“湯具”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆぐ83.3%
ゆのぐ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
婦人のなかには湯具ゆぐばかりなるもあれど、闇処くらきところ噪雑わやくやして一人もみだりがましき事をせず、これおの/\毘沙門天びしやもんでん神罰しんばつおそるるゆゑなり。
今の湯具はいにしへ下裳したもに代用したる下部かぶおほふのなり。嬉遊笑覧きいうせうらんに、湯具ゆぐといふは、男女なんによともに前陰ぜんいんを顕して湯に入ることはもとなき事にて必ず下帯をきかえて湯に入るゆゑ湯具といふ。
当世女装一斑 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
と気になるのは、このうちあたりの暮向くらしむきでは、これがつい通りの風俗で、たれあやしみはしないけれども、畳の上を尻端折しりばしょり前垂まえだれで膝を隠したばかりで、湯具ゆのぐをそのままの足を
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)