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衣
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い
ふりがな文庫
“
衣
(
い
)” の例文
そんな毒瓦斯は、
吸着剤
(
きゅうちゃくざい
)
の
活性炭
(
かっせいたん
)
と中和剤の
曹達石灰
(
ソーダーせっかい
)
とを通せば
遮
(
さえぎ
)
られるし、ゴム
衣
(
い
)
ゴム手袋ゴム靴で
結構
(
けっこう
)
避
(
さ
)
けられます。
毒瓦斯発明官:――金博士シリーズ・5――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
常
(
つね
)
には、一
飯
(
ぱん
)
一
衣
(
い
)
を分けあって起き
伏
(
ふ
)
しする友であるが、いまは、御岳の神縄をかりて捕りおさえにきた小幡民部。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
允成は寧親にも
親昵
(
しんじつ
)
して、
殆
(
ほとん
)
ど
兄弟
(
けいてい
)
の如くに遇せられた。
平生
(
へいぜい
)
着丈
(
きだけ
)
四尺の
衣
(
い
)
を
著
(
き
)
て、体重が二十貫目あったというから、その堂々たる
相貌
(
そうぼう
)
が思い遣られる。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
あの帽子は東京で一番
高価
(
たか
)
いゼイタクなものだったので、大得意で故郷に
錦
(
にしき
)
を飾るつもりで冠って来たものです。
染得
(
そめえ
)
たり西湖柳色の
衣
(
い
)
というところですよ。
父杉山茂丸を語る
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
狄青が五十里を追うて、
大理
(
だいり
)
に
入
(
い
)
った時、敵の屍体を見ると、中に
金竜
(
きんりゅう
)
の
衣
(
い
)
を着ているものがある。衆は皆これを智高だと云ったが、狄青は独り聞かなかった。
西郷隆盛
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
永い歳月を経て定まった
衣
(
い
)
と
裳
(
しょう
)
との形があることをも考えず、何でも見れば
真似
(
まね
)
をして、上から上からと色々の余分のものを取り重ね、羽織だコートだ
合羽
(
かっぱ
)
だ
塵
(
ちり
)
よけだと
木綿以前の事
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
寒
(
かん
)
に
衣
(
い
)
し、
餓
(
うえ
)
に
食
(
しょく
)
するはこの人格を維持するの一便法に過ぎぬ。筆を
呵
(
か
)
し
硯
(
すずり
)
を
磨
(
ま
)
するのもまたこの人格を他の面上に貫徹するの方策に過ぎぬ。——これが今の道也の信念である。
野分
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
其
(
その
)
雑銘を読めば、
冠
(
かん
)
、
帯
(
たい
)
、
衣
(
い
)
、
屨
(
く
)
より、
箠
(
すい
)
[#「箠」は底本では「※」]、
鞍
(
あん
)
、
轡
(
れん
)
、
車
(
しゃ
)
等に至る、各物一々に
湯
(
とう
)
の
日新
(
にっしん
)
の銘に
則
(
のっと
)
りて、語を下し文を
為
(
な
)
す、反省修養の意、看取すべし。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
今の湯具は
古
(
いにしへ
)
の
下裳
(
したも
)
に代用したる
下部
(
かぶ
)
を
蔽
(
おほ
)
ふの
衣
(
い
)
なり。
嬉遊笑覧
(
きいうせうらん
)
に、
湯具
(
ゆぐ
)
といふは、
男女
(
なんによ
)
ともに
前陰
(
ぜんいん
)
を顕して湯に入ることはもとなき事にて必ず下帯をきかえて湯に入るゆゑ湯具といふ。
当世女装一斑
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
歯の根も合わぬほどなるも、風雨の中を縦横奔走して、指揮監督し、
或
(
あ
)
る時は自ら
鍬
(
くわ
)
を
揮
(
ふる
)
い、または自ら
衣
(
い
)
を
剥
(
ぬい
)
で人夫に与え、
力
(
つと
)
めて平気の
顔色
(
がんしょく
)
を粧い
居
(
い
)
たりしも、予も
均
(
ひと
)
しく人間なれば
寒中滞岳記:(十月一日より十二月廿一日に至る八十二日間)
(新字新仮名)
/
野中至
(著)
伝
(
つたへ
)
ていふ、
白髪
(
はくはつ
)
白
