“藪沢”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そうたく66.7%
やぶさわ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その信念が追々堕落する事、ギリシアローマの詩に彫刻に盛名をせた幽玄絶美な諸神が、今日藪沢そうたくに潜める妖魅に化しおわったごとくなったものか。
二王ここにおいてあまねく林野藪沢そうたくに宣伝せしめ、諸禽獣をして相融和して争闘するなからしめ、いささかも他を傷害するものあればこれを片裂すべしと命じ、皆一所に飲食歓楽せしむ。
与十 いてえ。(と叫んで)わっ、(と反る時、鯉ぐるみ竹の小笠を夕顔の蔭に投ぐ。)ひゃあ、藪沢やぶさわ大蟹おおがにだ。人殺し!
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
蟹五郎 お山の池の一の関、藪沢やぶさわ関守せきもりが控えた。名のって通れ。
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)