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實
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げ
ふりがな文庫
“
實
(
げ
)” の例文
新字:
実
暮
(
くら
)
し
兼
(
かね
)
るも二君に仕へぬ
我魂魄
(
わがたましひ
)
武士の本意と思へども
實
(
げ
)
にあぢきなき
浮世
(
うきよ
)
かなと一人涙を流したる
問
(
とは
)
ず
語
(
がた
)
りの心の中思ひ
遣
(
やら
)
れて
憐
(
あは
)
れなり
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
實
(
げ
)
にや
輪王
(
りんのう
)
位
(
くらゐ
)
高
(
たか
)
けれども
七寶
(
しつぱう
)
終
(
つひ
)
に身に添はず、
雨露
(
うろ
)
を凌がぬ
檐
(
のき
)
の下にも
圓頓
(
ゑんどん
)
の花は匂ふべく、
眞如
(
しんによ
)
の月は照らすべし。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
『此處に生れてこゝに死に・都の春を知らざれば・其身は淨き蓮の花・思は澄める秋の月・
實
(
げ
)
に厭ふべき世の塵の・心に染みしことぞなき』(十九節)
新詩発生時代の思ひ出
(旧字旧仮名)
/
土井晩翠
(著)
他
(
ほか
)
の
動物
(
どうぶつ
)
も、みんな
同
(
おな
)
じやうに
泣
(
な
)
いてばかりゐました。
實
(
げ
)
に、
動物園
(
どうぶつゑん
)
は
動物
(
どうぶつ
)
の
監獄
(
かんごく
)
でありました。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
あゝ/\我は
斯
(
か
)
かる無人の島に漂うて辛うじて命を
継
(
つな
)
ぎ
居
(
お
)
るに、
仇
(
あだ
)
は
日々夜々
(
ひゞよゝ
)
に歓楽を極めて
居
(
お
)
ることであろう、
實
(
げ
)
に浮世とは申しながら、天はさま/″\に人を
操
(
あやつ
)
るものかな、蟠龍軒よ
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
付け置かるゝとぞ同じ虫でも
蠶
(
かひこ
)
の如く人に益し國を
富
(
とま
)
すあれば
此
(
か
)
く樹を枯して損を與たふるものあり
實
(
げ
)
に世はさま/″\なりと獨り歎じて
前面
(
むかふ
)
を見れば徃來は道惡き爲めに避けてか車の行くを
木曽道中記
(旧字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
なやましき
柳
(
やなぎ
)
を
吹
(
ふ
)
く
風
(
かぜ
)
さへ、
赤
(
あか
)
き
蟻
(
あり
)
の
群
(
むらが
)
る
如
(
ごと
)
し。あれ、
聞
(
き
)
け、
雨乞
(
あまごひ
)
の
聲
(
こゑ
)
を
消
(
け
)
して、
凄
(
すさま
)
じく
鳴
(
な
)
く
蝉
(
せみ
)
の、
油
(
あぶら
)
のみ
汗
(
あせ
)
に
滴
(
したゝ
)
るや、ひとへに
思
(
おも
)
ふ、
河海
(
かかい
)
と
山岳
(
さんがく
)
と。
峰
(
みね
)
と
言
(
い
)
ひ、
水
(
みづ
)
と
呼
(
よ
)
ぶ、
實
(
げ
)
に
戀人
(
こひびと
)
の
名
(
な
)
なるかな。
五月より
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
實
(
げ
)
に自らを
誇
(
ほこ
)
りつゝ、
將
(
はた
)
、
詛
(
のろ
)
ひぬる、あはれ、人の世。
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
實
(
げ
)
にいささめの
縁
(
えに
)
ながら、
空華
(
くげ
)
にはあらじ。
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
實
(
げ
)
に靜まれる日の朝け、曾て覺えぬ
悦
(
よろこび
)
に
有明集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
扇
(
あふぎ
)
にて
麾
(
さしま
)
ねき、
實
(
げ
)
に
頼
(
たの
)
もしき
器
(
き
)
鬼桃太郎
(旧字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
よし
兎
(
と
)
に
角
(
かく
)
車
(
くるま
)
願
(
ねが
)
ひたしと
押
(
おし
)
かへして
頼
(
たの
)
み
入
(
い
)
るゝに
師匠
(
しゝやう
)
實
(
げ
)
にもと
氣
(
き
)
の
毒
(
どく
)
がりて
然
(
さ
)
らばお
止
(
と
)
め
申
(
まを
)
すまじとてもお
