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ひだりて
ふりがな文庫
“
左手
(
ひだりて
)” の例文
同月
(
どうげつ
)
二十八
日
(
にち
)
には、
幻翁
(
げんおう
)
玄子
(
げんし
)
と
余
(
よ
)
との三
人
(
にん
)
で
出掛
(
でか
)
けた。
今日
(
けふ
)
は
馬籠方
(
まごめがた
)
で
街道
(
かいだう
)
を
左
(
ひだり
)
に
曲
(
まが
)
つた
小徑
(
こみち
)
の
左手
(
ひだりて
)
で、
地主
(
ぢぬし
)
も
異
(
こと
)
なるのである。
探検実記 地中の秘密:04 馬籠と根方
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
四
人
(
にん
)
の
美
(
うつく
)
しい
女
(
おんな
)
たちは、
赤
(
あか
)
い
馬車
(
ばしゃ
)
に
乗
(
の
)
りました。
赤
(
あか
)
い
馬車
(
ばしゃ
)
は、
青
(
あお
)
い
海
(
うみ
)
を
左手
(
ひだりて
)
にながめながら、
海岸
(
かいがん
)
を
走
(
はし
)
っていったのであります。
初夏の空で笑う女
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
眠
(
ねむ
)
つては
危險
(
きけん
)
だぞ。
左手
(
ひだりて
)
の
川
(
かは
)
に
氣
(
き
)
を
附
(
つ
)
けろ‥‥」と、
暫
(
しばら
)
くすると
突然
(
とつぜん
)
前
(
まへ
)
の
方
(
はう
)
で
小隊長
(
せうたいちやう
)
の
大島少尉
(
おほしませうゐ
)
の
呶鳴
(
どな
)
る
聲
(
こゑ
)
が
聞
(
きこ
)
えた。
一兵卒と銃
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
彼等
(
かれら
)
は
雨
(
あめ
)
を
藁
(
わら
)
の
蓑
(
みの
)
に
避
(
さ
)
けて
左手
(
ひだりて
)
に
持
(
も
)
つた
苗
(
なへ
)
を
少
(
すこ
)
しづつ
取
(
と
)
つて
後退
(
あとずさ
)
りに
深
(
ふか
)
い
泥
(
どろ
)
から
股引
(
もゝひき
)
の
足
(
あし
)
を
引
(
ひ
)
き
拔
(
ぬ
)
き
引
(
ひ
)
き
拔
(
ぬ
)
き
植
(
う
)
ゑ
退
(
の
)
く。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
野々宮が
此所
(
こゝ
)
へ
移
(
うつ
)
つてから、三四郎は二三度訪問した事がある。野々宮の部屋は
広
(
ひろ
)
い廊下を
突
(
つ
)
き
当
(
あた
)
つて、二段ばかり
真直
(
まつすぐ
)
に
上
(
のぼ
)
ると、
左手
(
ひだりて
)
に離れた
二間
(
ふたま
)
である。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
それは
莫迦
(
ばか
)
げて
大
(
おほ
)
きな
造
(
つく
)
りでした、
愛
(
あい
)
ちやんは
又
(
また
)
左手
(
ひだりて
)
に
持
(
も
)
つて
居
(
ゐ
)
た
菌
(
きのこ
)
の一
ト
片
(
かけ
)
を
舐
(
な
)
めて、
殆
(
ほと
)
んど二
尺
(
しやく
)
の
高
(
たか
)
さに
達
(
たつ
)
した
迄
(
まで
)
は、きまりが
惡
(
わる
)
くてその
側
(
そば
)
へ
思
(
おも
)
ひ
切
(
き
)
つて
近寄
(
ちかよ
)
れませんでした
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
目
(
め
)
のぱつちりした
美
(
うつく
)
しい一
人
(
り
)
の
女
(
おんな
)
が
私
(
わたし
)
を
食卓
(
しよくたく
)
の
向側
(
むこうかわ
)
へ「どうぞ」と
言
(
い
)
つて
案内
(
あんない
)
してくれたが、
誰
(
たれ
)
もまだ
入
(
はい
)
つてこないので
躊躇
(
ちうちよ
)
してゐるうちに、
此方側
(
こつちかわ
)
の
左手
(
ひだりて
)
の
椅子
(
いす
)
を
取
(
と
)
ることになつて
微笑の渦
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
海蔵
(
かいぞう
)
さんは、
右手
(
みぎて
)
にのせていたあごを、
左手
(
ひだりて
