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さぶろう
ふりがな文庫
“
三郎
(
さぶろう
)” の例文
「
僕
(
ぼく
)
たちだって、そのかわり、くりや、どんぐりを、
拾
(
ひろ
)
うことができないのだから、おんなじこった。」と、
三郎
(
さぶろう
)
さんは
思
(
おも
)
いました。
おかめどんぐり
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その志津子さんには、喜田川
三郎
(
さぶろう
)
という凡そ『似もつかぬ』感情と生活様式と教養とを持った
良夫
(
おっと
)
のあったことも皆様は御存じの筈です。
奇談クラブ〔戦後版〕:01 第四の場合
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
三郎
(
さぶろう
)
ひとり、上をまわって
泳
(
およ
)
いで
遁
(
に
)
げたら、しゅっこはすぐに
追
(
お
)
い
付
(
つ
)
いて、
押
(
おさ
)
えたほかに、
腕
(
うで
)
をつかんで、四、五へんぐるぐる引っぱりまわした。
さいかち淵
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
むかし、三
人
(
にん
)
の男の子を
持
(
も
)
ったおかあさんがありました。
総領
(
そうりょう
)
が
太郎
(
たろう
)
さん、二ばんめが
次郎
(
じろう
)
さん、いちばん
末
(
すえ
)
っ
子
(
こ
)
のごく小さいのが、
三郎
(
さぶろう
)
さんです。
物のいわれ
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
こぼれ糸
纚
(
さで
)
につくりて魚とると
二郎
(
じろう
)
太郎
(
たろう
)
三郎
(
さぶろう
)
川に日くらす
曙覧の歌
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
▼ もっと見る
三郎
(
さぶろう
)
さまと申のなり
此頃
(
このごろ
)
來
(
き
)
給
(
たま
)
ひしは
和女
(
そなた
)
が
丁度
(
ちやうど
)
不在
(
るす
)
の
時
(
とき
)
よ一
ト
足
(
あし
)
違
(
ちが
)
ひに
御歸宅
(
ごきたく
)
ゆゑ
知
(
し
)
らぬのは
道理
(
どうり
)
と
云
(
い
)
ひかけてお
八重
(
やへ
)
の
顏
(
かほ
)
さしのぞき
此願
(
このねが
)
ひ
若
(
も
)
し
叶
(
かな
)
はゞ
生涯
(
しやうがい
)
の
大恩
(
だいおん
)
ぞかし
諄
(
くど
)
うは
云
(
い
)
はぬ
心
(
こゝろ
)
は
是
(
これ
)
よと
合
(
あ
)
はす
手
(
て
)
に
嬉
(
うれ
)
しき
色
(
いろ
)
はあらはれたり
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
三郎
(
さぶろう
)
は
野原
(
のはら
)
の
中
(
なか
)
を
駈
(
か
)
け
出
(
だ
)
しました。ほかの
二人
(
ふたり
)
ももときた
道
(
みち
)
をもどりました。すると、だれやら、
三郎
(
さぶろう
)
の
後
(
あと
)
を
追
(
お
)
っかけてきました。
空色の着物をきた子供
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
太郎
(
たろう
)
と
次郎
(
じろう
)
はそっと
相談
(
そうだん
)
をしていますと、
奥
(
おく
)
ではもりもり
山姥
(
やまうば
)
が
三郎
(
さぶろう
)
を
食
(
た
)
べる
音
(
おと
)
が、だんだん
高
(
たか
)
く
聞
(
き
)
こえました。
物のいわれ
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
「さっぱり魚、浮ばなぃよ。」
三郎
(
さぶろう
)
が
叫
(
さけ
)
んだ。しゅっこはびくっとしたけれども、まだ一しんに水を見ていた。
さいかち淵
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「
三郎
(
さぶろう
)
や、あんなに、ご
近所
(
きんじょ
)
でやかましくおっしゃるのだから、ボンを、だれかほしいという
人
(
ひと
)
があったら、やったらどうだい。」
少年の日の悲哀
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
まもなく、
小指
(
こゆび
)
ぐらいの茶いろなかじかが、
横向
(
よこむ
)
きになって流れて来たので、
取
(
と
)
ろうとしたら、うしろのほうで
三郎
(
さぶろう
)
が、まるで
瓜
(
うり
)
をすするときのような声を出した。
