“丙寅”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
へいいん55.6%
ひのえとら44.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
明史みんし恭閔恵きょうびんけい皇帝紀に記す、宮中火起り、帝終る所を知らずと。皇后馬氏ばしは火に赴いて死したもう。丙寅へいいん、諸王及び文武の臣、燕王に位にかんことを請う。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
コレ鄙稿ヲ篋底きょうていニ探リ出シテあらた剞劂きけつ氏ニ託スル所以ゆえんナリトイフ。大正十五年丙寅へいいん初春永井荷風識。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
文化三、丙寅ひのえとら年の正月の末頃から江戸では槍突きという悪いことが流行りました。くらやみから槍を持った奴が不意に飛び出して来て、往来の人間をむやみに突くんです。
半七捕物帳:18 槍突き (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
本朝にも弥勒の平等世界を唱えて衆を乱した事歴史に見ゆとは何を指すのかちょっと分らぬが、『甲斐国妙法寺記』に、永正三丙寅ひのえとら、この年春は売買去年冬よりもなお高直こうじきなり。