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によしやう
ふりがな文庫
“
女性
(
によしやう
)” の例文
旅の若い
女性
(
によしやう
)
は、型摺りの美しい模様をおいた麻衣を著て居る。笠は浅い
縁
(
へり
)
に、深い
縹
(
はなだ
)
色の布が、うなじを隠すほどにさがつてゐる。
死者の書:――初稿版――
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
雨夜
(
あまよ
)
の
橘
(
たちばな
)
の
其
(
それ
)
には
似
(
に
)
ないが、
弱
(
よわ
)
い、
細
(
ほつそ
)
りした、
花
(
はな
)
か、
空燻
(
そらだき
)
か、
何
(
なに
)
やら
薫
(
かをり
)
が、たよりなげに
屋根
(
やね
)
に
漾
(
たゞよ
)
うて、
何
(
ど
)
うやら
其
(
そ
)
の
人
(
ひと
)
は
女性
(
によしやう
)
らしい。
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
一切諸縁に離れたる身、今更ら返らぬ世の
浮事
(
うきこと
)
を語り出でて何かせん。聞き給へや
女性
(
によしやう
)
、何事も過ぎにし事は夢なれば、我れに恨みありとな思ひ給ひそ。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
忽ちこゝに血に染みていと凄き三のフーリエ時齊しくあらはれいでぬ、身も
動作
(
ふるまひ
)
も
女性
(
によしやう
)
のごとく 三七—三九
神曲:01 地獄
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
而
(
し
)
かも是れが為めに尤も悩んで居るものは、梅子さん、実に
女性
(
によしやう
)
でありますよ、社会主義とは何ですか、
一言
(
いちごん
)
に
掩
(
おほ
)
へば神の御心です、
基督
(
キリスト
)
が道破し給へる神の御心です
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
▼ もっと見る
是非
(
ぜひ
)
此文
(
これ
)
を
御覽
(
ごらん
)
なされて、
一寸
(
ちよつと
)
何
(
なに
)
とか
言
(
い
)
ふて
下
(
くだ
)
され、よう
姉樣
(
ねえさま
)
、よう
姉樣
(
ねえさま
)
、お
願
(
ねが
)
ひ、
此拜
(
これ
)
、とて
紅葉
(
もみぢ
)
の
手
(
て
)
を
合
(
あ
)
はす
可憐
(
いぢら
)
しさ、
情
(
なさけ
)
ふかき
女性
(
によしやう
)
の
身
(
み
)
の、
此事
(
これ
)
のみにても
涙
(
なみだ
)
の
價値
(
あたひ
)
はたしかなるに
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
代助はそこに
女性
(
によしやう
)
の美くしさと
弱
(
よは
)
さとを見た。さうして其弱さに付け入る勇気を失つた。此
美
(
うつく
)
しい弱点を
弄
(
もてあそ
)
ぶに
堪
(
た
)
えなかつたからである。えゝ
要
(
い
)
りません、
何
(
ど
)
うかなるでせうと云つて
分
(
わか
)
れた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
女性
(
によしやう
)
の中の最も美しき女性として
クラリモンド
(新字旧仮名)
/
テオフィル・ゴーチェ
(著)
行親 これにある
女性
(
によしやう
)
は……。
修禅寺物語
(旧字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
女性
(
によしやう
)
の
如
(
ごと
)
く
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
ようべ家を出てから、
女性
(
によしやう
)
には、一人も逢つて居ない。今そこに居る
姥
(
うば
)
が、何だか、昔の知り人のやうに感ぜられるのも、無理はないのである。
死者の書:――初稿版――
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
『露しげき野を
女性
(
によしやう
)
の唯〻一人、さても/\痛はしき御事や。げに
然
(
さ
)
る人ありとこそ聞きつれど、まだ其人に遇はざれば、御身が尋ぬる人なりや、否やを知りがたし』
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
と
冷
(
ひや
)
かしたが、
元来
(
ぐわんらい
)
、
衣裳鞄
(
いしやうかばん
)
の
催促
(
さいそく
)
ではない、ホツキ