歸
(
かへ
)
りなさるゝに
夜
(
よ
)
が
更
(
ふ
)
けてはよろしからず
車
(
くるま
)
大急
(
おほいそ
)
ぎに
申
(
まを
)
して
來
(
こ
)
よと
主
(
しゆ
)
の
命令
(
いひつけ
)
には
詮方
(
せんかた
)
なくてや
恨
(
うら
)
めしげながら
承
(
うけたま
)
はりて
梯子
(
はしご
)
あわたゞしく
馳
(
は
)
せ
下
(
お
)
りしが
水口
(
みづぐち
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
逆手
(
さかて
)
に取直し胸の
邊
(
あた
)
りへ押當て
柄
(
つか
)
も
徹
(
とほ
)
れと
刺貫
(
さしつらぬ
)
き止めの一刀引拔ば爰に命は
消果
(
きえはて
)
ぬ
實
(
げ
)
に世に不運の者も有者哉夫十兵衞は兄長庵の爲に命を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
實
(
げ
)
に佛者は
行
(
おこなひ
)
の
半
(
なかば
)
には、王侯の
召
(
めし
)
にも應ぜずとかや、我ながら心なかりしと、
暫
(
しば
)
し門下に彳みて、鈴の音の絶えしを待ちて
復
(
ふたゝ
)
び
門
(
かど
)
を敲けば、内には
主
(
あるじ
)
の聲として
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
ヨイサといふ
實
(
げ
)
に麓より見上げて胸を衝くばかりの鳥居峠など上らんに右の手の竹杖に岩角を突き斯く唄はゞ其の
勞
(
つかれ
)
を忘るゝ事もあるべし我輩越後に赴きしとき
米山
(
よねやま
)
を越えて後に新潟にて米山節を
木曽道中記
(旧字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
實
(
げ
)
に
我
(
われ
)
も
其日
(
そのひ
)
はじめて
訪
(
と
)
ひ
到
(
いた
)
れる
友
(
とも
)
の
家
(
いへ
)
を
尋
(
たづ
)
ねあぐみしなりけり。
森の紫陽花
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
實
(
げ
)
にいささかの
縁
(
えに
)
ながら、
空華
(
くげ
)
にはあらじ。
泣菫詩抄
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
實
(
げ
)
にそが
黄金環
(
こがねわ
)
劃
(
かぎ
)
る
虚空
(
みそら
)
のみち
独絃哀歌
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
してたもれと言れて
乳母
(
うば
)
は
實
(
げ
)
にもと思ひ
暫
(
しば
)
し工夫に
暮
(
くれ
)
居
(
ゐ
)
たり
折柄
(
をりから
)
媒人
(
なかうど
)
の富右衞門來りしにより
是
(
これ
)
幸
(
さいは
)
ひと乳母は彼の艷書を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
實
(
げ
)
にや縁に從つて一念
頓
(
とみ
)
に
事理
(
じり
)
を悟れども、
曠劫
(
くわうごふ
)
の
習氣
(
しふき
)
は一朝一夕に
淨
(
きよ
)
むるに由なし。
變相殊體
(
へんさうしゆたい
)
に身を苦しめて、
有無流轉
(
うむるてん
)
と
觀
(
くわん
)
じても、猶ほ此世の悲哀に
離
(
はな
)
れ得ざるぞ是非もなき。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
實
(
げ
)
にあえかなる
優目見
(
やさまみ
)
のもの
果
(
はか
)
なさは
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
二八二
實
(
げ
)
に觀行より智を生ず、不觀行より智を盡す、此の利と不利との二の道を知り自ら修して智を増さしむべし。
法句経
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
實
(
げ
)
にあえかなる
優目見
(
やさまみ
)
のもの果なさは
泣菫詩抄
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
鳰
(
にほ
)
や、
實
(
げ
)
に
淨
(
きよ
)
めの
童女
(
をとめ
)
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
北海の
膃肭
(
おつと
)
は、
實
(
げ
)
に
泣菫詩抄
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
實
部首:⼧
14画
“實”を含む語句
眞實
事實
忠實
果實
現實
充實
信實
實家
情實
老實
實際
實行
實驗
瓜實顏
實例
實體
誠實
口實
現實的
實情
...