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丙
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へい
ふりがな文庫
“
丙
(
へい
)” の例文
三
人
(
にん
)
の
中
(
うち
)
のもっとも
年下
(
としした
)
の
丙
(
へい
)
は、
空
(
そら
)
を
見
(
み
)
て
考
(
かんが
)
えていました。このとき、
遠
(
とお
)
く
北
(
きた
)
の
方
(
ほう
)
の
海
(
うみ
)
で
汽笛
(
きてき
)
の
音
(
おと
)
がかすかに
聞
(
き
)
こえたのでありました。
不死の薬
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
やはり同種類の
丙
(
へい
)
に逢った時、これはこの種類の代表者もしくはその一つであると認めるのは conception の力であります。
創作家の態度
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
また、天気を予知する法に、
丙
(
へい
)
の日大風あれば必ず火災あり、
丁
(
てい
)
の日大風あればその年
旱
(
ひでり
)
すということあるも、火に属す日なるより連想したるものならん。
妖怪学
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
あるいは
謄写
(
とうしゃ
)
したりして教師の目をくらますことである、それには全級の
聯絡
(
れんらく
)
がやくそくせられ、
甲
(
こう
)
から
乙
(
おつ
)
へ、乙から
丙
(
へい
)
へと答案を回送するのであった、もっと巧妙な作戦は
ああ玉杯に花うけて
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
甲も乙も
丙
(
へい
)
も
丁
(
てい
)
もやり得るのだから誰れでもやるべきものと定められている分量である。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
▼ もっと見る
柳
(
やなぎ
)
の
精
(
せい
)
か、
梅
(
うめ
)
の
化身
(
けしん
)
か、声すずしく手は白く、覆面すがたに
似合
(
にあ
)
わないやさしいすがたの者ばかりで、
甲
(
こう
)
、
乙
(
おつ
)
、
丙
(
へい
)
、
丁
(
てい
)
、どの
影
(
かげ
)
もすべて一
体
(
たい
)
の
分身
(
ぶんしん
)
かと思われるほどみなおなじ
背
(
せ
)
かたちだ。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
夜番
(
よばん
)
の
者
(
もの
)
甲
(
かふ
)
、
乙
(
おつ
)
、
丙
(
へい
)
、
其他
(
そのた
)
多勢
(
おほぜい
)
パリスの
侍童
(
こわらは
)
を
案内者
(
あんないじゃ
)
にして出る。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
「ああ、なつかしい、まさしく
甲
(
こう
)
と
丙
(
へい
)
だ! よく
死
(
し
)
なずに
帰
(
かえ
)
ってくれた。」と、
乙
(
おつ
)
は、
目
(
め
)
に、
熱
(
あつ
)
い
涙
(
なみだ
)
をいっぱい
流
(
なが
)
して
喜
(
よろこ
)
びました。
幽霊船
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
あるいは作家自身が自らB主義と名乗る場合もありましょう。どちらでも同じ事であります。第三に
丙
(
へい
)
と云う男が出てA″を書く。A′とA″と似ているところからやはりB主義に纏められる。
創作家の態度
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
甲
(
こう
)
を攻めれば
乙
(
おつ
)
きたらん、乙を討たんとせば
丙
(
へい
)
突
(
つ
)
かんという三
角
(
かく
)
対峙
(
たいじ
)
。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
他
(
た
)
の
夜番
(
よばん
)
の
者
(
もの
)
丙
(
へい
)
、ロレンス
法師
(
ほふし
)
を
引立
(
ひきた
)
てゝ出る。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
また
丙
(
へい
)
は
