“優容”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しとやか71.4%
おとなし14.3%
やさがた14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『アラうですか。お名前は新聞で承はつてましたけれど、何誰どなたかと思つて、遂……』と優容しとやかに頭を下げた。下げた頭の擧らぬうちに
菊池君 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
而已のみならず、乙姫様が囲われたか、玄人くろうとでなし、堅気かたぎでなし、粋で自堕落じだらくの風のない、品がいいのに、なまめかしく、澄ましたようで優容おとなしやか、おきゃんに見えて懐かしい。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と黒い外套がいとうを着た男が、同伴つれの、意気で優容やさがた円髷まるまげに、低声こごえで云った。
古狢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)