近頃エジプ王を訳したが其れに
優
(
いう
)
の型を
書
(
かき
)
加へて日本へ紹介する
積
(
つも
)
りだと言ふと、ムネ・シユリイは喜んで「型の
解
(
わか
)
らない所があつたら自分に聴いて
呉
(
く
)
れ」
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
お千世の
饒舌
(
ぜうぜつ
)
も其の問ひには容易に應へられさうもありません。それからお
優
(
いう
)
の聟や、この家の跡取のことも訊きましたが、お千世はこの問題にもあまり觸れ度くない樣子です。
銭形平次捕物控:154 凧の詭計
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
落着
(
おちつ
)
いて
見
(
み
)
ると……「あゝ、この
野中
(
のなか
)
に、
優
(
いう
)
にやさしい
七夕
(
たなばた
)
が……。」
又
(
また
)
慌
(
あわ
)
てた。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
見て
愛惡
(
あいを
)
の心生ずるは是人情なり然すれば知らず/\
依顧贔屓
(
えこひいき
)
の
沙汰
(
さた
)
にも成ゆくにより心に
親疎
(
しんそ
)
のなきやうにと
眼
(
め
)
を
眠
(
ねむ
)
りて訴訟を聽れたりとぞ何さま
容貌
(
かほかた
)
ち
優
(
いう
)
にやさしく見えると雖も心に惡を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
優
(
いう
)
に
例
(
れい
)
の
立替
(
たてかへ
)
を
償
(
つぐな
)
ふに
足
(
た
)
る
金額
(
きんがく
)
だから
心配
(
しんぱい
)
しなくても
好
(
い
)
いとあつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
鄙歌
(
ひなうた
)
優
(
いう
)
にうたひなば
泣菫詩抄
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
地震
(
なゐ
)
の
踊
(
をどり
)
の
優
(
いう
)
なれば
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
互
(
たが
)
ひぞとて
御優
(
おやさ
)
しき
御詞
(
おことば
)
我
(
われ
)
もしきりに
嬉
(
うれ
)
しくて
尋
(
たづ
)
ぬる
人
(
ひと
)
ありとこそ
明
(
あか
)
さゞりしが
種々
(
いろ/\
)
との
物語
(
ものがたり
)
に
和女
(
そなた
)
の
母御
(
はゝご
)
は
斯々
(
かく/\
)
の
人
(
ひと
)
ならずやと
思
(
おも
)
ひ
寄
(
よ
)
らぬ
御問
(
おと
)
ひ
誠
(
まこと
)
に
若
(
し
)
かぞ
何
(
なん
)
として
御存
(
ごぞん
)
じと
云
(
い
)
へば
忘
(
わす
)
れて
成
(
な
)
るべきか
和女
(
そなた
)
と
我
(
わ
)
れとは
兄弟
(
きやうだい
)
ぞかし
我
(
わ
)
れは
梨本
(
なしもと
)
の
優
(
いう
)
なるを
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
美しい娘のお
優
(
いう
)
が、昨夜眞夜中過ぎ、何者とも知れぬ曲者に襲はれて、短刀で二度まで刺され、床から拔け出して氣を喪つたところを、隣の部屋に寢てゐる繼母のお千世に見付けられ
銭形平次捕物控:154 凧の詭計
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
近江の
追分
(
おひわけ
)
などが
我我
(
われわれ
)
二等客の選手の
優
(
いう
)
なるものであつた。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
其間
(
そのあひだ
)
に
魚
(
うを
)
は
皆
(
みんな
)
で
優
(
いう
)
々と
泳
(
およ
)
いでてあるいて
居
(
ゐ
)
ますわ。
化鳥
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
“優”の意味
《名詞》
(ユウ)大学等の成績評価で最上位のもの。 cf.良、可、不可。
(出典:Wiktionary)
優
常用漢字
小6
部首:⼈
17画
“優”を含む語句
俳優
優雅
優美
優婉
優劣
優渥
優容
優柔
優越
優秀
優子
優男
優婆塞
優等
優艶
優善
女俳優
優婆夷
優勢
優勝劣敗
...