さいかち淵
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
奥
(
おく
)
に
居
(
い
)
るのは
山姥
(
やまうば
)
にちがいない。
山姥
(
やまうば
)
がおかあさんに
化
(
ば
)
けて、
三郎
(
さぶろう
)
ちゃんを
食
(
た
)
べているのだよ。ぐずぐずしていると、こんどはわたいたちが
食
(
た
)
べられる。
早
(
はや
)
く
逃
(
に
)
げよう、
逃
(
に
)
げよう。
物のいわれ
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
と
思
(
おも
)
って、
三郎
(
さぶろう
)
は
口
(
くち
)
にボンの
名
(
な
)
を
呼
(
よ
)
びながら、あっちこっちと
探
(
さが
)
して
歩
(
ある
)
きました。けれど、ついにその
影
(
かげ
)
・
形
(
かたち
)
を
見
(
み
)
なかったのです。
少年の日の悲哀
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
三郎
(
さぶろう
)
、この時間うな木ペン
使
(
つか
)
ってがら、おれさ
貸
(
か
)
せな。」キッコがとなりの三郎に云いました。
みじかい木ぺん
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
三郎
(
さぶろう
)
は、しばらく
立
(
た
)
ってこのようすを
見
(
み
)
ていましたが、ボンは、いまだ
三郎
(
さぶろう
)
を
見
(
み
)
つけませんでした。そこで
三郎
(
さぶろう
)
は
口笛
(
くちぶえ
)
を
鳴
(
な
)
らしました。
少年の日の悲哀
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「高田
三郎
(
さぶろう
)
さんです。」
風の又三郎
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
小僧
(
こぞう
)
さんの
名
(
な
)
は
三郎
(
さぶろう
)
といって、
田舎
(
いなか
)
から、この
叔父
(
おじ
)
さんを
頼
(
たよ
)
ってきたのです。そして、いまの
製菓工場
(
せいかこうじょう
)
へ
見習
(
みなら
)
い
小僧
(
こぞう
)
に
入
(
はい
)
ったのでした。
波荒くとも
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「なんだろうね、あの
人形
(
にんぎょう
)
は?
口
(
くち
)
から
血
(
ち
)
が
出
(
で
)
ていたよ。
僕
(
ぼく
)
はあんなすごい
人形
(
にんぎょう
)
を
見
(
み
)
たことがないよ。」と、
三郎
(
さぶろう
)
がいいました。
空色の着物をきた子供
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ある
日
(
ひ
)
のこと、
正
(
まさ
)
ちゃんは、
大将
(
たいしょう
)
となって、
近所
(
きんじょ
)
の
小
(
ちい
)
さなヨシ
子
(
こ
)
さんや、
三郎
(
さぶろう
)
さんたちといっしょに
原
(
はら
)
っぱへじゅず
玉
(
だま
)
を
取
(
と
)
りにゆきました。
左ぎっちょの正ちゃん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「ああ
君
(
きみ
)
かい。
僕
(
ぼく
)
は、またじいさんがおいかけてきたのかと
思
(
おも
)
って、いっしょうけんめいに
逃
(
に
)
げたよ。」と、
三郎
(
さぶろう
)
ははじめて
安心
(
あんしん
)
しました。
空色の着物をきた子供
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「おまち、ポチ、おまち。」といって、
三郎
(
さぶろう
)
はその
後
(
あと
)
を
追
(
お
)
いましたけれど、ポチは、さっさと、
帽子
(
ぼうし
)
をくわえてどこへかいってしまいました。
頭をはなれた帽子
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
みんなは、
三郎
(
さぶろう
)
さんのまわりにたかって、はなれないのでした。そのうち、
奪
(
うば
)
い
合
(
あ
)
いから、けんかをはじめたのであります。
おかめどんぐり
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
お
母
(
かあ
)
さんは、じつにものの
道理
(
どうり
)
のわからない
人
(
ひと
)
でありましたけれど、
弟
(
おとうと
)
の
三郎
(
さぶろう
)
はこの
姉
(
あね
)
を
慕
(
した