)
にのせかえました。
牛をつないだ椿の木
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
不図
眼
(
め
)
を
上
(
あ
)
げると、
左手
(
ひだりて
)
の岡の
上
(
うへ
)
に女が
二人
(
ふたり
)
立つてゐる。女のすぐ
下
(
した
)
が池で、池の向ふ側が
高
(
たか
)
い
崖
(
がけ
)
の
木立
(
こだち
)
で、其後ろが派出な赤錬瓦のゴシツク風の建築である。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
正
(
まさ
)
ちゃんは、
左
(
ひだり
)
ぎっちょで、はしを
持
(
も
)
つにも
左手
(
ひだりて
)
です。まりを
投
(
な
)
げるのにも、
右手
(
みぎて
)
でなくて
左手
(
ひだりて
)
です。
左ぎっちょの正ちゃん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
と、
左手
(
ひだりて
)
の
方
(
はう
)
に
人家
(
じんか
)
の
燈灯
(
ともしび
)
がぼんやり
光
(
ひか
)
つてゐた——F
町
(
まち
)
かな‥‥と
思
(
おも
)
ひながら
闇
(
やみ
)
の
中
(
なか
)
を
見透
(
みすか
)
すと、
街道
(
かいだう
)
に
沿
(
そ
)
うて
流
(
なが
)
れてゐる
狹
(
せま
)
い
小川
(
をがは
)
の
水面
(
みづも
)
がいぶし
銀
(
ぎん
)
のやうに
光
(
ひか
)
つてゐた。
一兵卒と銃
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
おつぎは
左手
(
ひだりて
)
に
持
(
も
)
ち
換
(
かへ
)
た
手
(
て
)
ランプを
翳
(
かざ
)
して
單衣
(
ひとへ
)
を
弄
(
いぢ
)
つては
浴後
(
よくご
)
のつやゝかな
顏
(
かほ
)
に
微笑
(
びせう
)
を
含
(
ふく
)
んだ。
勘次
(
かんじ
)
はおつぎの
顏
(
かほ
)
ばかり
見
(
み
)
て
居
(
ゐ
)
た。さうして
其
(
そ
)
の
機嫌
(
きげん
)
が
恢復
(
くわいふく
)
しかけたのを
見
(
み
)
て
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
最初
(
さいしょ
)
、
鉛筆
(
えんぴつ
)
も
左手
(
ひだりて
)
でしたが、
字
(
じ
)
の
形
(
かたち
)
が
変
(
へん
)
になってしまうので、これも
右手
(
みぎて
)
に
持
(
も
)
つ
癖
(
くせ
)
をつけたのです。
左ぎっちょの正ちゃん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
四っ角へ出ると、
左手
(
ひだりて
)
の
此方
(
こちら
)
側に西洋小間物屋があつて、向側に日本小間物屋がある。其
間
(
あひだ
)
を電車がぐるつと
曲
(
まが
)
つて、非常な勢で通る。ベルがちん/\ちん/\云ふ。渡りにくい程雑沓する。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
柱
(
はしら
)
に
點
(
つ
)
けてある
手
(
て
)
ランプの
光
(
ひかり
)
が
屆
(
とゞ
)
かぬのでおつぎは
手探
(
てさぐ
)
りでして
居
(
ゐ
)
る。お
品
(
しな
)
は
左手
(
ひだりて
)
に
抱
(
だ
)
いた
與吉
(
よきち
)
の
口
(
くち
)
へ
箸
(
はし
)
の
先
(
さき
)
で
少
(
すこ
)
し
づ
(
ママ
)
ゝ
含
(
ふく
)
ませながら
雜炊
(
ざふすゐ
)
をたべた。お
品
(
しな
)
は
芋
(
いも
)
を三つ四つ
箸
(
はし
)
へ
立
(
た
)
てゝ
與吉
(
よきち
)
へ
持
(
も
)
たせた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
はしを
左手
(
ひだりて
)
で
持
(
も
)
ってもやかましくいわぬということになったのです。
左ぎっちょの正ちゃん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
左
常用漢字
小1
部首:⼯
5画
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
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