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介抱
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かいはう
ふりがな文庫
“
介抱
(
かいはう
)” の例文
ヘイ、
色々
(
いろ/\
)
に
介抱
(
かいはう
)
いたしましたが
気
(
き
)
が
附
(
つ
)
きませぬ、
此上
(
このうへ
)
は
如何
(
いかゞ
)
いたしませう。殿「イヤ、
全
(
まつた
)
く
生体
(
しやうたい
)
なければ
幸
(
さひは
)
ひぢやて、
今度
(
こんど
)
は
解剖
(
ふわけ
)
ぢや。 ...
華族のお医者
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
廻して内弟子に
介抱
(
かいはう
)
されて居ました。
詳
(
くは
)
しい事が聽きたかつたら、明神下の錢形の親分のところへ來いと言つて來ましたから
銭形平次捕物控:287 血塗られた祝言
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
あけては
夫
(
をつと
)
にも
告
(
つ
)
げられねば、
病氣
(
びやうき
)
の
介抱
(
かいはう
)
を
斷
(
ことわ
)
ると
云
(
い
)
ふわけに
行
(
ゆ
)
かないので、あい/\と、
内
(
うち
)
に
殘
(
のこ
)
る
事
(
こと
)
に
成
(
な
)
つたのは、
俎
(
まないた
)
のない
人身御供
(
ひとみごくう
)
も
同
(
おな
)
じ
事
(
こと
)
で。
一席話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
さうして
心
(
こゝろ
)
の
中
(
うち
)
で、
醫者
(
いしや
)
も
小六
(
ころく
)
も
不親切
(
ふしんせつ
)
過
(
す
)
ぎる
樣
(
やう
)
に
感
(
かん
)
じた。
彼
(
かれ
)
は
其上
(
そのうへ
)
昨夕
(
ゆうべ
)
御米
(
およね
)
を
介抱
(
かいはう
)
してゐる
時
(
とき
)
に
歸
(
かへ
)
つて
來
(
き
)
た
小六
(
ころく
)
の
顏
(
かほ
)
を
思
(
おも
)
ひ
出
(
だ
)
して、
猶
(
なほ
)
不愉快
(
ふゆくわい
)
になつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
與へしかば藤八は
押戴
(
おしいたゞ
)
き
重々
(
ぢう/\
)
有難き仕合なりとて宿役人
倶々
(
とも/″\
)
介抱
(
かいはう
)
なせしに
漸々
(
やう/\
)
氣の付ければ
驛
(
しゆく
)
役人同道にて
直
(
すぐ
)
に吉原
驛
(
じゆく
)
伊豆
(
いづ
)
屋
甚
(
じん
)
助方へ
到
(
いた
)
り本陣の御沙汰を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
卯平
(
うへい
)
も
患者
(
くわんじや
)
の一
人
(
にん
)
でさうしてお
品
(
しな
)
の
家
(
いへ
)
に
惱
(
なや
)
んで
居
(
ゐ
)
た。お
品
(
しな
)
の
母
(
はゝ
)
の
懇切
(
こんせつ
)
な
介抱
(
かいはう
)
から
彼
(
かれ
)
は
救
(
すく
)
はれた。
彼
(
かれ
)
はどうしても
瀕死
(
ひんし
)
の
女房
(
にようばう
)
の
傍
(
かたはら
)
に
病躯
(
びやうく
)
を
運
(
はこ
)
ぶことが
出來
(
でき
)
なかつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
醉
(
ゑ
)
ふたらば
介抱
(
かいはう
)
して
下
(
くだ
)
されといふに、
君
(
きみ
)
が
醉
(
ゑ
)
つたを
未
(
いま
)
だに
見
(
み
)
た
事
(
こと
)
がない、
氣
(
き
)
が
晴
(
は
)
れるほど
呑
(
の
)
むは
宜
(
い
)
いが、
又
(
また
)
頭痛
(
づゝう
)
がはじまりはせぬか、
何
(
なに
)
が
其樣
(
そん
)
なに
逆鱗
(
げきりん
)
にふれた
事
(
こと
)
がある
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
ベンヺーリオーに
介抱
(
かいはう
)
せられて、マーキューシオー
入
(
はひ
)
る。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
介抱
(
かいはう
)
の中十歳の
際
(
とき
)
勾引
(
かどはか
)
され既に
何國
(
いづく
)
へか連られべき處九助儀江戸表
出府
(
しゆつふ
)
の節其場所を通り合せ此
難儀
(
