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えいゆう
ふりがな文庫
“
英雄
(
えいゆう
)” の例文
写真班
(
しやしんはん
)
の
英雄
(
えいゆう
)
は、
乃
(
すなは
)
ちこの
三岐
(
みつまた
)
で一
度
(
ど
)
自動車
(
じどうしや
)
を
飛下
(
とびお
)
りて、
林間
(
りんかん
)
の
蝶
(
てふ
)
に
逍遥
(
せうえう
)
する
博士
(
はかせ
)
を
迎
(
むか
)
ふるために、
馳
(
は
)
せて
後戻
(
あともど
)
りをした
処
(
ところ
)
である。——
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
この
知
(
し
)
らせが、ひとたび
村
(
むら
)
へ
伝
(
つた
)
わると、
村
(
むら
)
の
人々
(
ひとびと
)
は、いまさら、
英雄
(
えいゆう
)
の
少年時代
(
しょうねんじだい
)
を
見直
(
みなお
)
さなければならなかったのです。
からす
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
深く感ぜられ
汝
(
なんぢ
)
惡人ながらも
英雄
(
えいゆう
)
なり能こそ
自身
(
じしん
)
に名乘出しと申されて其日は
入牢
(
じゆらう
)
と相成けり
其後
(
そののち
)
仁左衞門小猿の兩人を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
また、セント・ヘレナの島に
幽閉
(
ゆうへい
)
された
英雄
(
えいゆう
)
が、
荒寥
(
こうりょう
)
たる岩頭に立って、胸に雄志を
抱
(
いだ
)
きながら
大海原
(
おおうなばら
)
をながめやっている姿を見たこともあるのです。
絵のない絵本:01 絵のない絵本
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
『
爲
(
な
)
す
有
(
あ
)
る
人
(
ひと
)
となれ』とは
先生
(
せんせい
)
の
訓言
(
くんげん
)
でした。
人
(
ひと
)
は
碌々
(
ろく/\
)
として
死
(
し
)
ぬべきでない、
力
(
ちから
)
の
限
(
かぎり
)
を
盡
(
つく
)
して、
英雄
(
えいゆう
)
豪傑
(
がうけつ
)
の
士
(
し
)
となるを
本懷
(
ほんくわい
)
とせよとは
其倫理
(
そのりんり
)
でした。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
▼ もっと見る
しかし、今から考えてみると、それは、愛にうえている自分のみじめさに腹がたち、子供らしい
英雄
(
えいゆう
)
心理で自分をごまかしていたにすぎなかったのだ。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
かわいそうに、
年端
(
としは
)
もいかぬ少年の心を、腹いっぱいのぜんざいでとらえ、航空兵をこころざした貧しい家の少年もいた。しかもそれで少年はもう
英雄
(
えいゆう
)
なのだ。
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
それは天性
英雄
(
えいゆう
)
豪傑
(
ごうけつ
)
ならぬものが、英雄豪傑を気取り、
傍若無人
(
ぼうじゃくぶじん
)
を
衒
(
てら
)
い、なに
彼奴
(
きゃつ
)
らがという態度を
持
(
じ
)
することは、あるいはこの方法で成功するものもあるか知らぬが
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
名前をミュラーと言った。みんながその人を
英雄
(
えいゆう
)
と
呼
(
よ
)
んで、この村をもその名前で呼ぶことになった。わたしはその男を知っていた。たびたびいっしょに話をしたこともあった
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
R
(
アール
)
クラブの
郡内
(
ぐんない
)
野球
選手権大会
(
せんしゅけんたいかい
)
出場は
確定
(
かくてい
)
し、
星野仁一
(
ほしのじんいち
)
は、この
試合
(
しあい
)
の
英雄
(
えいゆう
)
となった。
星野くんの二塁打
(新字新仮名)
/
吉田甲子太郎
(著)
つくり出したのならまるで
英雄
(
えいゆう
)
のように勇気のある
偉
(
えら
)
い仕事をした方だと
想
(
おも
)
うわ
金魚撩乱
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
「ペテロのおかげで、わが国は勝ったんだ。ペテロは、わが国の
英雄
(
えいゆう
)
だ。」
丘の銅像
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
英雄
(
えいゆう
)
はその
光
(
ひかり
)
をも
永久
(
とは
)
にして放たむものぞ疑ふなゆめ
つゆじも
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
人
(
ひと
)
は
人以上
(
ひといじやう
)
の
者
(
もの
)
になることは
出來
(
でき
)
ない、
然
(
しか
)
し
人
(
ひと
)
は
人
(
ひと
)
の
能力
(
のうりよく
)
の
全部
(
ぜんぶ
)
を
盡
(
つく
)
すべき
義務
(
ぎむ
)
を
持
(
もつ
)
て
居
(
ゐ
)
る。
此義務
(
このぎむ
)
を
盡
(
つく
)
せば
則
(
すなは
)
ち
英雄
(
えいゆう
)
である、これが
先生
(
せんせい
)