)
い、そのいうことをよくきく、いい
子
(
こ
)
でありました。
めくら星
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
三郎
(
さぶろう
)
さんは、さっそく、
孝二
(
こうじ
)
くんに、
礼
(
れい
)
をいってやりました。それから、そのうちに、また
雑誌
(
ざっし
)
を
送
(
おく
)
るからと
書
(
か
)
きました。
おかめどんぐり
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
三郎
(
さぶろう
)
は、
往来
(
おうらい
)
で、
犬
(
いぬ
)
と
遊
(
あそ
)
んでいるうちに、ふいに、
自分
(
じぶん
)
のかぶっていた
帽子
(
ぼうし
)
をとって、これを
犬
(
いぬ
)
の
頭
(
あたま
)
にかぶせました。
頭をはなれた帽子
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そして、
後
(
あと
)
にきたお
母
(
かあ
)
さんに
産
(
う
)
まれた、
弟
(
おとうと
)
の
三郎
(
さぶろう
)
の
守
(
も
)
りをしたり、
自分
(
じぶん
)
のできるかぎりの
世話
(
せわ
)
をしたのであります。
めくら星
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
三郎
(
さぶろう
)
さんも、ヨシ
子
(
こ
)
さんも、いってみたかったのだけれど、
正
(
まさ
)
ちゃんが、いっしょうけんめいで、じゅず
玉
(
だま
)
をとおしているのでゆくことができませんでした。
左ぎっちょの正ちゃん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
たくさん
子供
(
こども
)
たちが、わいわいと
集
(
あつ
)
まってきました。ヨシ
子
(
こ
)
さんも、
三郎
(
さぶろう
)
さんも、
我慢
(
がまん
)
がしきれなくなって、とうとう、そっちへかけ
出
(
だ
)
していってしまいました。
左ぎっちょの正ちゃん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そして、なつかしい
真実
(
ほんとう
)
のお
母
(
かあ
)
さんにあうこともできれば、また
三郎
(
さぶろう
)
さんの
大事
(
だいじ
)
にしていた
鳥
(
とり
)
を、
世界
(
せかい
)
じゅうめぐりめぐって
探
(
さが
)
すこともできるだろうと
思
(
おも
)
いました。
めくら星
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その
後
(
ご
)
、
三郎
(
さぶろう
)
も、
犬
(
いぬ
)
も、
工夫
(
こうふ
)
も、そして、
電信柱
(
でんしんばしら
)
も、この
帽子
(
ぼうし
)
の
行方
(
ゆくえ
)
について
知
(
し
)
ることができなかった。ただひとり、
月
(
つき
)
だけは、
世界
(
せかい
)
じゅうを
旅
(
たび
)
しますので、それを
知
(
し
)
りました。
頭をはなれた帽子
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
三郎
(
さぶろう
)
は、また
病気
(
びょうき
)
がなおって、これも
来月
(
らいげつ
)
のはじめから、
工場
(
こうば
)
へ
帰
(
かえ
)
ることになりました。
二人
(
ふたり
)
は、ここ
数日間
(
すうじつかん
)
を
楽
(
たの
)
しく
遊
(
あそ
)
ぼうと
緑色
(
みどりいろ
)
の
芽
(
め
)
が
萌
(
も
)
え
出
(
で
)
た
堤
(
つつみ
)
の
上
(
うえ
)
まで、
出
(
で
)
てきたのでした。
波荒くとも
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
叔父
(
おじ
)
さんは、
足音
(
あしおと
)
をたてぬようにして、
三郎
(
さぶろう
)
の
寝
(
ね
)
ているへやへ
入
(
はい
)
りました。
波荒くとも
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
三郎
(
さぶろう
)
は、
肩
(
かた
)
をならべて、お
家
(
うち
)
の
方
(
ほう
)
へ
帰
(
かえ
)
りました。
春の日
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
三
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
郎
常用漢字
中学
部首:⾢
9画
“三郎”で始まる語句
三郎党
三郎兵衛
三郎丸
三郎助
三郎墓
三郎次
三郎治
三郎進
三郎祐泰
三郎長女