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脈
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みやく
ふりがな文庫
“
脈
(
みやく
)” の例文
自分
(
じぶん
)
に
返
(
かへ
)
りました
時
(
とき
)
、
兩臂
(
りやうひぢ
)
と、
乳
(
ちゝ
)
の
下
(
した
)
と、
手首
(
てくび
)
の
脈
(
みやく
)
と
方々
(
はう/″\
)
に
血
(
ち
)
が
浸
(
にじ
)
んで、
其處
(
そこ
)
へ
眞白
(
まつしろ
)
な
藥
(
くすり
)
の
粉
(
こな
)
が
振掛
(
ふりか
)
けてあるのが
分
(
わか
)
りました。
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
成
(
なる
)
ほど、
夫
(
それ
)
ぢやア、マア
大
(
たい
)
したお
熱
(
ねつ
)
ぢやアないお
脈
(
みやく
)
の
方
(
はう
)
は。「
脈
(
みやく
)
の
方
(
はう
)
が
多
(
おほ
)
うございます、九
条
(
でう
)
から一
条
(
でう
)
二
条
(
でう
)
に
出越
(
でこ
)
す
位
(
くらゐ
)
な事で。 ...
牛車
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
家へ擔ぎ込んで一生懸命手當をしましたが、素人の悲しさは、ヘマの上にヘマばかりを重ねて、まだ
脈
(
みやく
)
も息もあつた娘を、たうとう助け兼ねた口惜しさを
銭形平次捕物控:079 十七の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
かういふ
脈
(
みやく
)
が
所謂
(
いはゆる
)
火山脈
(
かざんみやく
)
であつて、
最
(
もつと
)
も
著名
(
ちよめい
)
な
火山脈
(
かざんみやく
)
が
太平洋
(
たいへいよう
)
の
周圍
(
しゆうい
)
に
横
(
よこ
)
たはつてゐる
次第
(
しだい
)
である。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
之れより上越の
国界
(
こくかい
)
なる山脈の頂上を
経過
(
けいくわ
)
す、
脈
(
みやく
)
尽
(
つ
)
くる所
太平原
(
たいへいげん
)
あり、
原
(
はら
)
尽
(
つ
)
きて一山脈あり、之れを
過
(
すぐ
)
れば又大平野あり、之れ即ち
真
(
しん
)
の
尾瀬
(
おせ
)
が原にして、
笠科山
(
かさしなやま
)
と燧山の間に
連
(
つらな
)
り
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
▼ もっと見る
寐ながら胸の
脈
(
みやく
)
を
聴
(
き
)
いて見るのは彼の近来の癖になつてゐる。動悸は相変らず落ち付いて
確
(
たしか
)
に打つてゐた。彼は胸に手を
当
(
あ
)
てた儘、此鼓動の下に、
温
(
あたた
)
かい
紅
(
くれなゐ
)
の血潮の緩く流れる
様
(
さま
)
を想像して見た。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
見よここ
永生
(
えいせい
)
の
脈
(
みやく
)
精氣
(
せいき
)
みちて
独絃哀歌
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
これが、
丸持
(
まるもち
)
の
祕藏子
(
ひぞつこ
)
だと、
匙庵老
(
さじあんらう
)
が
脈
(
みやく
)
を
取
(
と
)
つて、
氣鬱
(
きうつ
)
の
症
(
しやう
)
でごわす、
些
(
ち
)
とお
氣晴
(
きばらし
)
を、と
來
(
き
)
て、
直
(
す
)
ぐに
野幇間
(
のだいこ
)
と
變化
(
ばけ
)
る
奴
(
やつ
)
。
一席話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
平次の頼みは
尤
(
もつと
)
もでした。こんな
大家
(
たいけ
)
に起つた事件の解決を、外から、醫者が
脈
(
みやく
)
を引くやうにして居たんでは、何時になつて解決するかわかりさうもなかつたのです。
銭形平次捕物控:020 朱塗りの筐
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
成
(
なる
)
ほど、
脈
(
みやく
)
の
方
(
はう
)
が
多
(
おほ
)
うございますな、
脈
(
みやく
)
の
割
(
わり
)
にすると
熱
(
ねつ
)
が
陰
(
いん
)
にこもつて
居
(
を
)
りますな。「モウ/\
私
(
わたし
)
は
迚
(
とて
)
も助かるまいと思ひます。「
然
(
そん
)
な事を
仰
(
おつ
)
しやつちやアいけませんよ、どうか
確
(
しつ
)
かりなさい。 ...
