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嚴
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おごそ
ふりがな文庫
“
嚴
(
おごそ
)” の例文
新字:
厳
『
今日
(
けふ
)
、
江戸表御老中
(
えどおもてごらうぢう
)
から、
御奉書
(
おほうしよ
)
が
到着
(
たうちやく
)
いたした。一
日
(
にち
)
の
支度
(
したく
)
、
三日
(
みつか
)
の
道中
(
だうちう
)
で、
出府
(
しゆつぷ
)
いたせとの
御沙汰
(
ごさた
)
ぢや。』と、
嚴
(
おごそ
)
かに
言
(
い
)
つた。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
御米
(
およね
)
は
廣島
(
ひろしま
)
と
福岡
(
ふくをか
)
と
東京
(
とうきやう
)
に
殘
(
のこ
)
る
一
(
ひと
)
つ
宛
(
づゝ
)
の
記憶
(
きおく
)
の
底
(
そこ
)
に、
動
(
うご
)
かしがたい
運命
(
うんめい
)
の
嚴
(
おごそ
)
かな
支配
(
しはい
)
を
認
(
みと
)
めて、
其
(
その
)
嚴
(
おごそ
)
かな
支配
(
しはい
)
の
下
(
もと
)
に
立
(
た
)
つ、
幾月日
(
いくつきひ
)
の
自分
(
じぶん
)
を
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
すると
今度
(
こんど
)
は
蛙
(
かはづ
)
の
歩兵
(
ほへい
)
が、
同
(
おな
)
じ
嚴
(
おごそ
)
かな
口調
(
くてう
)
で
繰返
(
くりかへ
)
しました、
只
(
たゞ
)
僅
(
わづ
)
か
言葉
(
ことば
)
の
順
(
じゆん
)
を
變
(
か
)
へて、『
女王樣
(
ぢよわうさま
)
より。
球投
(
まりな
)
げのお
催
(
もよほ
)
しあるにつき
公爵夫人
(
こうしやくふじん
)
への
御招待状
(
ごせうたいじやう
)
』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
それからこの眼の
嚴
(
おごそ
)
かな深みにはどういふ意味があるんですか。それに誰があなたに風を描くことを教へたんです。こゝの空にも丘の上にも強い風が吹いてゐる。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
愉快
(
ゆくわい
)
!
電車
(
でんしや
)
が
景氣
(
けいき
)
よく
走
(
はし
)
り
出
(
だ
)
す、
函嶺
(
はこね
)
諸峰
(
しよほう
)
は
奧
(
おく
)
ゆかしく、
嚴
(
おごそ
)
かに、
面
(
おもて
)
を
壓
(
あつ
)
して
近
(
ちかづ
)
いて
來
(
く
)
る!
輕
(
かる
)
い、
淡々
(
あは/\
)
しい
雲
(
くも
)
が
沖
(
おき
)
なる
海
(
うみ
)
の
上
(
うへ
)
を
漂
(
たゞよ
)
ふて
居
(
を
)
る、
鴎
(
かもめ
)
が
飛
(
と
)
ぶ、
浪
(
なみ
)
が
碎
(
くだ
)
ける
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
▼ もっと見る
誰でもあの屏風を見るものは、如何に日頃良秀を憎く思つてゐるにせよ、不思議に
嚴
(
おごそ
)
かな心もちに打たれて、炎熱地獄の大苦艱を如實に感じるからでもございませうか。
地獄変
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
こゝには
嚴
(
おごそ
)
かなる
裝
(
よそほひ
)
したる
門者
(
かどもり
)
立てり。兩邊に
燈
(
ともしび
)
を點じたる石階を登れば、前房あり。
僮僕
(
しもべ
)
あまた走り迎へて、我帽と杖とを受取り、我が爲めに正面なる扉を排開したり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
彼
(
かれ
)
は、
自
(
みづか
)
ら
衞
(
まも
)
ることに
嚴
(
おごそ
)
かなもとめの
孤壘
(
こるゐ
