賛成さんせい)” の例文
旧字:贊成
「だって、そんないやなさかななんか、わたし、かうのはきらいだわ。」と、ときねえさんは、正吉しょうきちくんのいうことに賛成さんせいしませんでした。
ドノバンも富士男も賛成さんせいした。一同はうちつれて山田左門の墓にもうで、ゴルドンの慷慨淋漓こうがいりんりたる弔詞ちょうしのもとに礼拝らいはいをおわった。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
わたしはカピに向かってこの計画を言い聞かせると、かれはよくわかったとみえて、さっそく賛成さんせいの意をほえてみせた。
それで、ガチョウの申し出に賛成さんせいして、じゃ、そうしよう、と、言おうとしました。と、そのとき、うしろのほうでバタバタという大きな音がしました。
それは、野の子として育つことには賛成さんせいだが、泥沼の子になることには警戒心をもったからである。
親は眺めて考えている (新字新仮名) / 金森徳次郎(著)
賛成さんせい賛成さんせい。さあ、ではすぐしろのおじいさんに、ってもらうことにしましょう。」
猫の草紙 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
きみたちは、これにもこころよく賛成さんせいしてくれた。それで、ぼくも気持ちよくきみたちと練習れんしゅうを続けてきたのだ。おかげで、ぼくらのチームも、かなり力がついてきたと思っている。
星野くんの二塁打 (新字新仮名) / 吉田甲子太郎(著)
神君の御彦おんひこに當らせ給へり紀州公こそしかるべからんとぞ申されける諸侯其道理もつとも然るべしと異口同音いくどうおん賛成さんせいなれば彌々いよ/\紀伊家より御相續さうぞく相極あひきはまる是に因て同年八月吉宗公よしむねこうと御改名かいめいあり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
そして、おくさんのねつ心な賛成さんせいた上で、くるしい内からやうやく工めんして、非常ひじやう期待きたいとともにもとめたのが、ちの一万二千三百七十五がうといふたつた一まいの、その△△債劵さいけんなのであつた。
(旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
勇気ゆうきをふるってぼくがいった。すると、あとのものもみな賛成さんせいしてしまった。
ごんごろ鐘 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
いま女子教育ぢよしきよういく賛成さんせいといひがたきこヽろよりおそのにも學校がくかうがよひせたくなく、まわみちでもなき歸宅かへりがけの一時間じかん此家こヽりては讀書どくしよ算術さんじゆつおもふやうにをしへてれば記憶きおくもよくわかりもはや
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
無論むろんさうさ』と公爵夫人こうしやくふじんは、たゞちにあいちやんのふことに賛成さんせいしました
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
はなしかけると、好奇ものずき武村兵曹たけむらへいそうは一も二もなく賛成さんせいだ。
ぢや君も菊池寛きくちくわん氏に全然賛成さんせいしてゐるのかね?
続野人生計事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
賛成さんせい
「やはり、それがいい。」と、青木あおきも、小田おだも、賛成さんせいしました。六年生ねんせい二人ふたりは、反対はんたいしなかったが、だまっていました。
眼鏡 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「それにはぼくは賛成さんせいができない。このばあい、ほかから助けを待つべきでない。ぼくら自身の力で、ぼくらの生命をまもる決心をしなければならん」
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
ぼくが、監督かんとく就任しゅうにんするときに、きみたちに話したことばを、みんなはおぼえてくれているだろうな。ぼくは、きみたちがぼくを監督かんとくとしてむかえることに賛成さんせいなら、就任しゅうにんしてもいい。
星野くんの二塁打 (新字新仮名) / 吉田甲子太郎(著)
見物人の拍手はくしゅかっさいとわらごえで、しかしその答えはじゅうぶんであった。みんなは親方に賛成さんせいして巡査じゅんさ嘲弄ちょうろうした。とりわけジョリクールがかげでしかめっつらをするのをおもしろがっていた。
つて賛成さんせい主從しゆじゆう日夜にちやひたひをあつめて其方法そのはうはふかうたりき
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ぼく賛成さんせい。」
ごんごろ鐘 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
「だからおかあさん、かってもいいでしょう。」と、しょうちゃんは賛成さんせいしてくれるものがないので、こころぼそくなりました。
正ちゃんとおかいこ (新字新仮名) / 小川未明(著)
「そりゃ無謀むぼうだ。みずから危険のふちにのぞむことは、賛成さんせいできない」
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
こう言うと、カピも「賛成さんせい」というように、一声高くウーとほえた。
賛成さんせい。」
ごんごろ鐘 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
「また、ボールをやらない?」というと、まことさんも太郎たろうさんも賛成さんせいしましたが、少年しょうねんはお使つかいにきたのでもうかえらなければならないといいました。
ボールの行方 (新字新仮名) / 小川未明(著)
わたしはカピの賛成さんせいたのでうれしかった。
ぼくたちも、いっしょに、ペスをさがしにゆこう。そして、はやくつかったら、みんなでりにかけよう。」と、小田おだがいいますと、高橋たかはし賛成さんせいしました。
ペスをさがしに (新字新仮名) / 小川未明(著)
「そうだ、しょうちゃんは、いつも徒競走ときょうそうでは、一ばんだから、練習れんしゅうして、マラソン選手せんしゅになるといいよ。」と、武夫たけおをたたいて、正吉しょうきちおもいつきに賛成さんせいしました。
空にわく金色の雲 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「よくったひとなら、れるかもしれませんけれど、おなどへ、おあしをたずに、いくひとはありません。」と、おかあさんは、おじいさんの意見いけんに、賛成さんせいでした。
かたい大きな手 (新字新仮名) / 小川未明(著)
みんなは、その種子たねのいったことに賛成さんせいしました。しかしみんながあかるい世界せかいしたったけれど、そのかいがなく、つちうえることをたものは、ただ一つだけでありました。
明るき世界へ (新字新仮名) / 小川未明(著)
「そんなら、おれたちは、おじいさんに案内あんないたのんで、かけることにしようじゃないか。」と、なかでも、もっとも野生やせいゆうしていた、ケーがんが、さっそくこのせつ賛成さんせいしました。
がん (新字新仮名) / 小川未明(著)
「ああ、それがいい。」と、りょうちゃんは賛成さんせいして、せいちゃんにも相談そうだんしました。
クラリネットを吹く男 (新字新仮名) / 小川未明(著)
と、ビーがんがいうと、ケーがんも、エスがんも、みんながその言葉ことば賛成さんせいしました。
がん (新字新仮名) / 小川未明(著)
賛成さんせい賛成さんせい!」と、エヌくんが同感どうかんして、あつ拍手はくしゅをおくりました。
太陽と星の下 (新字新仮名) / 小川未明(著)
先生せんせいからのはなしとあって、祖父そふは、わけもなく賛成さんせいしたのです。
しいたげられた天才 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「ああ、おはなしがいいね。」と、みんなが、賛成さんせいしました。
夏の晩方あった話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
賛成さんせい賛成さんせい!」
おかめどんぐり (新字新仮名) / 小川未明(著)