貝
(
がひ
)
の
見舞
(
みまひ
)
に
来
(
き
)
たのだから、
先
(
ま
)
づ
其次第
(
そのしだい
)
を
申述
(
まをしの
)
べる
処
(
ところ
)
へ……
又
(
また
)
近処
(
きんじよ
)
から、おなじく、
氷砂糖
(
こほりざたう
)
、
梅干
(
うめぼし
)
の
注意連
(
ちういれん
)
の
女性
(
によしやう
)
が
来
(
きた
)
り
加
(
くは
)
はつた。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
さればとて
香爐峯
(
かうろほう
)
の
雪
(
ゆき
)
に
簾
(
みす
)
をまくの
才女
(
さいぢよ
)
めきたる
行
(
おこな
)
ひはいさゝかも
無
(
な
)
く
深窓
(
しんそう
)
の
春
(
はる
)
深
(
ふか
)
くこもりて
針仕事
(
はりしごと
)
に
女性
(
によしやう
)
の
本分
(
ほんぶん
)
を
盡
(
つく
)
す
心懸
(
こゝろが
)
け
誠
(
まこと
)
に
殊勝
(
しゆしよう
)
なりき、
家
(
いへ
)
に
居
(
ゐ
)
て
孝順
(
かうじゆん
)
なるは
出
(
いで
)
て
必
(
かな
)
らず
貞節
(
ていせつ
)
なりとか
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
かう彼
女性
(
によしやう
)
は思つてゐる。だが其よりも大事なことは、此
郎女
(
いらつめ
)
——貴女は、昨日の暮れ方、奈良の家を出て、こゝまで歩いて来てゐるのである。其も唯のひとりであつた。
死者の書:――初稿版――
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
頬
(
ほゝ
)
のかゝり
白々
(
しろ/″\
)
と、
中
(
なか
)
にも、
圓髷
(
まるまげ
)
に
結
(
ゆ
)
つた
其
(
そ
)
の
細面
(
ほそおもて
)
の
氣高
(
けだか
)
く
品
(
ひん
)
の
可
(
い
)
い
女性
(
によしやう
)
の、
縺
(
もつ
)
れた
鬢
(
びん
)
の
露
(
つゆ
)
ばかり、
面窶
(
おもやつ
)
れした
横顏
(
よこがほ
)
を、
瞬
(
またゝ
)
きもしない
雙
(
さう
)
の
瞳
(
ひとみ
)
に
宿
(
やど
)
した
途端
(
とたん
)
に、スーと
下
(
お
)
りて、
板
(
いた
)
の
間
(
ま
)
で
霰ふる
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
如何
(
いか
)
に
女性
(
によしやう
)
、我れ
世
(
よ
)
に在りし時は、
御所
(
ごしよ
)
に
然
(
さ
)
る人あるを知りし事ありしが、我が知れる其人は我れを知らざる筈なり、されば
今宵
(
こよひ
)
我れを
訪
(
おとづ
)
れ給へる御身は、我が知れる横笛にてはよもあらじ。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
此
(
こ
)
のあたりに
住
(
すま
)
ふなる
橙
(
だい/\
)
の
長者
(
ちやうじや
)
、
吉例
(
きちれい
)
よろ
昆布
(
こんぶ
)
の
狩衣
(
かりぎぬ
)
に、
小殿原
(
ことのばら
)
の
太刀
(
たち
)
を
佩反
(
はきそ
)
らし、
七草
(
なゝくさ
)
の
里
(
さと
)
に
若菜
(
わかな
)
摘
(
つ
)
むとて、
讓葉
(
ゆづりは
)
に
乘
(
の
)
つたるが、
郎等
(
らうどう
)
勝栗
(
かちぐり
)
を
呼
(
よ
)
んで
曰
(
いは
)
く、あれに
袖形
(
そでかた
)
の
浦
(
うら
)
の
渚
(
なぎさ
)
に、
紫
(
むらさき
)
の
女性
(
によしやう
)
は
誰
(
た
)
そ。
月令十二態
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
少時
(
しばらく
)
すると、うしろへ
悠然
(
いうぜん
)
として
立
(
た
)
つた
女性
(
によしやう
)
があつた。
露宿
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“女性”の解説
女性(じょせい、el: γυναίκα、en: woman)は、男性と対比されるヒト(人間)の性別であり、女の人。一般的に「女性」という語は成人の女を指す。未成年の女子に対しては「少女」となり、小児の場合は「女の子」や「女児」となる。
(出典:Wikipedia)
女
常用漢字
小1
部首:⼥
3画
性
常用漢字
小5
部首:⼼
8画
“女性”で始まる語句
女性的
女性化主義
女性尊重主義者
女性達
女性化
女性美
女性名
女性方
女性式
女性主義