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関
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かん
ふりがな文庫
“
関
(
かん
)” の例文
旧字:
關
10 これにわが
法度
(
のり
)
を定め
関
(
かん
)
及び門を設けて、11
曰
(
いわ
)
くここまでは来るべし、ここを越ゆべからず、
汝
(
なんじ
)
の
高浪
(
たかなみ
)
ここに
止
(
とど
)
まるべしと。
ヨブ記講演
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
西東
(
にしひがし
)
長短の
袂
(
たもと
)
を分かって、
離愁
(
りしゅう
)
を
鎖
(
とざ
)
す
暮雲
(
ぼうん
)
に
相思
(
そうし
)
の
関
(
かん
)
を
塞
(
せ
)
かれては、
逢
(
あ
)
う事の
疎
(
うと
)
くなりまさるこの
年月
(
としつき
)
を、変らぬとのみは思いも寄らぬ。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
渡り廊下でつづいた別棟に、お蓮様、丹波をはじめ道場の一派、われ
関
(
かん
)
せず
焉
(
えん
)
とばかり、ひっそり
閑
(
かん
)
と暮らしているんです。
丹下左膳:02 こけ猿の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
十
数丈
(
すうじょう
)
の
樹上
(
じゅじょう
)
から目をひらけば、
甲斐
(
かい
)
、
秩父
(
ちちぶ
)
、
上毛
(
じょうもう
)
の
平野
(
へいや
)
、
関
(
かん
)
八
州
(
しゅう
)
、雲の上から見る気がして、目がくらむかもわからない。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そして、自分に
致命傷
(
ちめいしょう
)
の危険がなければ人が何をしようと、どんなに威張ろうと、朝鮮へ遠征しようと、親類の小田原を亡ぼそうと、
我
(
われ
)
関
(
かん
)
せずでいる人だ。
家康
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
▼ もっと見る
彼
(
かれ
)
は、
直
(
ただ
)
ちに
病院
(
びょういん
)
へかつぎ
込
(
こ
)
まれました。
傷
(
きず
)
は
幸
(
さいわ
)
いに
脚
(
あし
)
の
挫折
(
ざせつ
)
だけであって、ほかはたいしたことがなく、もとより
生命
(
せいめい
)
に
関
(
かん
)
するほどではなかったのです。
空晴れて
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
すなわち彼等は長州が
勝
(
か
)
つも徳川が
負
(
ま
)
くるも
毫
(
ごう
)
も心に
関
(
かん
)
せず、心に関するところはただ
利益
(
りえき
)
の一点にして
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
さればいよいよ湯上りの
両肌
(
りょうはだ
)
脱ぎ、
家
(
うち
)
が
潰
(
つぶ
)
れようが地面が裂けようが、われ
関
(
かん
)
せず
焉
(
えん
)
という有様、身も魂も打込んで鏡に向う姿に至っては、先生は全くこれこそ
妾宅
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
国の盛衰を引請くるとは、すなわち国政にかかわることなり。人民は国政に
関
(
かん
)
せざるべからざるなり。
学者安心論
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
それは
事実
(
じじつ
)
か
否
(
いな
)
かは
知
(
し
)
らなかつたが、
誰
(
たれ
)
からも
好感
(
こうかん
)
をもたれない
私
(
わたし
)
とI
子
(
こ
)
との
事
(
こと
)
に
関
(
かん
)
して、さう
言
(
い
)
つたとすれば、それはS、H
氏
(
し
)
の
言
(
い
)
ひさうなことだとは
思
(
おも
)
はれた。
微笑の渦
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
成
(
なる
)
るべく
話
(
はなし
)
の
筋道
(
すじみち
)
が
通
(
とお
)
るよう、これからすべてを一と
纏
(
まと
)
めにして、
私
(
わたくし
)
が
長
(
なが
)
い
年月
(
としつき
)
の
間
(
あいだ
)
にやっとまとめ
上
(
あ
)
げた、
守護霊
(
しゅごれい
)
に
関
(
かん
)
するお
話
(
はなし
)
を
順序
(
じゅんじょ
)
よく
申上
(
もうしあ
)
げて
見
(
み
)
たいと
存
(
ぞん
)
じます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
自分は便利のためにこれをここに引用する必要を感ずる——武蔵野は俗にいう
関
(
かん
)
八州の平野でもない。また
道灌
(
どうかん
)
が
傘
(
かさ
)
の代りに
山吹
(
やまぶき
)
の花を貰ったという歴史的の原でもない。
武蔵野
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
遼東
(
りょうとう
)
の
江陰侯
(
こういんこう
)
呉高
(
ごこう
)
を永平より
逐
(
お
)
い、転じて
大寧
(
たいねい
)
に至りて之を抜き、
寧
(
ねい
)
王を擁して
関
(
かん
)
