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美麗
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びれい
ふりがな文庫
“
美麗
(
びれい
)” の例文
すなわち花は
誠
(
まこと
)
に
美麗
(
びれい
)
で、
且
(
か
)
つ趣味に
富
(
と
)
んだ生殖器であって、動物の
醜
(
みにく
)
い生殖器とは
雲泥
(
うんでい
)
の差があり、とても
比
(
くら
)
べものにはならない。
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
「はい、
夏向
(
なつむき
)
は
随分
(
ずいぶん
)
何千人という東京からの客人で、目の覚めるような
美麗
(
びれい
)
な
方
(
かた
)
もありまするが、なかなかこれほどのはないでございます。」
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
大佐
(
たいさ
)
の
家
(
いへ
)
は、
海面
(
かいめん
)
より
數百尺
(
すひやくしやく
)
高
(
たか
)
き
斷崖
(
だんがい
)
の
上
(
うへ
)
に
建
(
たて
)
られ、
前
(
まへ
)
は
果
(
はて
)
しなき
印度洋
(
インドやう
)
に
面
(
めん
)
し、
後
(
うしろ
)
は
美麗
(
びれい
)
なる
椰子
(
やし
)
の
林
(
はやし
)
に
蔽
(
おほ
)
はれて
居
(
を
)
る。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
選釈にもすでに解説が試みられ、三・四行の始めの語は
美麗
(
びれい
)
を意味する形容詞、テウタマは
頸飾
(
くびかざ
)
りの
珠
(
たま
)
のことらしいが、是に対するテウツシヤは不明だとある。
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
北方に
佳人
(
かじん
)
ありといひしも、北は
陰位
(
いんゐ
)
なれば女に
美麗
(
びれい
)
を出すにやあらん。二代目の高尾は(万治)野州に
生
(
うま
)
れ、初代の
薄雲
(
うすぐも
)
は信州に
産
(
さん
)
して、ともに
北廓
(
ほくかく
)
に名をなせり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
▼ もっと見る
三十九
年
(
ねん
)
五
月
(
ぐわつ
)
十九
日
(
にち
)
に
行
(
ゆ
)
つた
時
(
とき
)
には、
美麗
(
びれい
)
なる
貝塚曲玉
(
かひづかまがたま
)
の一
種
(
しゆ
)
を(第四圖ニ參照)
表面
(
ひやうめん
)
で
得
(
え
)
た。
探検実記 地中の秘密:04 馬籠と根方
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
と
清元
(
きよもと
)
の一派が他流の
模
(
も
)
すべからざる
曲調
(
きよくてう
)
の
美麗
(
びれい
)
を
托
(
たく
)
した
一節
(
いつせつ
)
である。
長吉
(
ちやうきち
)
は
無論
(
むろん
)
太夫
(
たいふ
)
さんが首と
身体
(
からだ
)
を
伸上
(
のびあが
)
らして
唄
(
うた
)
つたほど
上手
(
じやうず
)
に、
且
(
かつ
)
又
(
また
)
そんな大きな声で
唄
(
うた
)
つたのではない。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
そして絵だの
彫刻
(
ちょうこく
)
だの建築だのと違って、とにかく、生きものという生命を材料にして、
恍惚
(
こうこつ
)
とした
美麗
(
びれい
)
な創造を水の中へ生み出そうとする事はいかに
素晴
(
すばら
)
しい芸術的な神技であろう
金魚撩乱
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
ことに夜の事で市中に輝いて居る幾万のバタの
燈明
(
とうみょう
)
は、幾千百のガス燈のごとく白く明かな光を放ってある。その所へ
美麗
(
びれい
)
に飾った
雪洞
(
ぼんぼり
)
付の
輦輿
(
みこし
)
に乗って行くのですから余程綺麗です。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
斯かる
塲合
(
ばあい
)
に於ては
美麗
(
びれい
)
なる石斧石鏃類は幾分か交換の
媒
(
なかだち
)
の用を爲せしならん。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
つまり身分
不相応
(
ふそうおう
)
に力を表門に
注
(
そそ
)
ぎて
美麗
(
びれい
)
宏壮
(
こうそう
)
に築き上げ、人目を驚かし、しかして裏門は柱が曲り、戸が
朽
(
く
)
ち、満足に開閉することも出来ず、出入りにも
危険
(
きけん
)
ならしむるがごときものである。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
