介抱かいはう)” の例文
ヘイ、色々いろ/\介抱かいはういたしましたがきませぬ、此上このうへ如何いかゞいたしませう。殿「イヤ、まつた生体しやうたいなければさひはひぢやて、今度こんど解剖ふわけぢや。 ...
華族のお医者 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
廻して内弟子に介抱かいはうされて居ました。くはしい事が聽きたかつたら、明神下の錢形の親分のところへ來いと言つて來ましたから
あけてはをつとにもげられねば、病氣びやうき介抱かいはうことわるとふわけにかないので、あい/\と、うちのこことつたのは、まないたのない人身御供ひとみごくうおなことで。
一席話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
さうしてこゝろうちで、醫者いしや小六ころく不親切ふしんせつぎるやうかんじた。かれ其上そのうへ昨夕ゆうべ御米およね介抱かいはうしてゐるときかへつて小六ころくかほおもして、なほ不愉快ふゆくわいになつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
與へしかば藤八は押戴おしいたゞ重々ぢう/\有難き仕合なりとて宿役人倶々とも/″\介抱かいはうなせしに漸々やう/\氣の付ければしゆく役人同道にてすぐに吉原じゆく伊豆いづじん助方へいたり本陣の御沙汰を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
卯平うへい患者くわんじやの一にんでさうしておしないへなやんでた。おしなはゝ懇切こんせつ介抱かいはうからかれすくはれた。かれはどうしても瀕死ひんし女房にようばうかたはら病躯びやうくはこぶことが出來できなかつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
ふたらば介抱かいはうしてくだされといふに、きみつたをいまだにことがない、れるほどむはいが、また頭痛づゝうがはじまりはせぬか、なに其樣そんなに逆鱗げきりんにふれたことがある
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ベンヺーリオーに介抱かいはうせられて、マーキューシオーはひる。
介抱かいはうの中十歳のとき勾引かどはかされ既に何國いづくへか連られべき處九助儀江戸表出府しゆつふの節其場所を通り合せ此難儀なんぎを救ひつかはし其夜節方へ一宿仕つり艱難かんなんていと孝心の程を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「あすこは時々身投げがあるから、小船が用意してありまさア、早速引揚げて介抱かいはうしたが、根が丈夫な男ぢやないから、生命は助かつたがそれつきり寢て居るさうですよ」
よ、おまへ此樣このやう病氣びやうきになつてから、お父樣とつさんもお母樣つかさん一晩ひとばんもゆるりとおやすみになつたことはない、おつかれなされておせなされて介抱かいはうしてくださるのを孝行かう/\のおまへ何故なぜわからない
うつせみ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
大目玉おほめだまで、天守てんしゆにらんで、ト其処そこられてござるげな、最惜いとをしい、魔界まかい業苦がうくに、なが頭髪かみのけ一筋ひとすぢづゝ、一刻いつこく生血いきちらすだ、奥様おくさま苦脳くなうわすれずに、くまでれさ、たふれたら介抱かいはうすべい。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
致せ主人三左衞門も權兵衞を介抱かいはうしてつかはせ誠に不便ふびんのことなりしいざ立てと申さるゝを聞き權兵衞はうれしさ何にたとへん方なく其金を持て白洲しらすを立ち五六けん行處ゆくところ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「娘のお君は十八、少し淋しいけれど、可愛い娘ですよ、でも、氣が變になつた母親の介抱かいはうをして、降るほどの縁談にも首を縱に振らないのが、あつしに逢ひ度いといふから面白いでせう」
銭形平次捕物控:282 密室 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
ちゝ一昨年をとゝしうせたるときも、はゝ去年きよねんうせたるときも、こゝろからの介抱かいはうよるおびたまはず、るとてはで、がへるとては抱起だきおこしつ、三月みつきにあまる看病かんびやう人手ひとでにかけじと思召おぼしめしのうれしさ
軒もる月 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
むらひと介抱かいはうされると、らないくにの、路傍みちばたたふれてました。
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「七轉八倒の苦しみでございました。びつくりして大聲を出すと、たつた一人御無事なお松さんと、旦那樣のお手當をしてゐなすつた、本道の全龍さんが飛んで來て介抱かいはうして下さいました」
介抱かいはうはお富坊に頼むか、ゲープ」