牛車
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
草鞋
(
わらじ
)
を
穿
(
は
)
いた
足
(
あし
)
の
甲
(
かふ
)
へも
落
(
おち
)
た
上
(
うへ
)
へ
又
(
また
)
累
(
かさな
)
り、
並
(
なら
)
んだ
傍
(
わき
)
へ
又
(
また
)
附着
(
くツつ
)
いて
爪先
(
つまさき
)
も
分
(
わか
)
らなくなつた、
然
(
さ
)
うして
活
(
い
)
きてると
思
(
おも
)
ふだけ
脈
(
みやく
)
を
打
(
う
)
つて
血
(
ち
)
を
吸
(
す
)
ふやうな。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
二三日前では日が餘り違ひ過ぎる上、小粒や錢で大事な手金を拂ふ樣では
脈
(
みやく
)
がありません。
銭形平次捕物控:064 九百九十両
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
午前
(
ごぜん
)
、
囘診
(
くわいしん
)
においでなすつた
醫師
(
せんせい
)
が、
喫驚
(
びつくり
)
なさいました。
不思議
(
ふしぎ
)
なくらゐ、
其
(
そ
)
の
時
(
とき
)
から
脈
(
みやく
)
がよく
成
(
な
)
つたんです……
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「お前は自分の
脈
(
みやく
)
を見てくれ。鐘の音と鐘の音の間に、脈は幾つ搏つか」
銭形平次捕物控:219 鐘の音
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
家
(
いへ
)
の
内
(
うち
)
は
不殘
(
のこらず
)
、
寂
(
しん
)
として
居
(
ゐ
)
たが、この
音
(
おと
)
を
知
(
し
)
らないではなく、いづれも
聲
(
こゑ
)
を
飮
(
の
)
んで
脈
(
みやく
)
を
數
(
かぞ
)
へて
居
(
ゐ
)
たらしい。
怪談女の輪
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
脈
(
みやく
)
を引くにはまだ早いよ。お前は間拔けな顏をして居れば宜いんだ」
銭形平次捕物控:300 系図の刺青
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
が、
脈
(
みやく
)
を
打
(
う
)
つて
吹雪
(
ふゞき
)
が
來
(
く
)
ると、
呼吸
(
こきふ
)
は
咽
(
むせ
)
んで、
目
(
め
)
は
盲
(
めしひ
)
のやうに
成
(
な
)
るのでありました。
雪霊続記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
歸る道々、ガラツ八はたまりかねて平次の
脈
(
みやく
)
を引きました。
銭形平次捕物控:151 お銀お玉
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
翌月
(
あくるつき
)
、
二度目
(
にどめ
)
の
時
(
とき
)
に、それでも
氣絶
(
きぜつ
)
はしませんでございました。そして、
仙人
(
せんにん
)
の
持
(
も
)
ちましたのは
針
(
はり
)
ではありません、
金
(
きん
)
の
管
(
くだ
)
で、
脈
(
みやく
)
へ
刺
(
さ
)
して、
其
(
そ
)
の
管
(
くだ
)
から
生血
(
いきち
)
を
吸
(
す
)
はれるつて
事
(
こと
)
を
覺
(
おぼ
)
えたのです。
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「へエ——、親分が
脈
(
みやく
)
を
診
(
み
)
るんですか」
銭形平次捕物控:150 槍の折れ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
裏長屋
(
うらながや
)
のあるじと
言
(
い
)
ふのが
醫學生
(
いがくせい
)
で、
内證
(
ないしよう
)
で
怪
(
あやし
)
い
脈
(
みやく
)
を
取
(
と
)
つたから、
白足袋
(
しろたび
)
を
用
(
もち
)
ゐる、その
薄汚
(
うすよご
)
れたのが、
片方
(
かたつぽ
)
、
然
(
しか
)
も
大男
(
おほをとこ
)
のだから
私
(
わたし
)
の
足
(
あし
)
なんぞ
二
(
ふた
)
つ
入
(
はひ
)
る。
細君
(
さいくん
)
に
内證
(
ないしよう
)
で、
左
(
ひだり
)
へ
穿
(
は
)
いた——で
仲見世
(
なかみせ
)
へ。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
脈
常用漢字
小5
部首:⾁
10画
“脈”を含む語句
脈搏
血脈
山脈
水脈
静脈
脈絡
脈膊
頸動脈
一脈
脈管
岩脈
動脈
脈所
糸脈
大動脈
脈々
見脈
火山脈
銅脈
鉱脈
...