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参
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めえ
ふりがな文庫
“
参
(
めえ
)” の例文
旧字:
參
音「
上
(
かみ
)
の
繁右衞門
(
しげえもん
)
殿
(
どん
)
の宅で二十三回忌の法事があるんで、
己
(
おら
)
ア旦那様も往くんだが、
何
(
ど
)
うか尼さんにもというので
迎
(
むけ
)
えに
参
(
めえ
)
ったのだ」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
どっさり持って
参
(
めえ
)
りましたぞい。お
膾
(
なます
)
も持って参りましたぞい。ほれ、これが
金平
(
きんぴら
)
……
煮染
(
にし
)
めもありますで……ひらべの煮付け……
仁王門
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
其れから
皆
(
みん
)
なして
遺骸
(
おからだ
)
を、御宅へ
担
(
かつ
)
いで
参
(
めえ
)
りましたが、——御大病の
御新造様
(
ごしんぞさま
)
が
態々
(
わざ/\
)
玄関まで御出掛けなされて、御丁寧な
御挨拶
(
ごあいさつ
)
、すると旦那
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
ところが
昨日
(
きのう
)
珍らしく、箱根から熱海へ廻ろうという二人、江戸の客人がござりやして、このおじいと棒組で、こうやって二台
曳
(
ひ
)
いて
参
(
めえ
)
りやした。
わか紫
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
外
(
ほか
)
じゃございませんが、万七の
伝言
(
ことづて
)
を持って
参
(
めえ
)
りました。——訴人があって、
放火
(
ひつけ
)
は仲吉に決ったから、縄張違いだが、八丁堀の旦那方のお指図で挙げて行く。
銭形平次捕物控:059 酒屋火事
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
「清の奴め青い面して震えていやがったが、浅草橋の
郡代前
(
ぐんでえめえ
)
へ引っ立てて、番屋へ預けて
参
(
めえ
)
りやした。」
釘抜藤吉捕物覚書:10 宇治の茶箱
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
「ええ、旦那、枯れきってまさ、——たしかに
参
(
めえ
)
ってますだ、——この世からおさらばしてますだ」
黄金虫
(新字新仮名)
/
エドガー・アラン・ポー
(著)
先
(
せん
)
の旦那がなくなられますと、すぐ手紙が
参
(
めえ
)
りまして、
儂
(
わし
)
はなくなった人の甥っ子だが、別荘さ譲り受ける事になったゞから、
前々
(
めえ/\
)
通り管理していてくんろっていって来ましたゞ。
青服の男
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
朝の御講に詣づるとては、わかい男女夜明まへの街の溝石をからころと踏み鳴らしながら、御正忌
参
(
めえ
)
らんかん…………の淫らな小歌に浮かれて
媾曳
(
あひびき
)
の楽しさを仏のまへに祈るのである。
水郷柳河
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
こうして揃って
参
(
めえ
)
りましたんでございます
大菩薩峠:17 黒業白業の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
多「又
往
(
ゆ
)
かねえと
母親
(
おふくろ
)
に叱られますから
参
(
めえ
)
りやすべえ、叔父さん、これから段々寒くなりやすから、身体を
大切
(
でえじ
)
にしておくんなんしよ」
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
『
私
(
わし
)
が
頼
(
たの
)
まれましたけに、ちよく/\
見廻
(
みまは
)
りに
参
(
めえ
)
りますだ。
用
(
よう
)
があるなら、
言着
(
いひつ
)
けてくらつせえましよ。』
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「これが茂十どんの家でございます。いますかどうか聞いて
参
(
めえ
)
りますからちょっとお待ち下さいまし」
逗子物語
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
「
安針町
(
あんじんちょう
)
の、さ、
相模屋
(
さがみや
)
から
参
(
めえ
)
りましたが、——わ、若旦那が
昨夜
(
ゆうべ
)
——」
銭形平次捕物控:047 どんど焼き
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
漸く
後
(
あと
)
を追って
参
(
めえ
)
りまして、
此家
(
こゝ
)
へ来るとお
前様
(
めえさま
)
足い洗って
上
(
あが
)
るところだ、
他人
(
ひと
)
の荷物を自分の荷物のように知らぬ顔をして呆れた人だア
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「口癖にいうていなされた新次郎が、仏蘭西から
帰
(
けえ
)
って
参
(
めえ
)
りましたぞい。逢うてやって、つかあされ! 阿母さまはもう頭に来てなさるで、お前がおわかりにならぬだろ!」
仁王門
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
燈明
