“青年:わかもの” の例文
“青年:わかもの”を含む作品の著者(上位)作品数
国木田独歩4
泉鏡花3
夢野久作2
岡本綺堂2
杉山萠円1
“青年:わかもの”を含む作品のジャンル比率
文学 > フランス文学 > 小説 物語1.9%
文学 > 日本文学 > 戯曲1.0%
文学 > 日本文学 > 小説 物語0.4%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
やしろの裏を連立って、眉目俊秀びもくしゅんしゅう青年わかもの二人、姿も対に、暗中くらがりから出たのであった。
白金之絵図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
青年わかもの二人は日光の直射を松の大木の蔭によけて、山芝の上に寝転んで、一人は遠く相模灘を眺め、一人は読書している。
恋を恋する人 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
青年わかものは残念そうに折れたる太刀をながめて立つ。しばしの沈黙。蛇は衣冠を着け、優美なる姿にて奥よりあらわる。)
蟹満寺縁起 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
この時青年わかものの目に入りしはかれが立てる橋にほど近き楓の木陰こかげにうずくまりて物洗いいたる女の姿なり。
わかれ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
めた、とふでもなしに、少時しばらくすると、青年わかものひとみやゝさだまつた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
(蟹は長刀なぎなたをたずさえて悠々と奥に入る。翁と嫗と娘はそのうしろ姿を拝む。青年わかものは腕をくみて考える。)
蟹満寺縁起 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
不意の見参げんざんといい、ことに先刻さっき小間使を見てさえ低頭平身した青年わかものの、何とて本尊に対して恐入らざるべき。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
午後三時、一人の青年わかもの村境むらざかいの小高い丘に立って、薄暗い町のかたを遠く瞰下みおろしていた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
青年わかものの入り来たれるを見て軽くいやなしつ、孫屋の縁先に置かれし煙草盆たばこぼんよりは煙真直ますぐにたちのぼれり。
わかれ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
青年わかものはそわそわしたが、いつの間にか胸紐を外して、その五ツ紋を背後うしろにはらりと、肩をすべらして脱いだのである。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
だ、だ。」と濠端ほりばたで、青年わかものおどろさけんだ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
きみゆゑこそ可惜あたら青年わかもの一人ひとり此處こヽにかくあさましきていたらくと
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
形は人か猿か判らぬような青年わかものではあるが、彼の恋は深山みやま清水しみずの如く、一点いってん人間のちりを交えぬ清いものであった。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
かくて仲善き甲乙ふたり青年わかものは、名ばかり公園の丘を下りて温泉宿へ帰る。
恋を恋する人 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
落着き払った、雪之丞の嘲笑に憤怒を煽り立てられたように、青年わかものの一人が、
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
浅草今戸の方から、駒形こまがたの、静かな町を、小刻みな足どりで、御蔵前おくらまえの方へといそぐ、女形おやま風俗の美しい青年わかもの——鬘下地かつらしたじ
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
他所よそながら指をくわえて見物している青年わかものも少くはなかった。
富岡先生 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
良人おっとというのは、ひげの濃い、顔色のつやつやとした、肩幅の広い男で、物わかりは余りいいほうではなかったが、根が陽気なたちで、見るからにたくましい青年わかものだった。
初雪 (新字新仮名) / ギ・ド・モーパッサン(著)
梅子からの手紙! 細川繁の手はるえた。無理もない、かつて例のないこと、又有りべからざること、細川に限らず、梅子を知れる青年わかものの何人も想像することの出来ないことである!
富岡先生 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
口数をあまりきかない、顔色の生白なまじろい、額の狭い小づくりな、年は二十一か二の青年わかものを思い出しますと、どうもその身の周囲に生き生きした色がありません、灰色の霧が包んでいるように思われます。
あの時分 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
と気高い女は青年わかものを指しました。
犬の王様 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
君たちのような青年わかものがあって
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)
何しろこの大きな湖のふちで、この二ツの村より他にこの大役を引き受ける処が無く、しかもその引き受けた者は、村第一の立派な青年わかものと、村第一の美しい少女むすめですから、皆は最早自分達が取りに行くよりもずっと勢い付いて、直ぐに支度に取りかかりました。
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
これを聞いた役人は躍り上らんばかりに喜んで、今までこの湖のふちをぐるりと布告ふれてまわったが、まだ二人のような勇ましい青年わかもの少女むすめは一人も居なかったと千切ちぎりましたが、とにかくそれでは今から直ぐに支度をして、明日あすにも取りに行くようにと申し渡して、やがて都の方へ帰りました。
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)