に入る。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
土蔵の
庇
(
ひさし
)
の下を潜って、裏通りへ抜ける狭い抜け裏で、入口と出口には厳重な木戸があり、
一夫
(
いっぷ
)
関
(
かん
)
を
護
(
まも
)
ればと言った、江戸の下町によく見掛けた、一種の要害になって居ります。
銭形平次捕物控:243 猿回し
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
その玄宗皇帝の
御代
(
みよ
)
も終りに近い、天宝十四年に、
安禄山
(
あんろくさん
)
という奴が
謀反
(
むほん
)
を起したんだが、その翌年の正月に安禄山は
僭号
(
せんごう
)
をして、六月、賊、
関
(
かん
)
に
入
(
い
)
る、
帝
(
みかど
)
出奔
(
しゅっぽん
)
して
馬嵬
(
ばかい
)
に
薨
(
こう
)
ず。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
が、その
中
(
なか
)
で、とくに
興味深
(
きょうみぶか
)
く
思
(
おも
)
われたのは、
金魚鉢
(
きんぎょばち
)
に
関
(
かん
)
しての
彼
(
かれ
)
の
述懐
(
じゅっかい
)
であつた。
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
そして、例の猪首を窮屈そうに詰襟のうえにそらし、我
関
(
かん
)
せず
焉
(
えん
)
といったふうでいながら、教室では無論のこと、廊下を歩いている時でも、次郎には特別の注意を払っていたのである。
次郎物語:02 第二部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
それで男も女も
恋愛
(
れんあい
)
に
関
(
かん
)
する
趣味
(
しゅみ
)
にはなんらの
自覚
(
じかく
)
もなかった。
老獣医
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
その日、
柴家
(
さいけ
)
の
荘丁
(
いえのこ
)
は、大勢して、旅立つ客の三名を、関外まで送って行った。
関
(
かん
)
の番卒といい、牢営内の役人までも、
柴進
(
さいしん
)
の家の者と聞けば、疑いもしない。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
筑波の影が低く
遥
(
はる
)
かなるを見ると我々は
関
(
かん
)
八州の一隅に武蔵野が呼吸している意味を感ずる。
武蔵野
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
われ
関
(
かん
)
せず
焉
(
えん
)
と水口の土間で、かまどの下を吹きつけていたお藤が、気のない声で答える。
丹下左膳:02 こけ猿の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
右のごとく長州の
騒動
(
そうどう
)
に対して
痛痒
(
つうよう
)
相
(
あい
)
関
(
かん
)
せざりしに反し、官軍の東下に
引続
(
ひきつづ
)
き奥羽の
戦争
(
せんそう
)
に付き横浜外人中に一方ならぬ
恐惶
(
きょうこう
)
を起したるその
次第
(
しだい
)
は、中国辺にいかなる
騒乱
(
そうらん
)
あるも
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
私徳を修めて身を
潔清
(
けっせい
)
の
位
(
くらい
)
に置くと、私権を張りて節を屈せざると、二者その趣を
殊
(
こと
)
にするが如くなれども、根本の元素は同一にして、私徳私権
相
(
あい
)
関
(
かん
)
し、徳は権の
質
(
しつ
)
なりというべし。
日本男子論
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
◯そしてこの御しがたき奔放自在の海に対して「
法度
(
のり
)
を定め
関
(
かん
)
及び門を設けて」
ヨブ記講演
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
ピカ一は、もはや
我
(
われ
)
関
(
かん
)
せず、という様子であった。
不連続殺人事件
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
さらに、二つの江の口を過ぎると、やがて
金沙灘
(
きんさたん
)
の岸には、
幾旒
(
いくりゅう
)
もの旗と人列が見えた。頭領の
王倫
(
おうりん
)
以下、
寨中
(
さいちゅう
)
の群星が、
関
(
かん
)
を出て、立ち迎えていたものだった。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「はっ。抜け出して来たものらしく、ひそかに、
関
(
かん
)
元帥にお目にかかりたいといって来ましたが」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
馬は、見むきもせず、われ
関
(
かん
)
せず
焉
(
えん
)
と、かッたるそうに目の皮をふさいでいる。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
五
関
(
かん
)
突破
(
とっぱ
)
三国志:06 孔明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
関
常用漢字
小4
部首:⾨
14画
“関”を含む語句
関係
関節
玄関
機関
関西
玄関番
機関室
馬関
関所
関宿
無関心
機関車
不関焉
関門
関釜
関鍵
大関
関繋
玄関先
関心
...