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痛
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いて
ふりがな文庫
“
痛
(
いて
)” の例文
多「危ねい所をお救い下さいやして、何処のお人だか有難うがんした、あゝ
痛
(
いて
)
い、頭が割れる程
打
(
ぶ
)
たれた、丁度二十七
打
(
ぶ
)
ちやんした」
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
冷かし損ねて買って、見せびらかしに来たんだもの——忘れるものか。
痛
(
いて
)
えや——親分。そんなに
喉
(
のど
)
を締めたって、あとは何にも知らねエよ
銭形平次捕物控:125 青い帯
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「ア
痛
(
いて
)
……、ア痛ててて……」と、苦悶の
皺
(
しわ
)
を深くよせて、火のような
喘
(
あえ
)
ぎと一緒に、なんとしてか、ポロポロと涙を流した。
鳴門秘帖:02 江戸の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
これに気を得て
勇
(
いさみ
)
をなし、二人の書生は腕を叩き
拳
(
こぶし
)
を
揮
(
ふる
)
うて
躍懸
(
おどりかか
)
れば、
撲
(
う
)
たれぬ
前
(
さき
)
に、「あ
痛
(
いつ
)
、」「お
痛
(
いて
)
。」と皆ばたばた。
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「それ
持
(
も
)
ち
出
(
だ
)
すんぢやねえ、
聽
(
き
)
かねえと
此
(
これ
)
で
切
(
き
)
つてやんぞ、
赤
(
あか
)
まんまが
出
(
で
)
るぞおゝ
痛
(
いて
)
え」
抔
(
など
)
とおつぎのいふのが
聞
(
きこ
)
えた。
其
(
その
)
度
(
たび
)
に
庖丁
(
はうちやう
)
の
音
(
おと
)
が
止
(
や
)
む。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
▼ もっと見る
「手めえが悪いんだからだぞ。喧嘩なんかしやがつて、てめえのやうな奴は出て
去
(
う
)
せろ、打たれて
痛
(
いて
)
えくらゐなら
何故
(
なぜ
)
喧嘩なんかしやがるんだ。」
ある職工の手記
(新字旧仮名)
/
宮地嘉六
(著)
「こう仙果さん。どうしたもんだな。お
前
(
めえ
)
こそ気でもちがったんじゃねえか。
痛
(
いて
)
え痛え。まア放してくんな。
懐中
(
ふところ
)
から大事な書きものがおっこちるぜ。」
散柳窓夕栄
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
泊り泊りの宿を重ねて
鶏
(
とり
)
が鳴く
東
(
あずま
)
の空と来やがる、
嫉
(
や
)
くな
妬
(
そね
)
むな、おや抜きゃがったな、抜いたな、お抜きなすったな、あ
痛
(
いて
)
ッ、あ痛ッ、斬ったな、
汝
(
うぬ
)
、斬りゃがったな
大菩薩峠:08 白根山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「おお
痛
(
いて
)
え。えれえ
見脈
(
けんまく
)
だな」作は
頬
(
ほお
)
っぺたを抑えながら、
怨
(
うら
)
めしそうにお島の顔を眺めていた。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
「お前さんも江戸っ児だ。辛抱しなさい。———この清吉の針は飛び切りに
痛
(
いて
)
えのだから」
刺青
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
「一年十二ヶ月、頭から約束しようというのだが——
痛
(
いて
)
えよう。」
市川九女八
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
「
痛
(
いて
)
ッ。——だ、だれだ」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
惡「此の小柄は滅法に
痛
(
いて
)
えや、お
母
(
っか
)
ア
彼奴
(
あいつ
)
は今夜大宮の栗原へ泊ると云ったから、今夜
後
(
あと
)
から往って
意趣返
(
いしゅげえ
)
しに仕事をして来るからよ」
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「ア
痛
(
いて
)
え、もう、もうけっして、飛びだしません、親方ア、これから、気をつけます。か、かんにんしておくんなさい……」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「おゝ
痛
(
いて
)
えまあ」と
顏
(
かほ
)
を
蹙
(
しか
)
めて
引
(
ひ
)
かれる
儘
(
まゝ
)
に
首
(
くび
)
を
傾
(
かたぶ
)
けていつた。
亂
(
みだ
)
れた
髮
(
かみ
)
の
三筋
(
みすぢ
)
四筋
(
よすぢ
)
が
手拭
(
てぬぐひ
)
と
共
(
とも
)
に
強
(
つよ
)
く
引
(
ひ
)
かれたのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
与十
痛
(
いて
)
え。(と叫んで)わっ、(と反る時、鯉ぐるみ竹の小笠を夕顔の蔭に投ぐ。)ひゃあ、
藪沢
(
やぶさわ
)
の
大蟹
(
おおがに
)
だ。人殺し!