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
「
丙
(
へい
)
がなかっただけでも、ありがたいのですよ。さあ、この
通信簿
(
つうしんぼ
)
をお
仏壇
(
ぶつだん
)
の
前
(
まえ
)
におあげなさい。」と、お
母
(
かあ
)
さんが、おっしゃいました。
年ちゃんとハーモニカ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
無論描かれる波の数は無限無数で、その一波一波の長短も高低も千差万別でありましょうが、やはり甲の波が乙の波を呼出し、乙の波がまた
丙
(
へい
)
の波を誘い出して順次に推移しなければならない。
現代日本の開化
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
このとき、かしの
木
(
き
)
の
葉
(
は
)
が、さらさらといって、
青黒
(
あおぐろ
)
いガラスのような
空
(
そら
)
で
鳴
(
な
)
りました。三
人
(
にん
)
はしばらく
黙
(
だま
)
っていましたが、
乙
(
おつ
)
が
丙
(
へい
)
に
向
(
む
)
かって
不死の薬
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
乙
(
おつ
)
の
男
(
おとこ
)
だけは、だれもいない
島
(
しま
)
に
残
(
のこ
)
って、
甲
(
こう
)
と
丙
(
へい
)
の
二人
(
ふたり
)
が、
勇
(
いさ
)
ましい
掛
(
か
)
け
声
(
ごえ
)
をしながら、
湾
(
わん
)
から
沖
(
おき
)
の
方
(
ほう
)
へ
出
(
で
)
てゆくのを
見送
(
みおく
)
っていたのであります。
幽霊船
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その
日
(
ひ
)
の
午後
(
ごご
)
、
授業時間
(
じゅぎょうじかん
)
が
終
(
お
)
わって
学校
(
がっこう
)
から
帰
(
かえ
)
るときに、
甲
(
こう
)
・
丙
(
へい
)
・
丁
(
てい
)
は、いちはやく
逃
(
のが
)
れて
帰
(
かえ
)
ることができました。
雪の国と太郎
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「五、六
年前
(
ねんまえ
)
も、この
町
(
まち
)
のはずれを
流
(
なが
)
れている
河
(
かわ
)
で
金色
(
こんじき
)
の
魚
(
うお
)
を
見
(
み
)
たものがあるそうだ。」と、
丙
(
へい
)
がいいました。
金の魚
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
こうなると
甲
(
こう
)
・
乙
(
おつ
)
・
丙
(
へい
)
・
丁
(
てい
)
らは、まったく
自分
(
じぶん
)
らが
勝
(
か
)
ったものと
思
(
おも
)
いました。そして
家
(
うち
)
に
帰
(
かえ
)
ると四
人
(
にん
)
はそろって
太郎
(
たろう
)
を
征伐
(
せいばつ
)
するのだといって
出
(
で
)
かけました。
雪の国と太郎
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「さようなら。ご
機嫌
(
ごきげん
)
よう。」と、
後
(
あと
)
に、ただひとり
残
(
のこ
)
された
丙
(
へい
)
のアネモネはいって、
乙
(
おつ
)
を
見送
(
みおく
)
りました。
花と人の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
甲
(
こう
)
の
身
(
み
)
の
上
(
うえ
)
、
乙
(
おつ
)
の
身
(
み
)
の
上
(
うえ
)
を
思
(
おも
)
って、
最後
(
さいご
)
に
残
(
のこ
)
った
丙
(
へい
)
のアネモネは、しばらくさびしい
日
(
ひ
)
を
送
(
おく
)
っていました。
花と人の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
私
(
わたし
)
は、とりすました
甲
(
こう
)
にも、また、
陰気
(
いんき
)
に
見
(
み
)
える
丙
(
へい
)
にも、どこか
不自然
(
ふしぜん
)
なところがあるのを
感
(
かん
)
じました。ひとり、
色
(
いろ
)
の
黒
(
くろ
)
い
乙
(
おつ
)
だけは
正直
(
しょうじき
)
で、
明朗
(
めいろう
)
な
気
(
き
)
がしました。
ひとをたのまず
