“頭痛膏”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ずつうこう80.0%
づつうこう20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こめかみに頭痛膏ずつうこうを貼ったばあさんの顔が、長火鉢の向うにのぞかれた。「あいよ」はこのばばあの声だったのかと見たとき、障子がぴしゃりとしめられた。
いやな感じ (新字新仮名) / 高見順(著)
と言うなりに、こめかみの処へ頭痛膏ずつうこうった顔をって、年増が真先まっさきに飛込むと、たちまち、崩れたように列が乱れて、ばらばらと女連おんなれんが茶店へ駆寄る。
瓜の涙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
こめかみにった頭痛膏づつうこうにかかるおくれ毛をなでつけながら、自分のほうを向いたが、軽くうなずいて片頬かたほおで笑った。
竜舌蘭 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)