“英雄的”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ヒロイック50.0%
えいゆうてき50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして何か英雄的ヒロイックなものを心に感じながら、コッソリと夫人の手許を盗み見た。が、勿論夫人は左利きではなかった。
花束の虫 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
銃後に漲る英雄的ヒロイックな気分の何割かが、避けがたい必要に求められて生命の危険を賭しつつある若い男、あるいは中年の男たちの感情へまで切実に迫って行っているであろうか。
僕は僕自身のこの言葉にひどく英雄的えいゆうてきになったが、彼女には、それがどんなにかわびしくこたえたのであろう。
魚の序文 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
もしもすらりとした美しい姿をしていたなら、この男はどのような舞台ぶたいに立っても一流の悲劇役者になっていたことでしょう。英雄的えいゆうてきなもの、偉大いだいなものが、この男のたましいにはみちみちていたのでした。