(
とうみやう
)
を
点
(
つ
)
けさつしやりませ。
洋燈
(
らんぷ
)
では
旦那様
(
だんなさま
)
の
身躰
(
からだ
)
危
(
あぶな
)
いと
言
(
い
)
ふで、
種油
(
たねあぶら
)
提
(
さ
)
げて、
燈心
(
とうしん
)
土器
(
かはらけ
)
を
用意
(
ようい
)
して
参
(
めえ
)
りやしたよ。
追附
(
おつつ
)
け、
寝道具
(
ねだうぐ
)
も
運
(
はこ
)
ぶでがすで。
気
(
き
)
を
静
(
しづ
)
めて
休
(
やす
)
まつしやりませ。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「大徳屋から
参
(
めえ
)
りました、大変なことが——」
銭形平次捕物控:074 二度死んだ男
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
嘉「へえ、是はいらっしゃいまし、久しくお
出
(
いで
)
がごぜえませんでしたな、
漸々
(
だん/″\
)
秋も末になって
参
(
めえ
)
りまして、毒虫も思うように
捕
(
と
)
れねえで」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
『
旦那様
(
だんなさま
)
、お
荷物
(
にもつ
)
な
持
(
も
)
つて
参
(
めえ
)
りやした、まあ、
暗
(
くれ
)
え
処
(
とこ
)
に
何
(
なに
)
を
為
(
し
)
てござらつしやる。』
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「毎日
参
(
めえ
)
りますが、たいがい夕方で」
銭形平次捕物控:028 歎きの菩薩
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
婆「こゝな
所
(
とけ
)
え
炭斗
(
すみとり
)
を置きやすが、あんた方又
洗物
(
あらいもん
)
でもあれば洗って
参
(
めえ
)
りやすから、浴衣でも汚れて
居
(
お
)
れば己が洗濯をします」
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「親分、手紙が
参
(
めえ
)
りました」
銭形平次捕物控:035 傀儡名臣
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
若草も成仏して、伊之助さんの
病
(
やめえ
)
も
癒
(
なお
)
ろうかと存じまして、私が
参
(
めえ
)
った訳でごぜえますから、何分にも何うか婚礼の真似事だけをネ番頭さん
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「親分、
参
(
めえ
)
りましょうか」
銭形平次捕物控:028 歎きの菩薩
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
權「
先刻
(
さっき
)
箱の棧が
剥
(
と
)
れたから、どうか
繕
(
つくろ
)
ってくんろてえから、糊をもって
私
(
わし
)
が繕ろうと思って、皿の傍へ
参
(
めえ
)
ったのが事の始まりでごぜえます」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「
参
(
めえ
)
りましょう」
銭形平次捕物控:010 七人の花嫁
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
多「なにあんた、そんなに年イ取った/\といわなえがいゝ、
若
(
わけ
)
え
者
(
もん
)
でも寒いだ、
何
(
なん
)
だかハア雪イ降るばいと思う様に空ア雲って
参
(
めえ
)
りました」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「
参
(
めえ
)
りましょう」
銭形平次捕物控:010 七人の花嫁
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
相談をぶって来てくんろッて頼まれて
参
(
めえ
)
ったのでごぜえますから、どうか伊之助さんに逢わしてお
貰
(
もら
)
え申し
度
(
た
)
いもので
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
駕「ヘエ、
然
(
そ
)
う仰しゃったが、乗出してちょうど門跡前へ来たら、雨が降るから千住へ行って泊るからと仰しゃるので、それから
此方
(
こっち
)
へ
参
(
めえ
)
りました」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
清「
然
(
そ
)
うで
無
(
ね
)
えにしても
其様
(
そん
)
な事は仕ねえが
宜
(
え
)
い、そろ/\
参
(
めえ
)
りましょう、提灯を持っておくんなせえ、先へ立って」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
解らねえから今日
宅
(
うち
)
のお
内儀
(
かみ
)
さまが川崎の
大師様
(
でいしさめ
)
へお
参
(
めえ
)
りながら
此方
(
こちら
)
へ寄るッてったから、いまに来れば分るだよう
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
焼け死んだような事があったら、
貴方
(
あんた
)
の身の上は何処へ連れて
参
(
めえ
)
ったら
宜
(
い
)
いか知んねえから、それが
心配
(
しんぺえ
)
でなんねえ
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
市「えゝ殿さま、今日
私
(
