“痛所”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いたみどころ40.0%
いたみ20.0%
いたみしょ20.0%
いたみしよ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
開闢かいびゃく以来今にいたるまで、智徳ともに不完全なる人間社会は、一人の身体いずれの部分か必ず痛所いたみどころあるものに異ならず。治療に任ずる政治家の繁忙なる、もとより知るべし。
学問の独立 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
ひざ立て直さんとして、持病のリュウマチスの痛所いたみに触れけん、「あいたあいた」顔をしかめて癇癪かんしゃくまぎれに煙草盆の縁手荒に打ちたたき「松、松松」とけたたましく小間使いを呼び立つる。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
「まあ、無理をしずに寝て居たまえ。阿父おとっさんはうも飛んだ事だったね。そこで、君の痛所いたみしょうだ。もういのか。」
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
上へ返して押たる者と相見え爪印がさかさに成て居るはコリヤ如何の譯なりやと云ければ九助はハツトばかりにて一言の返答へんたふもなく只落涙らくるゐしづ俯向うつむいて居たるにぞ理左衞門は迫込せきこんでコリヤ何ぢや御重役方よりの御不しんなるぞおのれ何心なく押たのかたゞしゆび痛所いたみしよにても有てぎやくに押たるやコリヤ何ぢや/\とせき立れど九助は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)