夜叉ヶ池
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「言うよ、言いますよ、——言わなくてどうするものですか、——おう
痛
(
いて
)
え、
喉仏
(
のどぼとけ
)
がピリピリするじゃありませんか」
銭形平次捕物控:083 鉄砲汁
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「あ、
痛
(
いて
)
え!」
大菩薩峠:36 新月の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
母「少しぐらい小言を云われて
絶息
(
ひきつけ
)
るような根性で、何故
斯
(
こ
)
んな訳になったんだかなア、
痛
(
いて
)
え……
此方
(
こっち
)
へ顔を出すなよ」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「
俺
(
お
)
ら
昨日
(
きにやう
)
は
重
(
おも
)
たくつて
酷
(
ひど
)
かつたつけぞ、
其
(
そ
)
の
所爲
(
せゐ
)
か
今日
(
けふ
)
は
肩
(
かた
)
痛
(
いて
)
えや」おつぎは
悦
(
よろこ
)
ばしげにいつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
「踏み抜きをしてしまッた。……ア
痛
(
いて
)
、ア痛。と、とんでもねえ物を踏みつけて」
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「お
痛
(
いて
)
え、痛え、」
露肆
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「あ
痛
(
いて
)
え」
大菩薩峠:02 鈴鹿山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
八「アヽヽヽヽヽアー
痛
(
いて
)
い、あんたはまア怪我といえば仕方がねいが、人の
横腹
(
よこッぱら
)
へ石を
打
(
ぶ
)
っ附けたかなア」
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「アー
痛
(
いて
)
え、こいつら、血迷いしやがって、ひどい目にあわせやがった」
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
清「あゝ
痛
(
いて
)
え/\、下駄を横に
顛覆
(
ひっくりけえ
)
すと
滅法界
(
めっぽうけえ
)
痛
(
いた
)
えもんだ、これだこれじゃア
穿
(
は
)
く事が出来ねえ」
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「何を言やがる、
痛
(
いて
)
えのは、あたりめえだ。……おい、はやく来い」
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
音「能く掃除仕やすねえ、墓の間の草ア取って、
跨
(
まて
)
えで向うへ出ようとする時にゃアよく
向脛
(
むこうずね
)
を
打
(
ぶ
)
ッつけ、
飛
(
とび
)
っ
返
(
けえ
)
るように
痛
(
いて
)
えもんだが、
若
(
わけ
)
えに能く掃除しなさるのう」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「オオ、
痛
(
いて
)
え! 才蔵さま、どうやらここは行止まりのようです」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
三「アヽ鼻血が出た、與助、男の鼻血だから仔細はあるまいけれども、
盆凹
(
ぼんのくぼ
)
の毛を一本抜いて、ちり毛を抜くのは
呪
(
まじねえ
)
だから、アヽ
痛
(
いて
)
え、
其様
(
そんな
)
に沢山抜く奴があるか、
一掴
(
ひとつかみ
)
抜いて」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「オオ
痛
(
いて
)
え、ひでえまねをしやがる」
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
由「あ
痛
(
いて
)
え石頭を
打付
(
ぶッつ
)
けて……旦那ナニを……
咒
(
まじな
)
いでげすから貴方の下帯を外して貸して下さい下帯で釣りを掛けると
好
(
い
)