)
に
姉
(
あね
)
に
對
(
たい
)
する
弟
(
おとうと
)
のやうな
親
(
した
)
しさをみせて
近
(
ちか
)
づいて
行
(
い
)
つた。
彼
(
かれ
)
は
彼女
(
かのぢよ
)
よりも二つばかり
年下
(
としした
)
なのであつた。いつの
間
(
ま
)
にかぱつと
二人
(
ふたり
)
の
關係
(
くわんけい
)
が
噂
(
うは
)
さにのぼつた。
悔
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
月はその空へ
嚴
(
おごそ
)
かな行進をつゞけて昇りつゝあつた。出離れた丘の頂きを遠く遙かに下に見て、測り知れぬ深みと距りにある深夜の暗黒——天心を仰ぎめざすがごとく。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
それから
再
(
ふたゝ
)
び
皆
(
みん
)
なが
集
(
あつま
)
つた
時
(
とき
)
に、ドード
鳥
(
てう
)
は
嚴
(
おごそ
)
かに
指環
(
ゆびわ
)
を
示
(
しめ
)
して、『
吾輩
(
わがはい
)
は
此
(
この
)
優美
(
いうび
)
なる
指環
(
ゆびわ
)
を
諸君
(
しよくん
)
の
受納
(
じゆなふ
)
せられんことを
望
(
のぞ
)
む』
此
(
この
)
短
(
みじか
)
い
演説
(
えんぜつ
)
が
濟
(
す
)
むと一
同
(
どう
)
拍手喝采
(
はくしゆかつさい
)
しました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
それが
實生活
(
じつせいくわつ
)
の
嚴
(
おごそ
)
かな
部分
(
ぶぶん
)
を
冒
(
をか
)
す
樣
(
やう
)
になつたのは、
全
(
まつた
)
く
珍
(
めづ
)
らしいと
云
(
い
)
はなければならなかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
矢庭
(
やには
)
に
引捕
(
ひつとら
)
へて
官
(
くわん
)
に
訴
(
うつた
)
へると二の
句
(
く
)
もなく
伏罪
(
ふくざい
)
したので、石の
在所
(
ありか
)
も
判明
(
はんめい
)
した。
官吏
(
やくにん
)
は
直
(
す
)
ぐ石を
取寄
(
とりよ
)
せて一見すると、これ亦た
忽
(
たちま
)
ち
慾心
(
よくしん
)
を
起
(
おこ
)
し、これは
官
(
くわん
)
に
没收
(
ぼつしう
)
するぞと
嚴
(
おごそ
)
かに
言
(
い
)
ひ
渡
(
わた
)
した。
石清虚
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
現
(
げ
)
にやうやくにして歸りぬ。されど二人の賓客を伴へり、夫人は一聲アントニオと云ひしが、
忽
(
たちまち
)
又調子を
更
(
か
)
へてアントニオ
君
(
ぎみ
)
と云ひつゝ、その
嚴
(
おごそ
)
かに落つきたる目を擧げて、夫と我とを見くらべたり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
『それは
長靴
(
ながぐつ
)
にもなれば
短靴
(
たんぐつ
)
にもなる』とグリフォンが
頗
(
すこぶ
)
る
嚴
(
おごそ
)
かに
答
(
こた
)
へました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
宗助
(
そうすけ
)
の
感覺
(
かんかく
)
には、
山寺
(
やまでら
)
の
寒
(
さむ
)
さ
以上
(
いじやう
)
に、
一種
(
いつしゆ
)
嚴
(
おごそ
)
かな
氣
(
き
)
が
加
(
くは
)
はつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
さうして、
嚴
(
おごそ
)
かに、
低音
(
バス
)
の聲で云つた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
嚴
部首:⼝
20画
“嚴”を含む語句
嚴重
莊嚴
嚴格
威嚴
嚴肅
尊嚴
嚴敷
嚴橿
手嚴
嚴命
華嚴
嚴然
嚴罰
森嚴
嚴島
峻嚴
謹嚴
嚴正
嚴刻
端嚴
...