雑誌『
明星
(
みょうじょう
)
』は体裁の
美麗
(
びれい
)
なる事普通雑誌中第一のものなりしが遂に廃刊せし
由
(
よし
)
気の毒の至なり。今廃刊するほどならば最後の基本金募集の広告なからましかば、死際一層花を添へたらんかと思ふ。
墨汁一滴
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
遂
(
とげ
)
翌朝泉岳寺へ引取けるに大勢の見物は
雲霞
(
うんか
)
の如く忽ち四方に評判聞えけり
爰
(
こゝ
)
に庄左衞門が
妹
(
いもうと
)
は
美麗
(
びれい
)
にして三
味線
(
みせん
)
などよく
彈
(
ひく
)
故
(
ゆゑ
)
品川の駿河屋何某の
許
(
もと
)
へ縁付けるに庄左衞門が父十兵衞は
古稀
(
こき
)
に近く
腰
(
こし
)
は二重に
曲居
(
まがりゐ
)
るを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
そして属名の Iris は
虹
(
にじ
)
の意で、それは属中多くの花が
美麗
(
びれい
)
ないろいろの色に咲くから、これを虹にたとえたものだ。
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
私
(
わたくし
)
は
夕食後
(
ゆふしよくご
)
例
(
いつも
)
のやうに
食堂
(
しよくだう
)
上部
(
じやうぶ
)
の
美麗
(
びれい
)
なる
談話室
(
だんわしつ
)
に
出
(
い
)
でゝ、
春枝夫人
(
はるえふじん
)
に
面會
(
めんくわい
)
し、
日出雄少年
(
ひでをせうねん
)
には
甲比丹
(
カピテン
)
クツクの
冐瞼旅行譚
(
ぼうけんりよかうだん
)
や、
加藤清正
(
かとうきよまさ
)
の
武勇傳
(
ぶゆうでん
)
や
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
北方に
佳人
(
かじん
)
ありといひしも、北は
陰位
(
いんゐ
)
なれば女に
美麗
(
びれい
)
を出すにやあらん。二代目の高尾は(万治)野州に
生
(
うま
)
れ、初代の
薄雲
(
うすぐも
)
は信州に
産
(
さん
)
して、ともに
北廓
(
ほくかく
)
に名をなせり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
粗製石棒
(
そせいいしばう
)
には兩端に
玉
(
たま
)
無きもの、一端に
玉
(
たま
)
有るもの、兩端に玉有るものの
別
(
べつ
)
有れど、
精製
(
せい/\
)
石棒は兩端に玉有るを
以
(
もつ
)
て
定則
(
じやうそく
)
と爲すが如し。
精製石棒
(
せい/\いしばう
)
の玉の部には徃々
美麗
(
びれい
)
なる彫刻を
施
(
ほどこ
)
せしもの
有
(
あ
)
り。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
又
或人
(
あるひと
)
申しけるは、
容顔
(
ようがん
)
美麗
(
びれい
)
なる
白拍子
(
しらびょうし
)
を、百人めして、——
伯爵の釵
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
他へ
縁付
(
えんづけ
)
ざる中は
迎
(
むか
)
へ難し殊に我等未だ三十にも足ざれば急ぐにも及ばずとて
請引
(
うけひか
)
ざるにぞ當時の若者には
珍敷
(
めづらしき
)
人
也
(
なり
)
と一家中
譽
(
ほめ
)
ざる者は無りける又妹お花と云は當年十六歳にて
容顏
(
ようがん
)
の
美麗
(
びれい
)
なるは我朝の小町
唐土
(
もろこし
)
の
楊貴妃
(
やうきひ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
エビスグサは
夷草
(
えびすぐさ
)
、エビスグスリは
夷薬
(
えびすぐすり
)
、ともに外国から来たことを示している。カオヨグサは
顔美草
(
かおよぐさ
)
で、花が
美麗
(
びれい
)
だから、そういったものであろう。
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
昨日
(
きのふ
)
までは、
弦月丸
(
げんげつまる
)
の
美麗
(
びれい
)
なる
船室
(
キヤビン
)
に
暮
(
くら
)
して、
目醒
(
めさ
)
むると
第
(
だい
)
一に
甲板
(
かんぱん
)
に
走
(
はし
)
り
出
(
で
)
て、
曉天
(
あかつき
)
の
凉
(
すゞ
)
しき
風
(
かぜ
)
に
吹
(
ふ
)
かれながら、いと
心地
(
こゝち
)
よく
眺
(
なが
)
めた
海
(
うみ
)
の
面
(
おも
)
も、
今
(
いま
)
の
身
(
み
)
にはたゞ
物凄
(
ものすご
)
く
見
(
み
)
ゆるのみである。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
美
常用漢字
小3
部首:⽺
9画
麗
常用漢字
中学
部首:⿅
19画
“美”で始まる語句
美
美味
美貌
美濃
美人
美作
美事
美女
美々
美酒