いので、私のは越中でいけませんが、
貴君
(
あなた
)
のは絹でげしょう」
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「あ
痛
(
いて
)
ッ! ちくしょうッ」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
酒家
(
しゅか
)
は
沢山
(
たんと
)
の肴は要らない、香の物の好いのが有ればそれで沢山だ、
併
(
しか
)
し
酷
(
ひど
)
い酒を
飲
(
のま
)
せやアがったなあゝ
痛
(
いて
)
え、変な酒だな、おいお梅
一寸
(
ちょっと
)
来て呉んな、ウ、ウ、腹が痛えから一寸来て呉れ
政談月の鏡
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「——
痛
(
いて
)
えっ」
宮本武蔵:06 空の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
清「さ云えよ、云わねえと
痛
(
いて
)
えめをさせるぞ、誰か太っけえ棒を持って来い、
角
(
かど
)
のそれ六角に削った棒があったっけ、なに
長
(
なげ
)
え…切って
来
(
こ
)
う……うむ
宜
(
よ
)
し…さ野郎、これで
打
(
ぶ
)
つが何うだ」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「あ
痛
(
いて
)
……」
鳴門秘帖:04 船路の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ただ枕元で喋るばかりで
些
(
ちっ
)
とも手が届かねえ、奥の
肥
(
ふと
)
ったお
金
(
きん
)
さんと云うかみさんは、
己
(
おれ
)
を
引立
(
ひった
)
って、
虎子
(
おまる
)
へしなせえってコウ
引立
(
ひきた
)
って居てズンと
下
(
おろ
)
すから、虎子で
臀
(
しり
)
を
打
(
ぶ
)
つので
痛
(
いて
)
えやな
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
ア
痛
(
いて
)
え、
何
(
なに
)
をするんだ。妻「
余
(
あんま
)
り
向脛
(
むかうずね
)
の毛が
多過
(
おほすぎ
)
るから三
本
(
ぼん
)
位
(
ぐらゐ
)
抜
(
ぬ
)
いたつて
宜
(
い
)
いや、痛いと思つたら
些
(
ちつ
)
たア
性
(
しやう
)
が
附
(
つ
)
くだらう。亭「ア
痛
(
いて
)
え。妻「痛いと思つたら、
女房
(
にようばう
)
も
宜
(
よろ
)
しくてえのを
思出
(
おもひだ
)
すだらう。 ...
八百屋
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
幸「己は少し駕籠で腰が
痛
(
いて
)
えからまア先へ這入んねえ」
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
林「あゝ
痛
(
いて
)
え、
何
(
なん
)
で
打
(
ぶ
)
った、呆れて物が云われねえ」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
海「
痛
(
いて
)
えな、本当に縛るのか、
苛
(
えら
)
いな、どうも」
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
森「あゝ
痛
(
いて
)
い、何をするんで」
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
長「何だ、腹が
痛
(
いて
)
えと」
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“痛(痛み)”の解説
本記事では神学、哲学、文学等々で扱われている痛みあるいは苦痛 (いずれも pain)を扱う。
痛みについては、(医師などばかりでなく)哲学者や神学者などもしばしば論じてきた。近年では、人間の経験(や現象)というものが持つ基本的な性質に関して哲学的な議論を行うときや、クオリアについて論じる時などに、しばしば言及されている。
(出典:Wikipedia)
痛
常用漢字
小6
部首:⽧
12画
“痛”を含む語句
痛痒
苦痛
悲痛
頭痛
疼痛
痛所
痛々
心痛
手痛
痛苦
腹痛
痛快
痛事
痛入
痛恨
痛切
歯痛
頭痛膏
痛足
痛心
...