わし
)
イ
貴方
(
あんた
)
に折入って
願
(
ねげ
)
えがあって
参
(
めえ
)
りやしたが、貴方何うかお庭で剣術ウ教えて下せえな」
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
勝「只今はわざ/\のお使で、直ぐ飛んでめえりやした、ヘイ/\/\、
何
(
なん
)
か急御用が出来たんでげすか、また伊之の野郎が
参
(
めえ
)
ったんじゃアげえすめえな」
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
エー
何
(
なん
)
とも重々恐れ入りやした、田舎者で始めて江戸へ
参
(
めえ
)
りやして、
亀井戸
(
かめいど
)
へ参詣して巴屋で一
杯
(
ぺい
)
傾けやした処が、料理が
佳
(
い
)
いので飲過ぎて
大酩酊
(
おおめいてい
)
を致し
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
多「えゝ、
前橋
(
めえばし
)
という所へはどう出たら宜うがんす、
前橋
(
めえばし
)
へ
参
(
まい
)
りますには何う
参
(
めえ
)
って宜しゅうございやしょう」
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
市「なぜ
参
(
めえ
)
らぬだって、
貴方
(
あんた
)
私
(
わし
)
が悪くアねえのだに、先に
打
(
ぶ
)
ちやした奴を先へ連れて
往
(
ゆ
)
くがいゝのだ、私ばかり悪いからって連れて行くてえなア無理な話で」
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
嘉「敵討に
行
(
い
)
くだから一緒に
行
(
ゆ
)
けって、
私
(
わし
)
い
参
(
めえ
)
りましょう、なに死んだって構いませんよ、参りましょう」
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
私なんぞは首が三ツあっても足りねえ身体だ、十一の時から狂い出して、
脱
(
ぬ
)
け
参
(
めえ
)
りから江戸へ流れ、悪いという悪い事は二三の水出し、
遣
(
や
)
らずの
最中
(
もなか
)
、
野天丁半
(
のでんちょうはん
)
の
鼻
(
はな
)
ッ
張
(
ぱ
)
り
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
何
(
ど
)
うも御気象な事で、まアどうもお嬢
様
(
さま
)
がお小さい時分、確か
七歳
(
なゝつ
)
のお祝の時、
私
(
わっし
)
がお供を致しまして、鎮守様から浅草の観音様へ
参
(
めえ
)
りましたが、いまだに能く覚えております
闇夜の梅
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
飯も食って来ましたから、途中で足い
労
(
つか
)
れるから蕎麦ア食うべえと思って、両国まで来て蕎麦ア食ったから腹がくちい、構って下さるな…七兵衞さん、
私
(
わし
)
参
(
めえ
)
って相談致しますが
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
お
前
(
めえ
)
らが
熊女
(
くまおんな
)
先生でがすかねえ、
何処
(
どこ
)
の者にしろ、金がねえば仕様がねえで、村でも
何
(
ど
)
うかしべえから
心配
(
しんぺえ
)
しねえで
居
(
お
)
るが
宜
(
い
)
いだ、此の村の奥へ十丁べえ
参
(
めえ
)
りやすと寺があるだ
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
話しゃア
長
(
なげ
)
えことですが、一昨年の
秋中
(
あきじゅう
)
、旦那が越後へお出でなすったと聞きやして、
後
(
あと
)
を
慕
(
した
)
って
参
(
めえ
)
りやして、散々
此処
(
こゝ
)
らあたりを捜しましたが、さっぱり行方が分りませんので
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
若
(
も
)
しひょっとどんな虫が
咬
(
かじ
)
りついたか知れねえと思ったからよ、ナニ旦那がいらっしゃるまでもねえ私が見届けて
参
(
めえ
)
りますから……来て見ればこれだからね実に
恟
(
びっく
)
りしたじゃねえか、エ
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
婆「はい御免なせえ、御無沙汰アして
何時
(
いつ
)
も御繁昌と聞きましたが、文吉も
上
(
あが
)
らんではならねえてえ云いますが、秋口は用が多いで
参
(
めえ
)
り
損
(
そく
)
なって済まねえてえ噂ばかりで、お
前
(
めえ
)
さんも達者で」
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
勝「何うも御苦労さま、直ぐ
参
(
めえ
)
りやす、お鍋どんまア
好
(
い
)
いじゃねえか、お茶でも飲んでいきねえな、
敵
(
かたき
)
の
家
(
うち
)
へ来ても口は濡らすもんだわな、そんなに逃げてく事アねえや、
己
(
おい
)
ら
口説
(
くどき
)
アしねえからよ」
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
清「
参
(
めえ
)
りやしょう/\」
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
参
常用漢字
小4
部首:⼛
8画
“参”を含む語句
参詣
参上
見参
墓参
初見参
御参詣
新参
参差
推参
降参
日参
御参
参観
持参金
古参
参宿
毒人参
人参
参籠
参内
...