衣
(
い
)
の
老翁
(
らうをう
)
幣
(
へい
)
をもちてなだれに
乗
(
の
)
り
下
(
くだ
)
るといふ。また此なだれ須川村の方へ二十町余の処
真直
(
まつすぐ
)
に
突
(
つき
)
下す年は
豊作
(
ほうさく
)
也、菖蒲村の方へ
斜
(
なゝめ
)
にくだす年は
凶作
(
きやうさく
)
也。
其験
(
そのしるし
)
少
(
すこし
)
も
違
(
たが
)
ふ事なし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
片岡家の
別墅
(
べっしょ
)
にては、今日は
夙
(
と
)
く
来
(
く
)
べかりしに勤務上やみ難き要ありておくれし武男が、
夜
(
よ
)
に入りて、風雨の暗を
衝
(
つ
)
きつつ来たりしが、今はすでに
衣
(
い
)
をあらため、
晩餐
(
ばんさん
)
を終え、卓によりかかりて
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
たえまなく胸の
扉
(
とびら
)
をあかき
衣
(
い
)
の
侏儒
(
しゆじゆ
)
らけふしもたたくなりけり
小熊秀雄全集-01:短歌集
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
この日、避難民の
田端
(
たばた
)
を
経
(
へ
)
て
飛鳥山
(
あすかやま
)
に
向
(
むか
)
ふもの、
陸続
(
りくぞく
)
として絶えず。田端も
亦
(
また
)
延焼せんことを
惧
(
おそ
)
れ、妻は
児等
(
こら
)
の
衣
(
い
)
をバスケツトに収め、僕は
漱石
(
そうせき
)
先生の書一軸を
風呂敷
(
ふろしき
)
に包む。
大正十二年九月一日の大震に際して
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
準平は平素県令
国貞廉平
(
くにさだれんぺい
)
の施設に
慊
(
あきたら
)
なかったが、宴
闌
(
たけなわ
)
なる時、国貞の前に進んで
杯
(
さかずき
)
を献じ、さて「お
殽
(
さかな
)
は」と呼びつつ、国貞に
背
(
そむ
)
いて立ち、
衣
(
い
)
を
搴
(
かか
)
げて
尻
(
しり
)
を
露
(
あらわ
)
したそうである。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
監察御史
(
かんさつぎょし
)
葉希賢
(
しょうきけん
)
、臣が名は
賢
(
けん
)
、
応賢
(
おうけん
)
たるべきこと
疑
(
うたがい
)
無しと
白
(
もう
)
す。
各
(
おのおの
)
髪を
剃
(
そ
)
り
衣
(
い
)
を
易
(
か
)
えて
牒
(
ちょう
)
を
披
(
ひら
)
く。
殿
(
でん
)
に在りしもの
凡
(
およ
)
そ五六十人、
痛哭
(
つうこく
)
して地に倒れ、
倶
(
とも
)
に
矢
(
ちか
)
って
随
(
したが
)
いまつらんともうす。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
貞丈雑記
(
ていぢやうざつき
)
に、湯を召さするに常の
衣
(
きぬ
)
の上に白き
生絹
(
きぎぬ
)
、
其
(
その
)
白
(
しろ
)
き生絹の
衣
(
い
)
を、湯巻ともいまきともいふなり。こは湯の
滴
(
したたり
)
の飛びて衣を濡すを防ぐべきための衣なり、とあり。俗に婦人の腰に纏ふ処の
当世女装一斑
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
専六は元秀の如き良師を得たが、
憾
(
うら
)
むらくは心、医となることを欲せなかった。弘前の人は
毎
(
つね
)
に、
円頂
(
えんちょう
)
の専六が
筒袖
(
つつそで
)
の
衣
(
い
)
を
著
(
き
)
、
短袴
(
たんこ
)
を
穿
(
は
)
き、
赤毛布
(
あかもうふ
)
を
纏
(
まと
)
って銃を負い、山野を
跋渉
(
ばっしょう
)
するのを見た。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
豈
(
あに
)
憂へんや
食
(
し
)
と
衣
(
い
)
とを。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
“衣”の意味
《名詞: ja》
(ころも)
(出典:Wiktionary)
“衣”の解説
料理において衣(ころも)とは揚げ物や和え物などで食材の周りに付けるものである。
(出典:Wikipedia)
衣
常用漢字
小4
部首:⾐
6画
“衣”を含む語句
衣服
上衣
衣裳
襯衣
白衣
胴衣
寛衣
被衣
衣類
御衣
法衣
白襯衣
単衣
浴衣
衣嚢
更衣
衣装
短衣
胸衣
寝衣
...