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
甲
(
こう
)
と
丙
(
へい
)
の
二人
(
ふたり
)
は、それに
対
(
たい
)
して、
答
(
こた
)
えるであろうと
思
(
おも
)
ったのに、
音
(
おと
)
なく、
船
(
ふね
)
をこいで、
前方
(
ぜんぽう
)
を
横切
(
よこぎ
)
ったかと
思
(
おも
)
うと、その
姿
(
すがた
)
は、
煙
(
けむり
)
のごとく
消
(
き
)
えてしまったのです。
幽霊船
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
と、
丙
(
へい
)
が
輝
(
かがや
)
く
瞳
(
ひとみ
)
を
星
(
ほし
)
に
向
(
む
)
けて
涙
(
なみだ
)
ぐみました。
夜
(
よる
)
の
風
(
かぜ
)
に
吹
(
ふ
)
かれて、かしの
木
(
き
)
がサワサワと
鳴
(
な
)
っています。
不死の薬
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
甲
(
こう
)
は
背
(
せ
)
が
高
(
たか
)
く、
乙
(
おつ
)
は
色
(
いろ
)
が
黒
(
くろ
)
く、
丙
(
へい
)
はやせていました。そして、バケツを
下
(
さ
)
げるもの、ほうきを
持
(
も
)
つもの、そのようすはどこかへそうじをしに、いくように
見
(
み
)
えました。
ひとをたのまず
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「なに、わけはないさ。」と、
甲
(
こう
)
が、ほほえみました。こんなときでも
丙
(
へい
)
は、だまっていました。
ひとをたのまず
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
丙
(
へい
)
ですか、そんなわるい
点
(
てん
)
があると
思
(
おも
)
うのですか。」と、お
母
(
かあ
)
さんは
目
(
め
)
をまるくしました。
小さな妹をつれて
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その
明
(
あ
)
くる
日
(
ひ
)
になると
雪
(
ゆき
)
が
降
(
ふ
)
っていました。
朝
(
あさ
)
、
甲
(
こう
)
・
乙
(
おつ
)
・
丙
(
へい
)
・
丁
(
てい
)
の四
人
(
にん
)
の
子供
(
こども
)
は、たがいに
誘
(
さそ
)
い
合
(
あ
)
って
学校
(
がっこう
)
へ
出
(
で
)
かけました。
路
(
みち
)
ばたのすぎの
木
(
き
)
の
枝
(
えだ
)
は
雪
(
ゆき
)
がたまってたわんでいます。
雪の国と太郎
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
あまり
性質
(
せいしつ
)
のよくない、
甲
(
こう
)
と
乙
(
おつ
)
と
丙
(
へい
)
は、ある
日
(
ひ
)
、三
人
(
にん
)
寄
(
よ
)
り
集
(
あつ
)
まって
金の魚
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
甲
(
こう
)
のアネモネの
鉢
(
はち
)
は、
赤
(
あか
)
い
色
(
いろ
)
の
素焼
(
すや
)
きでした。
乙
(
おつ
)
のアネモネの
植
(
う
)
わっている
鉢
(
はち
)
も、やはり
同
(
おな
)
じ
色
(
いろ
)
をしていました。
丙
(
へい
)
のアネモネの
鉢
(
はち
)
は、
黒
(
くろ
)
い
色
(
いろ
)
の
素焼
(
すや
)
きでありました。この三つの
鉢
(
はち
)
は
並
(
なら
)
んでいました。
花と人の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「お
母
(
かあ
)
さん、これから
勉強
(
べんきょう
)
するから、
丙
(
へい
)
があってもしからない。」
小さな妹をつれて
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“丙”の解説
丙(へい、ひのえ)は、十干の3番目である。
陰陽五行説では火性の陽に割り当てられており、ここから日本では「ひのえ」(火の兄)ともいう。
(出典:Wikipedia)
丙
常用漢字
中学
部首:⼀
5画
“丙”を含む語句
丙戌
丙午
丙寅
丙辰
丙子
丙午年
丙種
順治丙申
至正丙戌
甲乙丙
広丙
孟丙
天祐丙子
乙原丙午
丙辰丸
丙童子
丙申
丙太
丙吉