なんぎ
)
を救ひ
遣
(
つかは
)
し其夜節方へ一宿仕つり
艱難
(
かんなん
)
の
體
(
てい
)
と孝心の程を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「あすこは時々身投げがあるから、小船が用意してありまさア、早速引揚げて
介抱
(
かいはう
)
したが、根が丈夫な男ぢやないから、生命は助かつたがそれつきり寢て居るさうですよ」
銭形平次捕物控:304 嫁の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
よ、お
前
(
まへ
)
が
此樣
(
このやう
)
な
病氣
(
びやうき
)
になつてから、お
父樣
(
とつさん
)
もお
母樣
(
つかさん
)
も
一晩
(
ひとばん
)
もゆるりとお
眠
(
やすみ
)
になつた
事
(
こと
)
はない、お
疲
(
つか
)
れなされてお
痩
(
や
)
せなされて
介抱
(
かいはう
)
して
居
(
ゐ
)
て
下
(
くだ
)
さるのを
孝行
(
かう/\
)
のお
前
(
まへ
)
に
何故
(
なぜ
)
わからない
うつせみ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
大目玉
(
おほめだま
)
で、
天守
(
てんしゆ
)
を
睨
(
にら
)
んで、ト
其処
(
そこ
)
に
囚
(
と
)
られてござるげな、
最惜
(
いとをし
)
い、
魔界
(
まかい
)
の
業苦
(
がうく
)
に、
長
(
なが
)
い
頭髪
(
かみのけ
)
一筋
(
ひとすぢ
)
づゝ、
一刻
(
いつこく
)
に
生血
(
いきち
)
を
垂
(
た
)
らすだ、
奥様
(
おくさま
)
の
苦脳
(
くなう
)
を
忘
(
わす
)
れずに、
飽
(
あ
)
くまで
行
(
や
)
れさ、
倒
(
たふ
)
れたら
介抱
(
かいはう
)
すべい。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
致せ主人三左衞門も權兵衞を
介抱
(
かいはう
)
して
遣
(
つか
)
はせ誠に
不便
(
ふびん
)
のことなりしいざ立てと申さるゝを聞き權兵衞は
嬉
(
うれ
)
しさ何に
譬
(
たと
)
へん方なく其金を持て
白洲
(
しらす
)
を立ち五六
間
(
けん
)
行處
(
ゆくところ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「娘のお君は十八、少し淋しいけれど、可愛い娘ですよ、でも、氣が變になつた母親の
介抱
(
かいはう
)
をして、降るほどの縁談にも首を縱に振らないのが、あつしに逢ひ度いといふから面白いでせう」
銭形平次捕物控:282 密室
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
父
(
ちゝ
)
の
一昨年
(
をとゝし
)
うせたる
時
(
とき
)
も、
母
(
はゝ
)
の
去年
(
きよねん
)
うせたる
時
(
とき
)
も、
心
(
こゝろ
)
からの
介抱
(
かいはう
)
に
夜
(
よる
)
も
帶
(
おび
)
を
解
(
と
)
き
給
(
たま
)
はず、
咳
(
せ
)
き
入
(
い
)
るとては
脊
(
せ
)
を
撫
(
な
)
で、
寢
(
ね
)
がへるとては
抱起
(
だきおこ
)
しつ、
三月
(
みつき
)
にあまる
看病
(
かんびやう
)
を
人手
(
ひとで
)
にかけじと
思召
(
おぼしめ
)
しの
嬉
(
うれ
)
しさ
軒もる月
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
村
(
むら
)
の
人
(
ひと
)
に
介抱
(
かいはう
)
されると、
知
(
し
)
らない
國
(
くに
)
の、
路傍
(
みちばた
)
に
倒
(
たふ
)
れて
居
(
ゐ
)
ました。
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「七轉八倒の苦しみでございました。びつくりして大聲を出すと、たつた一人御無事なお松さんと、旦那樣のお手當をしてゐなすつた、本道の全龍さんが飛んで來て
介抱
(
かいはう
)
して下さいました」
銭形平次捕物控:081 受難の通人
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
介抱
(
かいはう
)
はお富坊に頼むか、ゲープ」
銭形平次捕物控:075 巾着切の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“介抱”の意味
《名詞》
介 抱(かいほう)
病人や負傷者の世話をすること。
(出典:Wiktionary)
介
常用漢字
中学
部首:⼈
4画
抱
常用漢字
中学
部首:⼿
8画
“介抱”で始まる語句
介抱人