の
英雄經
(
えいゆうきやう
)
です。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
太古
(
たいこ
)
の神がみのこらずが、その大きな広間をとおっていきましたか。
古代
(
こだい
)
の
英雄
(
えいゆう
)
が、そこで
戦
(
たたか
)
っていましたか。
影
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
「さすがに、
英雄
(
えいゆう
)
はちがっていた。なんといわれても、
仲間
(
なかま
)
とは、けんかをしなかったからな。」と、その
当時
(
とうじ
)
、
彼
(
かれ
)
のあだ
名
(
な
)
をいった
友
(
とも
)
だちまでが、
語
(
かた
)
り
合
(
あ
)
いました。
からす
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
尚
(
な
)
ほ、
社
(
しや
)
の
写真班
(
しやしんはん
)
の
英雄
(
えいゆう
)
、三
浦
(
うら
)
さんが、
自籠巌
(
じこもりいは
)
を
駆
(
か
)
け
上
(
のぼ
)
り、
御占場
(
おうらなひば
)
の
鉄階子
(
てつはしご
)
を
飛下
(
とびお
)
り、
到
(
いた
)
る
処
(
ところ
)
、
手練
(
しゆれん
)
のシヤターを
絞
(
しぼ
)
つたのも、
保勝会
(
ほしようくわい
)
の
皆様
(
みなさま
)
はじめ、……十
和田
(
わだ
)
の
神
(
かみ
)
……
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
今日
(
きょう
)
はもう
出勤
(
しゅっきん
)
した片岡先生はきゅうに
英雄
(
えいゆう
)
にでもなったように、引っぱりだこだった。どうだった? の
質問
(
しつもん
)
に答えて、一日でげっそり
頬
(
ほお
)
のおちた彼は、青いひげあとをなでながら
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
先生
(
せんせい
)
の
生活
(
せいくわつ
)
は
決
(
けつ
)
して
英雄
(
えいゆう
)
豪傑
(
がうけつ
)
の
風
(
ふう
)
では
有
(
あり
)
ません、けれども
先生
(
せんせい
)
は
眞
(
まこと
)
の
生活
(
せいくわつ
)
をして
居
(
ゐる
)
のです、
先生
(
せんせい
)
は
決
(
けつ
)
して
村學究
(
そんがくきう
)
らしい
窮屈
(
きゆうくつ
)
な
生活
(
せいくわつ
)
、ケチ/\した
生活
(
せいくわつ
)
はして
居
(
ゐ
)
ません
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
こゝは
英雄
(
えいゆう
)
の
心事
(
しんじ
)
料
(
はか
)
るべからずであるが、
打
(
ぶち
)
まけられる
湯
(
ゆ
)
の
方
(
はう
)
では、
何
(
なん
)
の
斟酌
(
しんしやく
)
もあるのでないから、
倒
(
さかしま
)
に
湯瀧
(
ゆだき
)
三千丈
(
さんぜんぢやう
)
で、
流場
(
ながしば
)
一面
(
いちめん
)
の
土砂降
(
どしやぶり
)
、
板
(
いた
)
から、ばちや/\と
溌
(
はね
)
が
飛
(
と
)
ぶ。
銭湯
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
おじいさんは、
若
(
わか
)
い
時代
(
じだい
)
から、この
英雄
(
えいゆう
)
の
物語
(
ものがたり
)
を
聞
(
き
)
いて、
深
(
ふか
)
く
崇拝
(
すうはい
)
していました。そして、
上野
(
うえの
)
の
公園
(
こうえん
)
へいったら、かならず、この
銅像
(
どうぞう
)
を
見
(
み
)
てこなければならぬということも
知
(
し
)
っていました。
銅像と老人
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
英雄
(
えいゆう
)
は、
面倒
(
めんだう
)
くさい
座席
(
ざせき
)
になど
片
(
かた
)
づくのでない。
自動車
(
じどうしや
)
も
免許取
(
めんきよとり
)
だから、
運転手台
(
うんてんしゆだい
)
へ、ポイと
飛
(
と
)
び
上
(
あが
)
ると、「
急
(
いそ
)
げ。」——
背中
(
せなか
)
を一つ
引撲
(
ひつぱた
)
く
勢
(
いきほ
)
ひだから、いや、
運転手
(
うんてんしゆ
)
の
飛
(
と
)
ばした
事
(
こと
)
。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
片手
(
かたて
)
で、
尚
(
な
)
ほつよく、しかと
婦人
(
ふじん
)
の
手
(
て
)
を
取
(
と
)
つたまゝ、その
上
(
うへ
)
、
腰
(
こし
)
で
椅子
(
いす
)
を
摺寄
(
すりよ
)
せて、
正面
(
しやうめん
)
をしやんと
切
(
き
)
つて、
曰
(
いは
)
く
此時
(
このとき
)
、
神色
(
しんしよく
)
自若
(
じじやく
)
たりき、としてあるのは、
英雄
(
えいゆう
)
が
事變
(
じへん
)
に
處
(
しよ
)
して、
然
(
しか
)
るよりも
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
英
常用漢字
小4
部首:⾋
8画
雄
常用漢字
中学
部首:⾫
12画
“英雄”で始まる語句
英雄的
英雄主義
英雄交響曲
英雄伝
英雄像
英雄曲
英雄經
英雄譚
英雄之書
英雄崇拝